フェアトレードをやわらかく解説してみる。
フェアトレードって?
"フェア" な "トレード" のこと。
ひとつずつ、ひもといてゆきましょう:)
フェアって?
"フェアプレイ" を思い浮かべてみてほしい。甲子園とかで、さわやかな若者たちが熱き夢や希望を胸に、高らかに宣言するあの場面を。
宣誓!われわれはスポーツマンシップにのっとり、正々堂々と戦うことをここに誓います!
ルール守って、ズルしない。敬意を持って、胸張って、実力を出し切る。そして最後には、互いの健闘を讃え合う。
それが、フェアプレイ。フェアトレードの "フェア" も、そういう意味での "フェア" にいこうぜってことです。
トレードって?
"貿易" なのだけど、"交換" がイメージしやすくてよいかな〜と思ってます。遠足とかで、たこさんウィンナー1個あげるから卵焼き1個ちょーだい♪っていうあれです。
くるりと身の回りにあるものを眺めてみると、スマホ、パソコン、CD、マグカップ、お茶、おかし、こたつ、クッション、着てる服、めがね、などなど...それはそれはたくさんのものに囲まれて日常を暮らしているわたしたち。
ほとんどの場合、その多くはどこかで買ったもので、つまりお金と交換してゲットしていると思われます。
で、そのお金はものをつくった人へ渡るわけだけど、それが1対1の交換になることってあんまりなくて、販売してくれた人、運んでくれた人、つくってくれた人、素材をつくってくれた人...
などなど、紐解くとものすっごくたくさんの人たちの手を渡ってものってできてるし届いてるから、そのすべての人たちへ、お金は分けられて届くわけです。
その ”分ける" 作業が、フェアかどうか。どこかの "交換" が、だれかの不利になっていないか?さわやかな甲子園球児たちのような、フェアプレイのマインドで行われているか?
そこんとこきちんとフェアにやってこうねというのが、 "フェアトレード" なのです。
もちろん、日本の中での交換にも "フェア" は必要なのだけども、"フェアトレード" は一般的には "発展途上国と先進国" の交換のことをいいます。
なぜかというと、それだけその交換に "アンフェア" な黒歴史があって、ざんねんなことにそれは、今も続いているからなのです。
アンフェアなトレードって?
どんな風に、アンフェアか。
例えていうと、たこさんウィンナーあげたのに、お米一粒しかもらえなかった...的な。
具体的にいうと、チョコレートの原料・カカオ豆を育てているアフリカの農家さんたちは、それがチョコレートになるって知らなかったり(もちろん食べたこともない)、一年中がんばって育ててもちゃんとした値段で買ってもらえなかったり。結果家族を養えず、子どもも学校に行けず、ずっと貧しい...
でも他にできる仕事もないから、ひたすらやるしかない...
といった状況だったりします。日本ではチョコ、100円とかで買えるのにね。謎すぎるよね。
そんな風に、ふつうに考えたらやってられるか〜!!(ちゃぶ台返し)な "アンフェア" "アンバランス" な交換で、一度、世界は成り立ってしまったわけです。
だから、フェアトレード。
でも...
なんかそれって、おかしくない?と思った人たちがやっぱりいて、世界のあちこちで、ポコポコと、フェアトレードは生まれてゆきました。
ちいさくても、まずはやってみよう。こういう風にやってみたらどうだろう?もっとたくさんの人とフェアな交換をするには、どうしたらいいだろう?
...と、十人十色さまざまなやりかたで、トライ&エラーを繰り返しながら、生まれたり、つながったり、広がったりしているもの。今も変化し続けているもの。
それがフェアトレードと、わたしは思ってます。
だからフェアトレードっていろんな形があって(そのことはまた別のときに書きたい)、たったひとつのルールも正解もないのだけども、
" フェア " に " トレード " することで、
つくってる人の暮らしが豊かになる。
ふだんの暮らしの中で参加できる、
ちょっといい未来づくり。
ってところは、共通してるのかなって思います。
世界中のあちこちで、
" ちょっといい未来 " を
みんなそれぞれに、
でも一緒に、
つくってる。
そんな風に思えることも、フェアトレードの好きポイントのひとつだったりするんだよね。
さてさて、やわらか解説になっていたかしら?わたしも、まずはやってみよう!と思ったこと。トライ&エラーしながら、続けてみようっと:)
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