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若者に、 「偉くなると良い事」を伝えてみた


元客室乗務員。エアラインスクール代表。
現在、エッセイストを目指し修行中。

何かのヒントに、元気になるエッセイを
描き続けます。


あなたにもこんな経験がないだろうか?


あなたがまだ新人、または経験が浅い社員だった時、
自分では良いことだと思ってやったことを、
先輩から「余計なことをするな」と怒られた経験が。


でも、他の先輩に聞くと

「それはいいことだと思う」

と言われた経験が。

ここには大きく二つの問題がある。


① 良いことをやっているのに、怒られたこと。

② 先輩によって、意見が違うこと。


だ。


私も、経験がある。

先輩によって言うことが違うのだ。
ただ、それを修正しようと先輩たちが業務確認をし、
先輩たちの意思統一をマニュアル化してもらったことで
解決した。


そして私の生徒さんも、同じ経験を最近したそうだ。

「基準が難しい」

と感じているようだった。


気持ちはよくわかる。


そこで、私が伝えられることを伝えた。


「社会にはいろんな大人がいます。

大事なことは、自分がどんな大人になりたいか、

そして自分で判断できるように仕事ができる人になり、

決定権を持たされる人になることです。

そうすればある程度、自分の自由になります。

偉くなりたくない、という若者が多いと聞きますが、

偉くなれば自分の自由にでき、その嫌な上司を反面教師に

して、自分の思ったようにやれ、新人が助かる、

と言う図式です。

育ててもらった恩は、そうして返すものでもあります。

1番はお客様のため、自分のため、ですけどね」


すると、すぐに彼女から返信が返ってきた。

社会をまだまだ知らない自分にとって、
役立つアドバイスだった、と言うことだった。


以前私がやっていたこと


以前私は、学生や若い人たちと社会とのギャップを
埋めようと、その役割を果たそうと、高校や
大学で講演をしてきた。


できる限りわかりやすい言葉で、社会の仕組みを、
社会の矛盾を伝えてきた。


そんな話を聞く機会があまりないのか、学生たちは
熱心に聞いてくれた。


「偉くなりたくない若者」が増えていると聞く。


大変だし、責任を任されたくないかららしい。


でも、偉くなれば一緒に働く人を選べたり、
自分で判断をして良い立場になる。


嫌な上司がいる苦しさを味わったのであれば、
自分が素晴らしい上司になって、後輩たちの
役に立って欲しい。


それが偉くなった人ができることだ。


偉くならず、責任も任されず、決まった仕事だけを
やり、自分の仕事だけ終わればそれで良い。

そんな人が残っていける職場がどのくらいあるのだろうか?


また、そんな上司を見た後輩たちに失望を与えるとは
思わないのだろうか?


何より、ヘボ上司が下した業務命令に従い続けて、
ストレスはないのだろうか?

「陰で文句や愚痴を言うくらいなら、
自分が偉くなって、職場を、会社をよくしよう」


そう思う若者を育てていかないと、この国は
暴走老人ばかりになる。


元総理の失言


苦しくも、元総理の女性蔑視発言で揺れている。


私は、特段驚かない。


そんな男性がまだまだ多くいることを、知っているから。

もちろん許されるべきでないし、辞職も当然だと思う。


でも、その人たちを選んだ人たちを、私たちは選挙で
ちゃんと選んでいるんだろうか?


毎回選挙に行っているのだろうか?

私は行っているが、それは数少ない権利を行使したい
からだ。


私たちが彼を辞職に追い込むことはできない。
だからこそ、与えられている権利を行使するしかない。


こんなニュースも、決して忘れず、国会で誰が何を
言ったのかも忘れないように、投票の日を待つしかない。


何より、こんな姿を未来を背負っている若い人たちが
見て、どう思うのか?


元総理のお孫さんたちは、何も言わないのだろうか?

じいじ、恥ずかしいよ、って言って欲しい。


若者が「自分たちがなんとかしなきゃ」と思ってくれたのであれば、

元総理は、良い反面教師になったかもしれない。



上野 博美


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