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今日が今までで一番幸せ、という生き方
今日が一番幸せ。
そう思って生きているのが、良い。
「あのときはよかった」
と、過去のよかった時を思い出しながら、それを引きずりながら生きるのは嫌だ。
せっかく今を生きているのに、過ぎてしまった過去が一番よかった、だなんて、今ではなく過去に生きている気がする。
なぜそう思ったのか、と言うと、「過去に生きている人」を間近で見たからだ。
もちろん私の父もそうだった。75歳まで仕事を続け、その後だんだんと自分の過去のよかった時を私達に繰り返し語り始めた。
まあ、それだけ年を取ればある意味仕方がない、と思う。
これから新しい事を始める気力も体力も無くなってしまっているのかもしれないから。
しかし、まだ40代、50代の人が、自分の一番よかったときに思いを馳せて、それを再現なんてできないのに、思い出を大事に大事にしている姿は、見たくなかった。もちろん、その人の生き方を否定するわけではない。
ただ私自身がどこかで違和感を感じていたのだけど、その違和感の正体がわかっていなかった。
私とは違う人なんだ、とは思っていた。
でも、何が違うのか、がわかっていなかった。
それは、職業でもないし、性格でもなかった。
「考え方」だったのだ。
今を生きているのか。
過去に生きているのか。
今を生きている人は、今新しいことに挑戦できる人だ。
新しい事を始めるには、気力も体力も、そして何より勇気が必要だ。
現状に満足せず、さらにより良い経験や人生にしようという、勇気だ。
その勇気を行使するには、今あるものが壊れるかもしれない、という恐怖とセットだ。
だから、現状維持をしながら過去に生きる人が多いのかもしれない。
でも考えて見てほしい。
赤ちゃんの時の乳歯が永久歯に生え変わる時、乳歯が抜けるか、抜くことでしか永久歯は生えることができない。
小学校を卒業しないと、中学生になれない。
小学校時代の友人と離れ離れになるかもしれない。
何かを卒業するたびに、何かを手放し、壊し、新しい世界に飛び込んできた。
学校は、法律で決められた年数があるから、自動的に変化を求められるから人は受け入れる。
学校を卒業してからは、自分で新たなことに挑戦することを決め、何かを捨て、飛び出して行かなければならない。
ここで、道が分かれる。
次々に新しい世界に飛び出していく人と、現状維持を続ける人に。
それが、「今を生きる人」と「過去に生きる人」につながっていく。
もちろん、どちらが正しいなんて言うことはない。
どちらの生き方も選べる。自分の意思で。
ただ、私は去年と比較しても、「今が一番幸せ」と思っているし、来年はさらに違うものを手にして、違う世界の人と知り合い、「今が一番幸せ」と言っているだろう。
2020年は流石に、「今が一番幸せ」とは思えていなかった。
だからこそ、「今が一番幸せ」と思えるように、あらゆる決断をし、変えていった。
まさに「決めて」「断って」きた。
それはかなりきつい思いを伴ったが、自分にとって必要なものと、必要でないものを明確にできたからこそ、2022年の今「今が一番幸せ」と思えている。
時々、身内にも理解してもらえないこともある生き方だけど、私は私。
自分の幸せは自分で手に入れる。
何より「今を生きる」生き方が、私には一番似合っている。
誕生日の今日、来年の誕生日に自分が何を思うのか、今から楽しみにしている。
またまた今日から突っ走っていこう。
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