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「社会モデル」という言葉を知った

前職は人材系の会社だったので人と関わることがとても多かった。

進学前の高校3年生、大学生、新卒社員、中途社員、主婦さん、シニアの方等々、たくさんの層と関わることが出来た職場だった。

その中でも社員として入社したメンバーとはたくさんの思い出がある。

新卒から7年間働いていた会社を辞めて2021年4月に現在の会社に転職をしたきっかけもこのメンバーが影響している。

面接時にはやる気や希望に満ち溢れていて、前向きなことを言っている人が入社をして数日、数カ月で退職になったり、うつ病になったり、そういった人を見てきた。

会社の問題、働く環境の問題、適性の問題、本人の問題とそれぞれに問題はあった。

当時、「働く環境の問題」は営業として解決しなければならないと考え、現場との連携に力を入れクライアントを巻き込むことで解決した事例はたくさんあった。他にも「会社の問題」に対して社内で解決案を議論したし、「適性の問題」に対しては配属時のミスマッチを防ぐような工夫をおこなった。

「本人の問題」に対しては上手くいった経験もあれば、苦い思い出になっている経験もある。そういった本人(当事者)の問題を考えたり調べたりすると、過去の経験が影響していることが共通していることに気が付いた。

そういったことから「教育」という分野に関心を持つようになった。特に小中高といった若年層の頃の経験は社会人になってからも影響していると感じた。「教育」に携わるには資格が必要になることが多いので、仕事ではなくともキャリア教育をメインに活動をしている団体にボランティアとして関わることを考えた。

「教育」という分野を調べると「生きづらさ」「働きづらさ」を感じている「マイノリティな人がいる」ということ知った。

その時に「大人の発達障害」という言葉と出会いました。

いまの会社でも思い当たる人はいるなと思った。

そして、いまの会社でもそういった特性のある人に対して機会が少なかったり、働きづらい状態になっていることを感じた。

そこから「障害」といった分野にも関心を持つようになり「社会モデル」という考え方を知った。

「障害の社会モデル」とは、障害障害は個人の心身機能の障害と社会的障壁の相互作用によって創り出されているものであり、社会的障壁を取り除くのは社会の責務であるという考え方です。
例えば、車いすユーザーが店舗に入りたいが入り口までに階段があるという場合、入れないのは、歩けないという個人の機能に問題があるからでなく、階段や段差を「障害・障壁(バリア)」と捉えるのが障害の社会モデルです。

ちなみに、「社会モデル」を知ったきっかけは一冊の本でした。

こういった社会問題を解決できる仕事をしてみたいという想いで転職活動をおこない、

「障害のない社会を作る」

「障害は人ではなく、社会の側にある」

そういったビジョンを掲げている今の会社に出会い、全く畑違いの福祉という業界に転職をすることに決めました。


転職してまもなく1年が経ち、福祉の世界を知れば知るほどこのビジョン実現の難しさを感じています。

それでも、前職で自分にとっても苦い思い出になっている出来事を少しでも減らせられる世の中にしたいなと思っています。


これが

#この仕事を選んだわけ

です

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