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デザインの男女観について。

スキンケア商品への関心はそこまで高くなかったのだが、ユニセックスについて考える中で、イソップに興味を持ったので思い切って購入してみた。もちろん前々からイソップを勧めてくるイソップ兄さん(ようじさん)がいたことも購買を後押した理由にはなる。

今日は、そんなユニセックスとイソップについて話しをしようと思う。

ユニセックスを考えるきっかけは今から1年半ほど前に遡る。これは自分たちが始めるアパレルブランド(TRIFF)を立ち上げる際に、男女で服をシェアしたいよね。という話がそのきっかけだ。

ユニセックスを考える背景には、大きく3つの理由がある。

ひとつは「時代感」だ。これは少し抽象的になってしまうが、「生活」にフィーチャーしたら自然とユニセックスになるよねという話と、お互いの世界観が近い装いで出かけたいという希望があったからだ。

前者は男女のデザインの話で、それぞれの性的魅力を意識すると男性はスーツに、女性はドレスというように、それぞれの性的魅力を際立たせるとその先はフォーマルになる。これを普段の生活レベルにして考えると、ユニクロのスウェットのように、男女差のデザインがないものになる。

外出の自由がなくなっていた時期だからというのもあって、この生活レベルの服を、良いものにしたいと。

そして、後者はデート時のコーディネートの話になる。そのままの意味だから説明はいらないと思うが、横に自分とは異なる装いの人(キレイめな女性の横に、ギャングスターのような男)が立っていたら、意図せず視線を集めてしまうだろうし、その視線は嫌だよねということだ。逆のパターンも含めてよくわかるのではないだろうか。

もうひとつは、”モノによる”という注釈付きにはなるが「メンズ服で自分も着たい服がある」という話だ。「どういうの?」と聞くと、明快な答えは返って来なかったが、「なんかお洒落っぽい感じに着れそうなのがあるのよね」ということだった。

「お洒落っぽい」を見つける力は、圧倒的に女性の方が高く、そして早いと思っているので、自分的には腑に落ちるものだった。話は逸れるが、男は「なぜいいのか?」を言語化しないと理解できないという弱点があるなと思う。

3つめの理由は上のふたつにも関連する「男性のコーディネートの問題」だ。女性に話を聞くと、男性の服の着こなしはバランスが悪く「なぜそれを合わせた?」と思ってしまうことが多くあるようだ。男性がそれぞれは良いものを着ていても「それだったらユニクロでいいから無地で合わせてほしい」というのが女性の正直な思いのようである。

だから、自分(女性)が着る可能性が出てくれば、サイズやそこに関連してくるコーディネートに意見をいえるきっかけになるのではと。

他にも、コストの話とか、ミニマルとか、雑談レベルでシェアしたい理由はできていたが、要するに、男性は頑張ってなくても、それっぽく見えるというのが重要で、オシャレな女性は男性の服を上手く取り入れることができる。そして、普段の生活レベルで気分を少し上げたい思うと、シェアできると何かといいというのがこの話の着地だった。

そして、ようやくイソップの話。

上記の会話がきっかけになって、ユニセックスなるものを調査した結果、服ではないがイソップの世界観が非常にいいという話になった。

特に「デザインをしてない、デザイン」が、自分はよく感じた。専門店っぽさ、というのだろうか、販売用にデザインしたわけじゃないという感じで、「買ってください!」というコマーシャルになってないその佇まいが好きになった。
自分がパッケージを読めないからというのもあると思うが、業務用というか、プロ用っぽい感じがとても高級に見えるし、デザインに漂う性のバランスがとても洗練されていてとにかくかっこいい。

イソップらしいパッケージは、置くと空間がグッと引き締まるし、その佇まいからはオシャレな雰囲気が控えめなようでバンバン漂ってくる。リラックスできる香りは、使うたびに新鮮な気持ちになり飽きることがない。控えめに言ってイソップはいいなと思う。

デザインの男女観について話す予定で書き出したが、最終的には「イソップいいよ!」の話になってしまった。また、折を見てデザインについて思うことなども書いていこうと思う。