マガジンのカバー画像

自作短編小説集

77
これまでに書いた自作の短編小説を載せています。
運営しているクリエイター

#オリジナル小説

短編小説「猫と人間」【後編】

 それから僕らは最寄りの大船駅まで、肩を並べて(?)歩き出した。  少し前まで、散歩がてら…

植木意志
2年前
14

短編小説「猫と人間」【前編】

 コンビニでアイスクリームでも買おうかと、僕はマンションのエントランスを出て、町を歩き出…

植木意志
2年前
9

短編小説『逃げ道はゲームセンター』(後編)

 「おい、そんなに引っ張るなよっ」  僕の非難を込めた言葉に、メトロは聞く耳を貸さず僕を…

植木意志
3年前
6

短編小説『逃げ道はゲームセンター』(前編)

 学校なんてくだらない。 教師から教わることなんて何一つ無ければ、友達とも表面上仲良くし…

植木意志
3年前
10

『寂寥感の忘れ方』(掌編小説)

 「じゃあね〜っ、紗良っ」 「また明日ね〜」 「うんっ、バイバイ〜」  志穂と成美と別れた…

植木意志
3年前
5

痛快コメディ小説『ギミーペーパー』

 「あかん、あかん、漏れる、漏れるっ!」  近藤宗伸は走っていた。公園を一心不乱に、小さ…

植木意志
3年前
1

青春ミステリー小説『放課後の冒険』 エピローグ「仕掛け人の正体」

 翌朝、拓実は席に着いて、頬杖をつきながら窓の外を眺めていた。  外にはどんよりとした曇り空が垂れ込み、いかにも雨が降り出しそうな雰囲気だ。  実際、天気予報では、今日は午後から雨が降ると伝えていた。 確か、降水確率は90パーセントを超えていたっけ、、、。 それに、明日も明後日も降るらしい。 また憂鬱な梅雨の日々の逆戻りだな、と拓実は欠伸をしながら思った。  時刻は午前8時20分を過ぎている。 しかし拓実の隣の席の葵は、まだ教室に来ていな かった。  珍しいな、と拓実

青春ミステリー小説『放課後の冒険』 第4話「ゾディアックの暗号文」

 水分補給をしてから、アディダスのショルダーバッグをからって、拓実は家を出た。  バッグ…

植木意志
3年前
4

青春ミステリー小説『放課後の冒険』 第3話「不可解な封筒の中身」

 作戦通り二人は、東西に分かれたそれぞれのルートを通って、下駄箱に合流した。  「何も異…

植木意志
3年前
1

自作短編小説『眠れぬ夜に聴くラジオ』

 眠れない夜には、ラジオを聴くことが私の習慣だった。  スピーカーから発信される誰かの声…

植木意志
3年前