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常識はどうやって作られる?

ちょっと真面目な投稿でごめんなさい。

頭の中に、ピースのようにバラバラだったものが、パズルのようにピタッとハマった気がした。

それが今日のテーマだ。

常識って何?

マナー講師を30年近くやっていると、
「マナーってなんだとおもいますか」

と言う質問を受講者の方にすると、ある一定の人たちが
「常識だと思います」

と答えることを知っている。


もちろん間違いではないが、その常識は千差万別。
人によって常識が全然違うと言うことも、客室乗務員の経験から知っているので、
「確かに間違ってはいませんが、マナーは相手の人に対する思いやりの気持ちを
形に変えたものがマナーですよ」

と言っている。


かと言って、私に「常識がなぜ人それぞれ違うのか」については、明確な答えは見つかっていなかったのだが、ふとしたことから常識が人によって違う理由が少しわかってきたので、ここで書いてみようと思う。


常識とは、簡単な言葉に言い換えると「当たり前」だ。
だが、人によってその「当たり前が違う」

お客様の数ほど当たり前がある


自分の常識がお客様の常識とは限らない


と言うのを、客室乗務員時代に徹底して実感したし、先輩方にも常々言われていた。

ただ多分あなたの周りにいる友人、家族、親しい人たちと、この「当たり前」が似ていると思う。
似ているからこそつきあっていて、その付き合いも長く続くのかも知れない。

では、この当たり前がどうやって作られていくのかが、最近の自分の生活からわかってきたので少し書こうと思う。

当たり前はこうやって作られる


お恥ずかしながら、私には毎日掃除をするという習慣がなかった。
それは母の影響があると思う。
おそらく母が働き始める前までは、毎日掃除をしていたのだと思うが、働き始めてから、料理はどんなに忙しくとも毎日欠かさずほぼ手料理だったが、掃除は後回しになっていたと思う。


かといって、部屋がすごく散らかっていたわけでもない。
だからあまり問題にはならなかった。
そして、この時私に「毎日掃除をしなくても、時々片付ければいい」という常識、当たり前が身についたと思う。

私に家族が出来てからも、それを嫌だとは思わない常識の人と暮らしたので、問題にならなかった。

ところが、最近あるセミナーに参加して、「毎日掃除して、毎日トイレ掃除をすると運気アップになる」
と聞いた。

そして、毎日掃除をしていると、綺麗な状態が当たり前で、綺麗な部屋でないと落ち着かない、と言う話を聞いたのだ。


おそらく以前にもだれかがそんなことを言っていたのだと思うが、引っ越しを機に断捨離をした私にとってタイムリーだったこと、そして尊敬している人が言ったことだったからこそ、私の胸にぐさっと刺さり、翌日から掃除、トイレ掃除をほぼ毎日続けている。

既に断捨離をしているので、荷物は減っているし、掃除もしやすいし、トイレは「自分が寝れるくらいに綺麗にする」
と言う、わかりやすい基準があったので、隅から隅まで掃除をするようになった。

半年ほど続けてくると、私の中で変化が現れた。

「綺麗でないと落ち着かない」病が発症したのだ。

今までは片付いていなくてもそんなにひどい状態でなければ、気にならなかったのだが、それが気になるようになった。

これこそ「常識、当たり前が変化した瞬間」だった。


そしてさらに片付けたい欲が出てきて、本棚にある「こんまり片付けノート」を再度読み返して、色別や、形別など、見た目も綺麗にしたい、という、以前の私からすれば一種の「神経質気質」になってきているのを感じる。


私の当たり前が変化した理由


私の当たり前が変化したのは、


「習慣を変えたから」

だと思っている。


習慣とは、一種のルール、方針だ。
毎日掃除をする、というルールを決めそれを継続する。
それが習慣となる。
習慣になると、これをやらないと気持ち悪い状態になる。

習慣が定着すると、常識が変化していることに気づく←今ここ

という図式になっているのではないか、と思っている。


さらに

習慣には良い習慣と悪い習慣がある。


良い習慣は、歯磨き、掃除、挨拶、返事、時間を守るなどだ。
悪い習慣は、夜更かし、暴飲暴食、遅刻、などだ。

良い習慣を身につける最初の場面は、間違いなく「家庭」だ。
良い習慣を身に付けさせることを、「しつけ」というのだと思う。
しつけとは、躾と書き、身を美しくするという漢字だ。

身を美しくするために、良い習慣を親が教え、子供が注意をされながらもその習慣を身に付けていく。

もちろん親が間違った習慣を教えたり、見せていると、子供はその習慣を真似していく。
気づかないうちに悪い習慣が健康を害することもあるかも知れないのだから、親は子育て中はその背中を見られていると思っていないといけない、と思って、子育て中は「建前」を子供の前で見せていたこともある。


つまり最初は家庭で常識が作られ、その後は自分が所属する社会や付き合う人によって常識が作られていく。

ただ、決してしつけで良い習慣を身に付けてもらっていなくても、たとえ悪い習慣が身に付いていたとしても、私のように誰かの影響で
「習慣を変えてみよう」と思えば、いつでも変えられる。

そして常識が変化すると、今後何が起こるのか?


「自分の常識に合う人とだけ付き合っていくようになる」

と思っている。

自分の常識が変化すれば、その常識に合う人と一緒にいることが楽になってくる。逆に言えば、今までの人間関係が変わる可能性はある。ただ、それは変化に伴うメリットなので、むしろ楽しみにしている。

時期も12月で、2021年も終わろうとしているので、2022年がワクワクする。


まとめ

①常識とは、習慣から作られる

②習慣には、良い習慣と悪い習慣がある

③習慣が最初に身につくのは、家庭。
家庭での躾、学校での教えによって、各自に習慣が身に付いていく。

④自分を変えたいと思った時は、習慣を変えるのがおすすめ。(約半年間くらいで常識が変化するように思う)

習慣が変わると、常識が変わり、出会う人付き合う人が変化する。
出会う人、付き合う人が変化すると、人生に大きな変化が訪れる。


最後に


自分の人生を変える、または飛躍させるのに、遅すぎるということは一切ない。

習慣さえ変えれば自分が変化することを実感したのは、これからの自分の可能性を信じられるようになった。

私なんてまだまだひよっこだな、と思うのは、
定年後独学でプログラミングを学び、お年寄り向けのゲームアプリを開発し、あのアップルのCEOのテイム クックと会い、iphoneの改善点を直接伝えた、
85歳の女性がいると知ったのも一つある。

https://www.tokyo-np.co.jp/amp/article/37741


私の習慣の変化は、すごく良い経験だったと思う。
大掃除の時期でもあるので、さらに自分の部屋を誰に見せてもいいように整えていこうと計画中だ。
(誰にも見せないと思うけど笑)


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