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アラジンを観ていたはずが自分を見ていた って

金曜ロードショーでアラジンを観ながら「久しぶりにディズニー行きたいなあ」と声に出した。
間もなく「いや、そうでもないか」「なんでそうでもないんだ」とモヤモヤとし出した。

なんで、そうでもないんだ?


僕とディズニーというのは人並みの関係性で、世が落ち着いていた頃は年に一回くらい行っていた。
キングダムハーツはすべてやっているし、映画もそこそこ観てきた。
吹奏楽部だったから、学生の頃なんかはもう少し親密だったかもしれない。

高校生の頃にはピーターパンの船の上でケータイがないことに気づき、なんて遅い船なんだと思った。
ケータイは一つ前のビッグサンダーマウンテンで見つかった。

社会に出てからは朝早く行ってお目当てを済ませながらも、
疲れたなと思ったら陽が高いうちに帰るといったかなりオトナな付き合い方ができるようになった。


だのにどうして、そうでもないんだろうか。オトナになったのがあまり良くないんだろうか。
ワクワクしなくなっちゃったとでもいうのだろうか。



落ち着かない世の中になって1年以上。楽しいお出かけと、イベントとかなり疎遠になった。

ばっちりインドアなタイプだが、流石にどこかに行きたい何かしたいんですけど期はあって、でもここのところはその気持ちさえしぼんでいっているように感じる。
ワクワクがどんなもんだったか思い出せないようにさえ感じている。


思えば、生活外からの刺激に弱くなっていて、テレビを見ていて泣きそうになるし、文句なしの良い天気には辛くなるし、やりたくて始めたことはかなり億劫になっている。

気になっていた春アニメやドラマは手をつけられず、溜まった録画を消す。
一方でポケモンとコナンは昔から変わらずに観続けている。新しいに気分が向いていかないのか。

はやく何かが起こらないと、このままどうにもならなくなってしまう気がする。

運よくこの状況に気付けたのだから、何かアクションを取らなくては。

アラジンはたまたまテレビで流れていたから観ることができた。
記憶の奥の方にひっこんだイイニオイみたいなものに引き寄せられたのかもしれない。
事前に知っていたら、果たして観ていたのだろうか。


少し外に出かける、友達と連絡をとる、夏の服を買う。
ちょっと遠くに出かける、友達と会う、夏の服をもう1着買う。

能動的に、弱い刺激から徐々に徐々に触れていこうかと思う。

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