見出し画像

美容師さんの接客から学んだこと

初めての美容院

先日、初めての美容院に行った。

30代くらいの男性美容師さんが担当となった。


髪型のカウンセリング、その後カットなどをしていただいたが、
男性であまり多くしゃべらないことは、よかった。

おそらく、事前のカウンセリングシートのアンケートで
以前美容院で嫌な思いをしたこと、という項目に


「美容師との会話」

にしっかりとチェックをしたからかもしれない(笑)


正直に書かないお客さんも多いのだと思うが、私は初回なのでこの美容院が
どんな美容院か、をしっかりと見極めて、次回リピートするかどうかを
決めたいと思っていた。


おそらく、そのアンケートこ効果なのだろうが、余計なことは話さない。

それでも、何かのきっかけで話が発展する。


住所などの記載もこのアンケートには必要なく、それも気に入ったのだが、
お店までの交通機関のところに「徒歩」と書いていたので、それが話題になった。


「結構歩きますよー、毎朝ウオーキングしているし」

というと、


「すごいですね」


と言われ、

「いや、気持ちいいから続いてるんですよ」

「好きは最強っていうじゃないですか」


というと、


「自分は本を読もうと思っているのに、どうしても続かないんですよね」


と言う。


「好きな本だったら多分続きますよ」

と言うと、

「しっかり知識を身につけようとか、学ぼうと思っているからダメなんでしょうね」


と言うので、

「最初は、好きな本から読むとか、今は本も進化していて、本の最後に「まとめ欄」を作っている本もありますから、読みやすい、と思う本を手にとった方がいいですよ。人のおすすめってあまり気にしない方がいいかも」


と言うと、


「詳しいですね」

と言われ、

「本好きで本棚も3つくらいあるし、本は捨てられないし、何度でも読み返します」

と言うと、さらに驚かれた。


「でも、本を読もうと言うのはすごいいいことだと思いますよ」


と言うと、


「暇があると、SNSばっかりみていて、それが嫌なんですよ。
その時間を勉強したいな、と思って。本の知識量ってすごいじゃないですか」


と言う。

いいよなー、こう言う若者、と思う。


「YouTube見ても、それは賢くなった気分になっているだけで、実は深い知識じゃないですよね。それは入り口で、そこからさらに知りたいと思ったらやっぱり本ですよね」


という話で盛り上がった。

こういう会話ができる美容師さんがいることは、面白い。


髪型、流行についてもちゃんとアドバイスをくれるし、割と中身のある話もできるし・・・

ふと気がついた


ふと思ったのは、これが可能になったのは、私が書いていたアンケートから彼が話の取っ掛かりを作っていたのであれば、なかなかの接客の達人だ。

頭がいいし、経験が多いのだと思う。


なんの仕事でも同じだが、今の時代特に、技術というのはほとんど差がなくなっている。
動画の影響もあり、美容師の技術はほぼ均一化しているのだと思う。

だけど、その個人客に対して、どのようなアプローチで、どんな話題で接していくのか、によって、技術者への評価が変わる。


美容師の技術、センス、そして人柄(一言で言えばこれ)が揃って、お客は自分が合う美容院を見つけていくのだと思う。

実は、以前いろんな美容院の社員研修を行っていたので、美容師さんの接客についてはちょっと厳しい目で見てしまうのだが、昨日は本当によかったな、と思う。


ただ、2、3回行くと実はガッカリする部分が出てきて、その後美容院を変える、ということもしばしばあるため、そのガッカリポイントが出てきたら、また書きたいと思う。


というより、今までのガッカリポイントを思い出して書いてみたら、美容師さんの参考になるかもしれない、と今思った。(上から目線で、ごめんなさい)


まとめ

① 専門職のお仕事が評価されるのは、技術プラス人柄

② お客様へのアプローチ方法はいくつもあるからこそ、その人に合った方法を見出すのが、接客の難しさであり、面白さである


③ リピートし続けてもらうのは、案外困難なことである


これは、私自身にも戒めとして書いてみた。
接客を受けることは、多くの学びがあると改めて思った。

こういう分析が、本当に好きだな。



サポートありがとうございます!いただいたサポートは、次の良い記事を書くために使わせていただきます!