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「地元を離れる当時の自分たちに向けて企画したツアー」 五感で感じる雲南ツアー

2021年3月20日に「五感で感じる雲南ツアー2021」を開催しました。
このツアーの開催は2度目で,初めての開催は2019年3月16日です。

2年越しに2回目を開催できたことは応援してくださる多くの方々と,意思を持って開催に向けて準備をしてきた運営メンバーの行動があったからだと思います。
そんなツアーを振り返って今思っていることをつらつらと書き残しておこうと思います。


▼五感で感じる雲南ツアーとは

五感で感じる雲南ツアーとは「地元(島根県雲南市)を離れる高校3年生に向けた地元の魅力再発見ツアー」です。
当日の行程はこんな感じ。

オープニング
龍頭が滝
おくい食堂でさば寿司を食べる
須我神社
革細工体験
大学生のプレゼン&対話の時間
クロージング

僕たちはここでいう魅力を3つに定義しています。
①雲南に関わる人
②雲南の場所・もの
③雲南のまちづくりの動き

魅力は誰かから押し付けられるものではないので,この3つの魅力を高校生に感じ取ってもらえるような機会を作るのが,五感で感じる雲南ツアーだと思っています。

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▼なぜやるのか

結論から言うと,地元に関わり続ける同世代の仲間を増やしたい。
この思いが強いです。

雲南市には大学がありません。
島根県にも大学は2校しかないので,ほとんどの子が,進学=県外への他出という構造になっています。
そのまま県外で就職する子も多く,若年層人口の流出がしばしば課題として取り上げられています。
あくまで僕個人のスタンスですが,県外に出ていくことは悪ではないし,ずっと地元にいつづけるのが理想というわけではないです。
地元を離れると,自分の知らなかった世界や面白い人との出会いが増え,可能性が広がるし純粋に楽しいですし。

ここからが本題なのですが,ツアーを企画したメンバーが持っているのは「地元の魅力を知らないまま出ていくのはもったいなくない?」という思いです。

大学生なら1度は経験するこの会話
お前の地元ってどんなとこ?有名なもんある?
これを問われた時に初めて地元のことや魅力について意識したという人もいるのではないでしょうか。
地元が嫌いな人ってあんまりいないけど,地元の魅力を語れる人もあんまりいない。
僕自身も地元の魅力を感じたのは大学2年生の時でした。
僕の場合は,自分の意思を持ち,目を輝かせながら楽しそうに働いている大人が地元にいるということを知り,あんな風になりたいと思ったのがきっかけです。
あの出会いがあったから地元にも関わるようになったし,楽しみながら日々を過ごせています。
まだうまく言えないんですけど,地元の魅力を感じ,誇れるようになったことで自分にも自信が湧いてきて色んな行動に繋がっているという感覚に近いです。

その経験をしたのは僕だけでなく,一緒にツアーを企画したメンバーも同じでした。
高校卒業前に地元の魅力を知る機会があれば,卒業後も地元に関わるきっかけになるのではないか?
一緒に地元で活動する仲間を増やしていきたい。
そんな思いでこのツアーを企画しています!!

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▼2度のツアーを通して感じたこと

2019年と2021年の2回ツアーを開催したわけですが,やってみて特に感じたことが2つあるので記しておきます。

1つ目は,「地元の魅力を知る機会があれば,地元に関わるきっかけになるのではないか?」という仮説はいい線をついているかもなということです。
2回やってみて,一番嬉しかったのは1回目のツアーに参加した高校生が大学生になり,2回目のツアーの企画運営を担っていったことです。
そして2回目のツアーに参加した高校生の中にも,次は自分がやりたいと言ってくれた高校生がいました。
こうして自分が体験したことを次の世代に還元していける,そんな連鎖が起きると素敵だなと思います。

この連鎖が起きているのは,魅力の1つを「人」に設定したことも大きいと思っています。
高校生の感想を読んでいて,当日一緒にツアーを回ったり,雲南との関わりをプレゼンしてくれる大学生の存在,このツアーを応援してくださる方々の存在が,高校生にとって一番の魅力にうつっていると感じました。

2つ目に感じたことは,今まで「任せる」だと思ってしていたことは「投げ出す」だったということで,これは自分自身の学びです。
今回のツアーは,企画者である2年生の子達の思いをいかに尊重するかを考えて関わってきました。
前までの自分なら「好きにやっていいから任せるよ(俺は関わらないよ)」としていたかもしれません。(今思えばこの思考でたくさん失敗してきました。。)
しかしそれは自分としての責任を放棄することであり,サポートとは口だけ,自分にも先が見えてないのに,企画を経験したことがないメンバーを,暗闇に投げ込むようなものでした。
自分自身が状況を把握しておかなければサポートもできない,メンバーを信頼しているという言葉をうまく使って責任を放棄しているだけではないか?と何回も自分に問いました。
結果自分でやるよりも大変でしたが(笑),今までに味わったことのないやり切った感をメンバーと分かち合えて本当にいい経験をさせてもらいました。

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▼これからやっていきたいこと

先日ツアーをやり終えたばかりですが,第3回をどうやるかを考えるとワクワクが止まりません。笑
このツアーが雲南の風物詩となり,レガシーになっていくことを目指したいと思います!
そして,将来的にこのツアーで出会った子たちと一緒に面白いことをやっていきたいです。
第3回のツアーはもっと色んな人たちを巻き込んだツアーができたらと思っています。

最後になりましたが,このツアーは多くの方の寄付によって開催することができました。
寄付をくださった方々にはまだ何もお返しできておりませんが,これからアクションを続けることで地元を盛り上げていきます。
引き続きよろしくお願いします!!

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