栄養学
栄養素の働き
▢1.生体内で活動のエネルギー源として働く栄養素は、糖質(炭水化物)と脂質とたんぱく質です。
栄養素の種類と働き
活動のエネルギー源は、炭水化物(糖質)、脂質、タンパク質
体組織の成長と補充は、脂質、タンパク質、無機質(ミネラル)
体機能を順調に維持・調整は、タンパク質、無機質(ミネラル)、ビタミン
▢2.人体の構成成分は、水分が最も多い。
人体の構成成分の割合は、成人男女平均でおおよそ、水分(57%)、脂質(21%)、たんぱく質(16%)、無機質(ミネラル)(5%)、糖質(炭水化物)(1%)となっています。
炭水化物
▢3.炭水化物は、エネルギーになる糖質と、食物繊維に分けられます。
炭水化物は、単糖類、二糖類、多糖類の3つに大別されるが、さらにエネルギーになる糖質と、食物繊維に分けられます。食物繊維は、人の消化酵素では分解されない食品中の難消化成分の総称です。
炭水化物の分類
単糖類は、ブドウ糖(グルコース)、果糖(フルクトース)、ガラクトース、マンノース
二糖類は、ショ糖(スクロース:ブドウ糖と果糖の分子1つずつ)、麦芽糖(マルトース:ブドウ糖が2分子)、乳糖(ラクトース:ブドウ糖とガラクトースの分子1つずつ)
多糖類は、でんぷん(ブドウ糖が多数結合、穀類やいも類などに多く含まれる)、グリコーゲン(ブドウ糖が多数結合、肝臓や筋肉の中に存在)、セルロース(植物の細胞壁の主成分)、ガラクタン(寒天の成分)、ペクチン(果物に多く含まれる)、グルコマンナン(こんにゃくの成分)、アルギン酸(こんぶやわかめなどの海藻に含まれる)
▢4.炭水化物(糖質)が体内でエネルギー源となるとき、ビタミンB1が必要とされます。
糖質が体内で燃焼しエネルギーを発生する過程で、ビタミンB1が必要です。穀類、いも類などを食べるときには、ビタミンB1を多く含む食品も一緒に摂取するようにします。
▢5.糖質1g当たりのエネルギー発生量は4kcalです。
糖質1g当たりのエネルギー発生量は4kcal、たんぱく質は4kcal、脂質は9kcalです。これらの3大栄養素が重要なエネルギー源です。
食品のエネルギー量を求めるときに用いるアトウォーター係数(kcal/g)は炭水化物(糖質)が4、たんぱく質が4、脂質が9です。
▢6.1歳以上の炭水化物の目標量は、総エネルギーの50~65%です。
「日本人の食事摂取基準(2015年版)」では、1歳以上の1日当たりの炭水化物の目標量は、総エネルギーの50~65%です。
▢7.食物繊維は水溶性と不溶性に分類され、生理作用が異なります。
食物繊維には、植物性のセルロース、ペクチン、グルコマンナン、アルギン酸などと、動物性のえびやかにの殻の成分キチンなどがあり、水溶性と不溶性に分類されます。
食物繊維の種類と生理作用
水溶性食物繊維(ペクチン、グルコマンナン、アルギン酸)は、食後の血糖値の急上昇抑制作用、血圧や血中コレステロール値の上昇抑制作用、腸内環境の適正化
不溶性食物繊維(セルロース、キチン)は、唾液分泌量の増加、満腹感の維持、排便の促進効果
脂質
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