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蛙の子は蛙【父との思い出】

こんにちは日刊マガジン【書くンジャーズ】毎週金曜日担当のウエノです。

今週のテーマは【父との思い出

父との思い出は語りつくせないほどあるので、話し始めるとキリがありません。今日は思いつくままにエピソードを3つ紹介したいと思います。

1.湖月のカレー

先々週のテーマ【書くンジャーズ的オススメ映画】にも書いたように、父は私をよく映画へ連れていってくれました。

中洲の大洋やスカラ座で映画を観たあとは、必ずと言っていいほど「湖月」でカレーを食べて帰るのが定番でした。

湖月」は中洲大通りと明治通りが交わる交差点にあったカレー屋さんです。当時、福岡でカレーといえば「湖月」「サムソン」「ナイル」の3店が有名でしたが、中でも父は「湖月のカレー」が大好きで、事あるごとに通っていた記憶があります。

湖月は平成になった頃、惜しまれつつも閉店してしまいました。

実は「湖月のカレー」の味を再現しているお店があるのをご存知ですか?
お店は吉塚駅前ですので、気になる方は出掛けてみてください。

2.アマチュア無線

私同様、新しいものが大好きな父は40歳ぐらいの時に、アマチュア無線を始めました。

最近は携帯電話の普及で、アマチュア無線を趣味にしている人は年々減少しているのではないかと思いますが、当時はアマチュア無線といえば「King of Hobby」と呼ばれ、マニアックな大人向けの趣味でした。

父の勧めもあって、自分も中学2年生の時にアマチュア無線の免許を取得。

父は、ほぼ毎日、仕事が終わって車に乗ると、無線で私に呼びかけます。

会社から自宅まで40分ぐらいの道のりを、父は運転しながらいろんな話を父としてました。

もう何の話をしてたか忘れてしまいましたけど、恐らく、道が混んでいるとか、今日の晩ごはんは何だとか、そんな他愛のない話をしてたのだと思います。

3.山登り

父は大学時代は山岳部に所属していて、聞いた話によると、九州の山だけではなく日本最高の難易度を誇る北アルプスの北穂高岳滝谷などへも遠征していたとのことですから、かなりの猛者だったようです。

そんな父ですので、子供たちを当然のように山へ連れて行ってました。

牧ノ戸峠から久住山へ向かう山道での1枚は、私が5歳の頃の写真。

私にもこんな可愛いい時代があったんですね。

最近は父と山へ行く機会もめっきり減っていましたが、足腰が丈夫なうちに久住を登りたいという父からのリクエストで、昨秋、父を連れて久しぶりに久住山に登りました。

父と一緒に登ったのは実に30数年振りでした。

父は80を過ぎてますが、そこは昔取った杵柄で、石が浮いた山道でも足の置き場は慣れたものです。少し時間はかかりましたが、無事に登頂することが出来ました。

父は「もうこれで思い残すことはない」なんて話してますが、まだまだピンピンしてますので、暑さが落ち着いた秋口にでも、手軽に登れる低い山へ誘ってみようと思います。

こうやって父との思い出を振り返ると、今でも自分が趣味や仕事でやっていることばかり。

蛙の子は、やはり蛙でした。

おしまい





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