見出し画像

誕生日


今日は母の誕生日だ。
以前から、母を大好きなお芝居に連れていき、美味しいものを食べさせたいと思い、準備をしていた。

計画通りに行った部分も、また天気のせいで計画通りに行かなかった部分もあったが、喜んでくれたのは、何より嬉しかった。

つくづく思うのは、当たり前だけど「親が生きているうちしか、親孝行はできないということ。
昨年父が亡くなってから、それをすごく実感する。
自分の寿命もわからないが、親の寿命なんて全くわからないし、亡くなってから「あれも、してあげたかった」と思っても、絶対に叶わないのが、親孝行だ。

親孝行なんて、偉そうな言葉を使っているが、「親孝行させてくれてありがとう」という気持ちだ。
母と関係が悪ければ、親孝行もさせてもらえないだろうし、母が元気だからこそ、お芝居を見に行けたのだから、まさにありがたい。

そして、もう一つ。
私のおばあちゃん、つまり母を産んでくれた人、に感謝した。
おばあちゃんが、母を産んでくれたから母に親孝行ができている。
おばあちゃんは、母が7歳の時に亡くなっているので、きっと無念がたくさんあると思うのだけど、母の誕生日に「おばあちゃんへの感謝」ができたことも、私にとっては自分の血縁を感じる日だった。

そして母が見たいと行ったお芝居も、笑いあり、涙あり、で本当にプロだなーと感心した役者さんばかりだった。
役者さん達こそ、まさに唯一無二で、その役を演じるために役者になったんじゃないか、と思うほどだ。
そう思わせてくれるのもすごい。
コロナの間には、舞台も減って大変な思いをしてきたのではないか、と思うが、その間もきっとご自分の体調、体型、体力、トレーニングをしてこられたのだと思う。
主演の女性座長が出てきた瞬間、ブワーッと鳥肌がたった。
きっとこの人が持っているエネルギーがすごいのだと感じた。

自分の天命を受け入れ、粛々と、そしてコツコツと、一生懸命に生きていく。
そんなことを改めて教えてもらった。

母の誕生日に、私が感謝し、私が学ばせてもらった1日だった。
多分、この経験も今後何か私に役立つんだろうな、と予感がしている。

全てのことに感謝だ。
母が元気でいてくれて、本当によかった。
お誕生日、おめでとう。


サポートありがとうございます!いただいたサポートは、次の良い記事を書くために使わせていただきます!