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【緊急お便り】周りからの評価を気にして「存在意義のなさ」を感じています。どうすれば楽になりますか?

まなぶRADIOのアドリブを聴きながら、noteが読めます。↓

みなさんおつかれさまです!植木学です。
まなぶRADIO。
今日は緊急回として、お便りに回答します。

ラジオネーム匿名さん。

ライター活動と関係ないのですが、最近「自分の存在意義のなさ」をよく考えてしまいます。「自分の存在意義のなさ」を感じるのは、たとえばXなどでいいねが来なかったり、会話中に自分だけ輪の外に置いてかれてるような気がしたりする時です。周りからの評価が存在意義に直結する訳では無いとわかっていますが、それでもやっぱり周りからの評価を気にして「存在意義のなさ」を感じてしまいます。どうすれば少しでも楽になれるのでしょうか?

匿名さん、ありがとうございます。

Xなどでいいねが来なかったり、会話中に自分だけ輪の外に置いてかれてるような気がしたりする時に、「自分の存在意義のなさ」を感じてしまうんですね。
周りからの評価が存在意義に直結する訳では無いとわかっているけど、それでも気になってしまって、「存在意義のなさ」を感じてしまうんですね。
とてもお辛い状況なんだなと思います。

自分ではわかっているのに、うまくそこを切り離せないし、その切り離せないことにさえ辛さを感じるんですよね。

それは少しでも楽になりたいとも思いますよね。

今日はその匿名さんのお便りに回答するために、
「存在意義を感じる」ための方法をお伝えできればと思います。

ちなみにですが、「存在意義がない」と感じてしまっているのは、匿名さんに限った話ではなく、全人類が人生のどこかで悩み苦しむ問題だと思います。

それは、意識的ではなかったとしても、無意識に苦しんでいる人は大勢いると思っています。

匿名さんの場合は、意識的に、つまり辛い自分に気づけているし、言語化できているので、その点でいえば非常にいいことだと思います。
どういいかというと、気づいているということは、対処ができるということです。

ぜひ、匿名さんも一緒に考えていただいて、さらには聞いてくださっているリスナーの方々もどこかで悩んできていると思うので、ぜひ一緒に考えてみてください。

それでは、本編に入ります。

「存在意義を感じる」ために、自己肯定感・自己効力感を理解する。


「存在意義を感じる」ためには、まず存在意義を感じられる人間の感情とは何かを知る必要があります。
それは2つあって、自己肯定感と自己効力感です。

自己肯定感は結構有名かもしれないんですが、
ちゃんと理解してこの感情を満たすのはなかなか難しいんですね。
それは自己効力感も同じです。

この2つが満たすような思考回路を取れていないと、
「存在意義がない」と感じる根本の原因になります。
それでは、詳しくお話しますね。

まずは大きく2つを比較してみてみます。
簡単にいうと、

  • 自己肯定感は自分の中にあるポジティブなこともネガティブなことも肯定的にとらえるっていうもの。

  • 自己効力感は自分の目の前にあるハードルに対して、「自分ならできる!」という自信のようなもの。

1. 自己肯定感とは何か

まずは自己肯定感から考えていきましょう。
自己肯定感は、自分の中にあるポジティブなこともネガティブなことも肯定的にとらえる。
これは、理由なくとらえているようにみえる人も多いんですが、
ちゃんと理由を持って肯定的に捉えているんですね。
なので、自己肯定感を持つためには、ポジティブなこともネガティブなことも、
理由を持って肯定的に捉えましょう。
では、理由とはなんなのか、ですね。
理由とは、シンプルにいえば、「前向きに捉える視点」なんです。
少し哲学的に聞こえるかもしれませんが、僕が医学部で学んだことや、自分が考えてきたことから、次の結論に至りました。

物事に対する視点は無数にあって、そのどの視点を選択して物事を見るかは意識的にも無意識的にも人によって変わるんだ、と。

だから、自分が考えているポジティブなことは、視点を変えればネガティブにもなるんです。
さらにいえば、ネガティブに思っている他の人がいるかもしれないんですね。
逆に自分が考えているネガティブなことは、視点を変えればポジティブにもなるんです。
さらにいえば、ポジティブに思っている他の人がいるかもしれないんですね。

そして、このポジティブ・ネガティブどちらの視点を選択するかは、
まずはじめに無意識が決定するんです。
人間の脳はよくできていて、意識していなくても無意識の部分が自分の行動を勝手に決めちゃっているんですね。

トイレにいきたいっていう気持ちは、我慢はできるけど我慢してるっていうことはいきたいって思っているっていうことなんですね。
これは無意識なんですよ。
それに対して意識が我慢しているんです。
ただ、飲む水の量を調節するとか、カフェインを減らすとか、いろんな対策を意識的にすることで、無意識にトイレにいきたいと思う回数は、減らせると思うんですね。
つまり、無意識は、意識によってコントロール可能なことがあるんですね。

もちろん、変えられない無意識っていうものもあります。
ただ、人間が悩む事柄っていうのは、基本的にすべて変えられると思います。
時間は人によってかかる人もいればかからない人もいる。
でも変えられます。

つまり、ポジティブ・ネガティブどちらの視点を選択するかは意識的にも変えられるし、無意識的にも変えられるんです。
ではそのためにはどうしたらいいのか?

まず1つ目に、
「自分がなぜその物事をポジティブ・ネガティブに捉えているのか、その理由を考える」
ことが必要です。
「理由」これがめちゃくちゃ大事です。
理由がわからないままでは、対処のしようがありません。
逆に理由がわかれば、対処の仕方を考えられるんですよ。
なので、まずは理由を考える。
でこの理由と対処のためには、次の2つが必要なんです。
「自分で集中して考えられる時間を作ること」
「友人やコーチング、本など、だれかに相談することでヒントを得る時間を作ること」

もうこれに尽きるんじゃないかなと思います。

つまり自分を知ることなんですね。
いってしまえば、自己分析です。
これをひたすら人生のなかで繰り返していく。
すると、肯定的に捉える視点が蓄積されていきます
それによって、自ずと自己肯定感は上がっていきます。
すると、「自分は自分なんだ」と、自分で存在意義を感じられるようになる
んですね。

まさに、僕はそうやってきたなと、思っています。
もう小学生の頃から「このネガティブなことって、なんか良い考え方ないかなー」とかずっと考えてたんですよね。そうやってずっとアンテナを張っていると、ふと良い考えが引っかかってくるんです。それを蓄積していく。コレクションしていく。
これをやっていくことが、自己肯定感を高めて存在意義を感じる方法です。

2. 自己効力感とは何か

では次に、自己効力感です。
自己効力感は、自分の目の前にあるハードルに対して、「自分ならできる!」という自信のようなものです。
このハードルについては、第17回の放送でお話しているので、もしよかったらご覧ください。

ここでも簡単に説明しますが、
ハードルは自分に合った高さのハードルじゃないと乗り越えられないんですね。
だから、自分で設定をミスると、乗り越えられないんです。
例えば、「1週間後までにフォロワーを10000人増やす!」と、フォロワー0人の人がハードルを設定したとしたら、ちょっと難しいですよね。
できる人もいるのかもしれませんが。

なので、ハードルを乗り越えられなかったら、「自分が弱いからだ」と思う必要は完全になくて、
「ただ、自分にちょうどいい高さのハードルじゃなかっただけだ」と捉えるのが、
論理的にもなんにも間違ってないんですよ。

さらに、ハードルはちょうど良い高さを乗り越えたら乗り越えただけ、
もうちょっと高いハードルを乗り越えられるようになる
んですね。
それをただひたすら繰り返していく。それだけなんです。
だけど、そう簡単にいかないのは、ついつい人は「高望み」をしてしまうからなんですね。
僕も散々やってきました。
では、ここで1つ疑問が浮かぶと思うんですね。
「じゃあどうやって自分に合ったハードルの高さがわかるんですか?」と。
自己肯定感とは重なる部分もあるんですが、これは自分を知るっていうことなんです。
つまり、自己分析が必要なんです。

たとえば、
「行ったことのないお店に行こうと思ったけど怖くて行けなかった…」と悩んでいるとしたら、
「新しいお店に行くのが苦手」っていうのを、自分の傾向として知るっていうことがまず必要です。
そして、いきなり行こうといたら行けなかったということは、自分にとってハードルが高かった、ということなので、
たとえば「友達と行くと行ける」と感じるのであれば、それを設定してみる。
それで「行けた!」と。
そしたら、次また別のところ行く時は「1人で新しいお店に行ける」かもしれない。
まあもう少し時間は必要だと思いますけどね。
(ちなみにこれは僕の話で、はじめての場所は苦手なのでパートナーに付き添っていくことが多いんです。本当に助かってます。)
でも、それでいいんですよ。
自分にとってちょうどいいハードルの高さだし、それで楽しめてるから。
そしてハードルも段々と高くなっていって、1人で行けることも増えてきているんです。
楽しいですよ〜笑
なので、まとめると、自己効力感はまず自分を知る。
そして、自分に合ったハードルの高さを設定する。そして、乗り越えていく。
すると、だんだんと乗り越えられるハードルも高くなっていきます。
こうして、「自分ならできる!」と自信が持てて、自己効力感が高まって、存在意義を感じられるようになるんですね。

匿名さんに当てはめて考えてみる


それではこの2つの話を踏まえてここから、匿名さんに当てはめて考えていきましょう。
Xなどでいいねがこなかったことに、周りからの評価がこなかったから存在意義がないと感じた訳です。
ここで存在意義を感じられない理由は、自分の存在意義、つまり自分の価値の評価を、すべて他人に任せているということだと思うんですね。
今さっきお話したように、
自分の価値っていうのは、視点によって、あるようにもないようにも思われるんですよ。
それこそ僕なんて、毎日まなぶRADIOを投稿していますが、全然伸びていません。
ずっと同じくらいの人数が見ています。
多分匿名さんはこれを聞いた時に、「でも見てくれているだけいいじゃないですか」と思ったかもしれません。
それこそが、別の視点っていうことなんですよ。
視点っていうのは、人によって全然変わるんですね。
なので、「自分の価値は、自分が知っているんだ。」と。
それを自信をもって言えるようになることが非常に大切です。
繰り返します。
「自分の価値は、自分が知っている」と自信を持って言えるようになることが大切です。

もう1つ、会話中に輪の外に置かれていると感じるとありましたが、これも同じなんですね。
「その輪は、自分には合っていないだけなんだ」と、そう捉えられるようになることが大切なんです。自分は自分だと。
そのためには、まず自分を知る必要があるんです。
たぶん今これだけを話したら、「自分には合っていないってどういうこと?」って思うかもしれませんが、自分を知れば自ずとわかるんです。
ちなみに僕も、ライターンのコミュニティで漫画の話だったり芸能人の話が出たら全然ついていけないんです。
だから、若干輪の外感は感じますが、でも僕はある程度自分を知っているんです。
「僕はそこに関心はなくて、僕の関心はもっぱらジャズに吸われている」と。
たぶんすぐに自分には何があるのかなって探されるかもしれませんが、簡単に見つかるものでもないんです。
実は僕もジャズが好きだったものの、確信に至るまで何日もかかりました。
だから、急がずに、とにかく自信をもって「自分を知っている」と言えるようになりましょう。
もちろん100%は無理ですけど、ある程度知っていると自信を持てるようになります。
これは、自己肯定感でもあるし、自己効力感でもあるんですね。

つまり、自信をもって「自分の価値を、自分が1番知っている」と言えるようになるには、
自分を知ること、つまり自己分析が必要
なんです。
その分析して言語化したものは、それこそが武器になるんですね。

この世を生き抜くための武器なんです。

この世は、他者の評価が縦横無尽に行き交っているじゃないですか。
なので、武器を携えていないと、それに飲まれてしまうんですよ。どうしても。
だから、まず匿名さんに持っていただきたい考え方は、
「武器を持たずにこの世を渡り歩いていれば、自ずと存在意義のなさを感じさせられてしまう」

です。

させられてしまうんです。

これは聞いている匿名さんが首を縦に振ってくださっていることを願っていますが、
本当にこの考え方がまず前提に必要なんだと思うんですね。
そしたら、あとはもうやるだけなんです。
武器を手に入れて使い方を知るだけなんです。
そしてその武器っていうのは、匿名さんの頭の中にあるんですよ。
ただそれを家の引き出しの中に置いたまま外に出ちゃってるだけなんです。
だから、ちょっと家の整理始めちゃいましょう!

そしたら、自己肯定感も、自己効力感も、そのステップを踏んで行けるようになると思います。
もちろん、家の整理はファーストステップなんですね。
自己肯定感も自己効力感もファーストステップは家の整理です。つまり、自分を知ること。
その後に、自己肯定感であれば、「前向きに捉える視点を考える時間を作ること」が必要です。
さらには、「誰かに相談すること」も必要
です。
これは自己効力感も同じで、「自分に合ったハードルを考える時間を作ること」と「誰かに相談すること」が必要です。
でも、逆にいえば、これらをそろえれば、もう鬼に金棒なんですよ。
人生、あと何十年って、ずっとこの考え方だけで、どんどん道がひらけていきます。

ただ、最初は時間がかかるものです。
本当に一人でがんばらないでくださいね。
まなぶRADIOにお便りをくださったのは本当にすごい一歩だと思います。
最初にもお伝えしたように、まず気づけないんですよ。
そして、そこから動くことも難しいんです。

だから匿名さんはすでにもう前に動き始めています。

匿名さんを含め、みなさんの道が開いていきますように。

お便りはXのフォームよりお送りください。
それでは、また明日。

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