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Webサイトの直帰率の改善

Webサイトの改善の全般についてはこちらにまとめました。その中でCVRの改善の項目で「コンテンツの見直し、ユーザビリティの改善は全体、ランディングページそれぞれの直帰率、滞在時間を見て修正すべきページを選定します。」と記載しました。

ということで、直帰率の改善についてまとめます。

直帰率とは

直帰率 = 直帰したセッション数 ÷ 全セッション数
「直帰率」とは全セッションに対して直帰したセッションの割合です。

直帰はサイトを訪れた際に着地した最初の1ページだけを見てそのままサイトから離脱してしまう行動のことです。
直帰率の目安は何%くらいですか?とお客様に言われますが、基本的に目安はないです。業種、業界、季節、サイトの目的・種類などなど変動要因が様々あるため一概に〇%以下にしたほうがいいですねとは言えないです。もし、お伝えするとしたら「40~60%の間くらいが多いですね」とは言ってます。

直帰率の改善が必要なページの選定

基本的にはアクセス数が多くて直帰率が全体平均よりも高いページを最優先に改善します。

直帰01

上図左のアクセス数が10のページの直帰率を半分(80→40%)にしても改善できた人数は4人です。上図右のアクセス数100のページの場合10%改善できれば10人分の改善になります。直帰率が高いページを改善するのではなく、基本的にはアクセス数が多くて直帰率が高いページを改善していくほうが効果的です。

直帰率が高い理由を考えて対策をする

直帰率が高い理由を考えます。その理由ごとに改善施策をしていきます。直帰率が高い理由は主に以下です。

・ページに期待している情報がない
・情報がわかりにくい(
ページが見にくい)
・次のアクションの導線が不十分
・読み込み速度が遅い
・そのページで満足している(目的を果たしている)

ページに期待している情報がない

検索から来たユーザーにとって有益な情報が載っていない場合は直帰率が高くなります。商品名などが他のジャンルの商品名と同じになってしまっていて、違うジャンルの商品のほうを検索したユーザーがページに訪れてしまうとかはよくあります。
「なると」で検索するとジャンプで連載していた「NARUTO -ナルト- 」がでてきます。食べ物の「なると」は、ほとんど出てきません。なると専門店のサイトで「なると」でSEO上位にもっていってくださいと言われたら断りますw

【対策例】
・ページのディスクリプションの文章を変更する
・タイトルタグの変更

検索結果で表示した際に、求めているものではないことをわかりやすくします。
・わかりやすい文章になっているか確認
・専門用語を多用しすぎていないか確認
・上から目線だと嫌われる

そもそも内容がともなってないと離脱率上がるので、ユーザーと心理状態がい近い人に確認してもらうのもよいと思います。

情報がわかりにくい(ページが見にくい)

しっかりと求めている情報は掲載しているが、ユーザーにとって見にくいことで直帰されてしまうことはあります。文章だけのページ、文字が小さい、画像がわかりにくい、余計な広告が多くて本文がどこかわからないなど。

【対策例】
・挿絵や図を追加してビジュアル強化
・キャッチコピー、文字の大小など見た目にメリハリをつける
・本文中に広告を挟まない

Webの文章はしっかりと読まれることが少ないです。斜め読みをするユーザーが多いので見た目にメリハリをつけることが大切です。

次のアクションの導線が不十分

読み終わった後にお問い合わせボタンや次の関連ページへのリンクなどがない場合は直帰率が上がります。ボタンはあるけど別サイトにリンクしていることや機能してないこともあるので、見るだけでなく実際に動作確認までしておくことが大事。

【対策例】
・お問い合わせボタンはページの最下部や文中に設置する
・関連ページへのリンクをページ最下部に設置する
・他のサイトへのリンクを文中に入れない
・ボタンがボタンと認識されるデザインする

読み込み速度が遅い

スマートフォンで表示したときに読み込みが遅いとかなりの確率で離脱されます。3秒以上かかるようなページだと半分くらいは離脱します。そういうデータがどっかにあった気がします。

【対策例】
・表示速度の改善(無駄な読み込みを減らすなど)

そのページで満足している(目的を果たしている)

この理由だけネガティブな理由ではないです。訪れたユーザーがそのページだけで満足して離脱することもあります。その場合は無理に改善する必要がないこともあります。アクセスページはこの理由で直帰率が高くなることが多いです。
またブログの記事ページもこの理由で直帰率が高くなることが多いです。そういうブログはお問い合わせにつながらないユーザーのアクセスだったりするので、今後の記事作成の参考にしてみるとよいです。

【対策例】
・アクセスページなどそのページで完結するページは問題なし

直帰率を下げるためにはどういう理由で直帰率が高くなっているのかを見極めながらそれぞれの対策を実施していきます。
ここまでは直帰率を下げる話でしたが、直帰率が低くても改善する必要がある場合があります。


サイト全体の直帰率が低いのがOKなわけでもない

サイト全体の直帰率が低く、ページ単体でみてもそこまで目立って直帰率が高いページがないから大丈夫なわけではないです。

・ユーザーが知りたい情報までにたどり着かないだけ(迷ってる)
ただの情報サイトとなっているだけでお問い合わせをしようと思われない

上記理由で直帰率が低いこともあります。

まとめ

直帰率の改善は、お問い合わせを増やすため(サイトの目的を達成するため)の手段の一つにすぎないことを忘れないようにすることが大事です。また時期によっても直帰率は変動していくので、短期・長期の視点でサイト全体を見て直帰率をみていけるとよいと思います。


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