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ハードルが高いと、成長できる理由を考えた

1日1記事ハッピーライフ。

エアラインスクール

(客室乗務員やグランドスタッフを希望する人のための

スクール)の代表で、就活セミナー講演回数4,000回超の経験を

持つ上野博美が、1日1記事更新中です。

何かのヒントになれば、嬉しいです。


ハードルが高いと、成長できる理由



先日、友人のコミュニテイラジオ番組に
出演させていただきました。

(ラヂオ岸和田 sparkling smile)

友人のパーソナリテイ歴は、10年以上。
私は2度目の出演でした。


打ち合わせはごく短い時間しか取っていませんが、
ベテランの彼女に任せておけば大丈夫、と
思っていました。


私も2回目の出演だったからなのか、少し気が楽でした。
そのため、彼女をじっくり見る事ができたんです。


すると

「客室乗務員時代の経験が生きているなあ」

と感じたのです。

(彼女と私は客室乗務員時代の同期です)


どこからそう感じたのか?

それは、


短い時間で決断する。

状況に応じて、臨機応変に変更する。

時間を見ながら進行する。


というものです。


もちろん他のパーソナリテイの方もなさっていると
思いますが、まさに「前職で培ってきた現場力」を生かしていると
思いました。


終了後、このことを文章にまとめながら、考えました。


「私たちはどうやってこの判断力、
現場力を身につけたのだろうか」

と。


もちろん、先輩からの愛ある厳しい
指導のおかげであることは間違いありません。

お客様の命を預かっている仕事ですから、
甘やかして良いわけがありません。

ただ、それよりももっと大きな理由があったことに
気づいたのです。


それは、

「新人のうちから、高いハードルを設定されていたこと」

です。


まだ仕事も半人前。

ほとんど何もできない時から、いつも先輩たちに
言われていた事がありました。


「判断力を身につけなさい」

「そのためには、全ての仕事に理由があるから、それを
考えながら仕事をしなさい」

というものでした。


そう言われても、新人時代にはなんの事なのかよく
わかっていませんでした。


しかし、私たちは入社一年足らずで、小型機の
チーフ資格を取得しなければならず、その際には
あらゆる状況に応じて、判断し決断し、実行する、
その責任は全て自分にある、という高いハードルが
会社によって設定されていました。


そこで、先輩方の仕事を見ている時でも、


「なぜ先輩は、このタイミングでこの指示を
出したのか」


「なぜ先輩はこのタイミングで、アナウンスを
したのか」


と、一つ一つの仕事を「当たり前」と思わず、
「なぜ」を考えました。


わからない時は、先輩に聞いていました。

質問すると、こんな理由で怒られた


さらに、先輩に質問する際にも、

「どうしてですか」

と丸投げ質問をすると、怒られました。


「あの時先輩がこの指示をあのタイミングで
出したのは、飛行機が揺れ始めたからですか」

など、こちらで仮説を立ててからでないと、

「まず自分で考えてから質問をしなさい」

と注意をされたものでした。


当時の先輩たちが言っていることは、
新人にとっては厳しいことですが、
全て私たちのためになっていたと思いますし、
そのおかげで、「まず自分で考える」という
習慣が身につきました。


たとえ新人であっても、
お給料をもらっているプロとして
尊重をしてくださっていたのだと思います。

だからこそ、「自分がしっかりしないといけない」
と、自分に言い聞かせ、その高いハードルも、
「先輩たちも皆さん超えてきたんだから、
自分も超えられるはず」

と思って、先輩を質問攻めにすることもしばしばでした。

先輩方の教え方は、実はアドラー流だった?



先日読んだ

「幸せになる勇気」(岸見一郎、古賀史健著)に
アドラー心理学について語られていましたが、そこには


「相手を尊敬することで、自立する」

とありました。


まさに、先輩たちは私たちを甘やかさず、1人のプロとして
尊重し、高いハードルを設定していたのだと思いました。


高いハードルを設定されることで、
それが当たり前だと思い、「普通の基準が上がる」
ことで、より大きく成長できるのだと思ったのです。

アドラーは、教育において

「叱らない、褒めない」

をモットーとし、

自立が教育の目的であり、その支援をするのが
先生や親の役目であるとしていたそうです。


仕事での成長は、一人前になること、です。

言い換えれば、仕事での自立。


その自立は、相手を信じて高いハードルを設定することで
早くなるのだと思います。


とても難しいけど、効果が出る方法で教えて
いただいたことは、ラッキーだったと思います。



このnoteを本格的に書く際、
私は高いハードルを設定しました。

それが、「毎日投稿」


ネタに困ることもありますが、高いハードルの方が
成長は大きいと信じて、続けていきたいと思います。


上野 博美


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