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人事戦略室室長になって1年経ちました

人事戦略室の室長になって1年が経過した。
1年やってみた感想を簡単にまとめる。

採用

採用市場は大きく変わってきてることは実感した。

媒体に掲載しておけば募集がたくさんきて採用が決まるような時代ではない。
人事に異動する前も事業責任者として書類選考と面接をしていたので、なんとなく母集団形成が難しくなってきたなと思っていたが人事となり各部門の採用状況を見るようになって、さらに実感した。

今は完全に売り手市場になっている。

企業は選ぶ側から選ばれる側になってきている。

その認識がないまま採用活動している企業は、やはり難しい状況らしい(と外部のコンサルの人が言ってた)。他の企業の状況を聞いている限りどこも苦戦しているようす。

今後はオウンドメディアでの情報発信をしていくことが重要になる。
社内外向けに魅力的なコンテンツをWebサイト、SNSを通して発信する企業は今後増えてくる。逆に情報発信ができない企業は厳しくなる。

おそらくダイレクトリクルーティングを提供しているところはコンテンツの制作サポートのサービスも始めていく気がする。コンテンツを作るサービスの需要は増えていくと思う。

育成

部門ごとの要望が異なってくるため気をつけないと部門間の調整だけで時間が溶ける。そして無理に全部門で実施しようとすると各部門にとって帯に短したすきに長しの施策になる。だれも幸せにならない。

会社全体に横ぐしで通さないといけない施策と部門最適で実施する施策の見極めをすることが重要。
経営層とのコミュニケーション・各部門責任者とのコミュニケーションのバランスを意識する。

ただの御用聞きになってしまうと振り回させて徒労に終わるので、人事が主体的に各部門に入り込みながら推進していくことで改善が進んでいく。

ただし人の育成は、やはり直接かかわる上司の影響が大きい。
上司のマネジメント能力によって部下の成長速度は大きく違う。
属人化しやすいマネジメントの方法を整えるための基準をつくっていく役割は人事が進めていくとよい。

人事は育成に直接かかわらずにメンターとしての役割を担うことでスタッフの心理的安全性を確保することが現場スタッフにとって一番ありがたい施策かもしれない。ヒアリングスキル(傾聴スキル)が大事。

まとめ

採用に関してはマーケティング力が大事になる。
どこをターゲットにしてどうプロモーションしていくか。
育成は仕組化と言語化による属人性の脱却。
そして各部門への影響を与えていくためのプロジェクトマネジメント力。

総合的なスキルが必要になる。
引き続き精進していくしかない。

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