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無知を知る

世界一周の旅を終え帰国して以来、図書館で制限いっぱいの本を借りてきて、ほぼ読み終えている。

以前から本好きだったが、ここまでではなかった。

大人になって、世界を少しばかり見て、自分がいかに物事を知らないかを思い知らされたのかもしれない。

旅行中、4カ国で違う会社のライドシェアを利用した。

料金は、先進国ほど高く、途上国ほど安い。
それは賃金の問題だろうということは予測できたが、例えばインドネシアの平均給与を知らなかったので調べた。

月平均25,000円。

日本と一桁違うことがわかった。

実は、オーストラリアも案外安かったので、気になることが他にあった。

それは、「石油産出量」だ。

カタールドーハのライドシェアも安かったので、石油のお陰だと想像はできた。
そこで、インドネシアの石油産出量を調べてみた。

すると、なんとインドネシアはアジアで唯一のOPEC加盟国だった。


皆さんは知っていたかもしれないが、私は知らなかった。うっすらと高校の地理の授業で天然ガスが豊富だとは習った記憶がある。

でもOPECといえば中東だけだと思っていた。

こんな風に普段自分と関わりがない事は、知らないし、習っていても覚えてない。だからこそ簡単に世界を広げてくれる本を読んでるのだ。


昨日もブラジルアマゾンの原住民たちがどのくらい存在するのかもわかっておらず、彼らを保護するには、今のままの生活を続けられるように、原住民以外がそのエリアに立ち入らないことが大事だと知った。

一発の銃弾より、一つのくしゃみの方が彼らには大打撃なんて全く知らなかった。

「一発の銃弾は1人しか殺せないが、一回のくしゃみは拡散されて10人を殺すことになるからだ」というような内容が書いてあった。
(イルカと墜落 沢木 耕太郎さんの著書より)

自分の無知を知る事は恥ではなく「間に合った」と思っている。
まだ私が生きていて、無知から知識に転換できるからだ。

旅行は世界を広げ、無知を教えてくれるが、本はもっと安い値段で世界を広げ、あらゆる事を教えてくれるありがたいツールだとつくづく思う。

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