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機内販売を買った理由

プレゼントをもらうのは誰でも嬉しい。自分が欲しかったものなら尚更だ。

ただ「プレゼントしてあげよう」とあらかじめ計画するのは、イベントの時だけだ。

誕生日
クリスマス
バレンタイン
ホワイトデー
などは事前に「何が欲しい?」
と聞いて、欲しいものをあげる事ができる。

でもそれ以外の時に「プレゼント何が良い?」
と聞かれたら、あなたなら何と答えるだろうか。

私なら「海外旅行」と言いそうだ。
ある方のFacebookで誕生日プレゼントにご主人が「好きかなーと思って」と言って、有名ブランドのバッグと長財布をセットでプレゼントされた、と写真付きで見た時「すごいー」(総額100万くらいだったので)と思ったし、そんなご主人がいらして羨ましいと正直思った。笑
でも、人を羨んでも仕方ない。それよりも同じ金額で海外滞在1ヶ月くらいできた方が良いと今は思うので、そんなプレゼントにはそもそも縁がないのかもしれない。

逆に人にプレゼントする時、私は突然思い立ってプレゼントする事が多い。
特に機内販売は今まで自分のものを買った事は数えるほどしかなく、それ以外は人にプレゼントで買っている。

ふと見つけた化粧品
ハンカチ
ハンドクリーム
お酒
バッグ

などは、「あ、これはあの人に良さそう」と思って買っている。
その時に初めて「プレゼントの理由」を考え始める。
プレゼントが見つかってから、理由を考える習性があるようだ。

理由もさまざまで「母が喜びそう」から始まり、「あ、このブランドあの人が好きって言ってた」
など単純なものが多い。

先日は、身内のある人が好きだと言っていたブランド財布を見つけ、機内販売限定でもあり、見た瞬間から気になっていた。
そのプレゼントを買う理由を考えていたら、以前私がどん底の状態の時にお願いしたことを、いとも簡単に、いとも何でもない様にしてくれた事を思い出した。
もう30年も前のことだ。
身内だからこそやってくれたのだろうが、誰でも嫌がることをやってくれたことに、ずっと心の中で感謝していたし、「本当にありがとう」と伝えていたものの、改めて形にしてお礼の気持ちを伝えた事は無いことに気づいた。

そもそもこのプレゼントが気になった時点で、多分「その時のお礼を、今ならお金をかけて表す事ができる」と言うサインだったのだろう。
そう思ったら、客室乗務員の人がやってきた際すぐに、「この商品を見せて欲しい」とお願いができ、購入した。

まだこのプレゼントを渡せていないが、きっと喜んでくれる。
このプレゼントが気に入らなくても、その当時のことをこの人は忘れているかもしれないが、私が忘れずお礼を改めて伝えたことに、きっと喜んでくれると確信している。
何より私自身が、あのどん底だった時にはできなかったプレゼントが今できる様になったこと、
本当にありがたかった事を思い出して、プレゼントする私が涙ぐんでいるほどだ。

人への恩は決して忘れず、言える時にお礼も感謝の言葉も沢山言おう。
明日この世を去っても良いように。

後悔のないように生きると言う事をまた一つ実践できたようだ。

プレゼントをもらう喜びよりも、
プレゼントする歓びがわかる自分になった事が、何だかとても嬉しく、
大人になったんだな、と思えた日だった。


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