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破壊と創造


破壊と創造、と言う言葉は、よく聞く言葉だ。
ビジネスでも、
イノベーションでも、
実際にその通りなのだろう。

今まで作り上げてきたものを壊して初めて、新しいものが生まれると言う意味だ。

これは、「変化する者だけが生き残れる」と同じ言葉のように、私には思える。

あるお菓子メーカーの方とお話をした際、日本中誰もが知っている、一度は食べたことがあるお菓子が長年愛され続けているのは、実は味を少しづつ変えているからだ、と言うお話を聞いて、びっくりしたことがある。

私は幼い頃から食べているそのお菓子は、ずっと同じ味だと思っていた。
だけど、そう言われてみれば自分の味覚も変化しているだろうし、成分を細かく測っているわけではないので、味が変化している、と言われたら、「そうかもしれない」と思った。

長く続ける、と言うことや、伝統を守る必要がある場合には、変化は必要不可欠なのかもしれない。

そして実は「人」も同じなのだろう。

最近人生の軌道修正をした私は、2年の年月を要したが、この期間はまさに「破壊と創造」だったのだと思う。

ただ、「破壊する作業」は、怖い。
慣れ親しんでいる自分を否定するような気がするし、
せっかくここまでやってきたのに、と思うと、今までの時間と経験が無駄なようにも思える。
そう思ったときに、支えになったのは
「手放さないと入ってこない」
と言う言葉だった。


壊さないと新しい自分に出会えない、と思ったから、破壊作業ができたのだ。
そして、破壊作業中に自分がどうして行きたいのか、が少しづつ自然とわかってきたように思う。つまり破壊すると、あまり創造しなくても、自然と創造されていくようだ。

もちろん創造の方向性がわかってきたら、それを実現するのには行動力が必要だ。
ただ、「これをやる」と決まっているので、後は行動あるのみなのだ。


破壊、と言う言葉はインパクトがあるから、ちょっと怖いけど、決して「否定」ではない。
「新しい自分に出会うために」と思って、習慣を変える、住む場所を変える、新しいことを勉強する、行ったことがないところへ旅をする、と言うように、今までやったことがないことをやってみることで、「破壊」は進んでいったように思う。


今は、確かに新しい自分に出逢えているし、今までやったことがないこともやろうとしているし、それが楽しみで仕方がない。


人は生きている限り、破壊と創造を繰り返していくことで、いつまでも新しい人生と出会いがある。
生きている限り、新しい自分に出会えたら、たとえ一時的に止まったとしても、ワクワクして生きていくことができるのではないか、と思っている。

「破壊と創造」は、「創造と破壊」ではない。

建物も、先に壊してから新しいものを建てるように、

「破壊が先で、創造はその後だ」と言うことを忘れないようにしたい。


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