生きてるだけで、価値がある
花屋に色とりどりの花がずらっと並ぶ。
春を感じて、花を買ってきた。
ピンクの金魚草とスターチスだ。
花の名前を覚えたのは、ステイホームの時期に癒しを求めて花を買い始めて
からだ。
離れて暮らす家族に、その花の写真を送った。
それにつられるように、家族も花を買った。
「花を見てると癒される」
という、LINEメッセージが来た。
「花は咲いてるだけで、価値がある。
ペンギンは、好きに生きてるだけで、価値がある。
人間も、生きてるだけで価値がある」
と、メッセージを返した。
先日、水族館に行った際、ペンギンは好き勝手に行動していて、
誰も同じことをしていないのを見た。
自分の意思で、自分の好きなように行動している。
その様子を、わざわざお金を払って見ているのは、人間だ。
おそらく、その好き勝手に生きているペンギンを見て、人間たちは癒され、憧れ、可愛いと思っているのだ。
花は咲くために努力をしているだろうか。
ペンギンは好きに生きるのに努力をしているだろうか。
同じ人間でも、赤ちゃんは笑うのに努力をしているだろうか。
なぜ人間だけ、子どもや、大人だけ、努力をしないと評価されない、と思ってしまうのだろうか。
大人にも好きなことをやって、毎日続ける人もいるだろう。
それは好きだから。
努力とは呼ばない。
私たちはいつの間にか、「努力しないと」「頑張らないと」価値がない、と刷り込まれているのかもしれない。
人間も、生きてるだけで価値がある。
全てはここからスタートする、と春の花に教えてもらった気がしている。
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