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11月社長朝礼後半 ー 地方で起こっていること 東京編 ー


3、東京での出来事

3-1.中小企業庁、厚真町来訪

前半でお伝えした金沢での滞在が終わり、その後は東京に行きました。
今回東京に行った一番の目的は、中小企業庁でした。
実は中小企業庁の方とは、北海道の厚真町でお会いしたんです。
前回私が北海道に行った時の帰りの日に、紹介を受けてね。

厚真は人口4400人の町で、そこにわざわざ5人で来ているわけです。
GOODGOODのことを聞いて東京から「わざわざ」北海道に来たんですよ。

「地域で何が起こっているんだろう」「地域が盛り上がっている」「ここで面白いことがあるらしい」とわざわざ中央官僚が見にくるという状況なんですね。
世の中の流れが完全に「地域文脈」にいってるということなんです。

我々が進んでる方向に中小企業庁だとか経済産業省とかが、それこそ新しい資本主義の考え方、あるいはゼブラ企業って、首相までが言い出したわけで。


世間がそういう方向に動いていることも考えると、僕らもウエダとしてやって一部にいいねって言われているくらいやとあかんわけです。
せっかく国をあげてそういう方向に進んでいるのに一気にその風に乗っていかないと一瞬で終わってしまう。

それで言わばロビイングで、うちの考え、今の流れを中央省庁にインプットしていこうと、一時間半みっちりしゃべらせてもらってきました。



3-2.今現在の地方の価値

それぐらい今って地域に目が行って、色んな動きが繋がって同時多発的に起こっているという状況なんです。
それこそ、去年の事業報告会とか年始の時も、今年はもう地域にあちこち行くからっていうことを言っていたけど、それは今このタイミングで思い切りギアを入れていかないとダメだからで。
中小企業庁まで地方に目をつけてるんですから。
それもあって飛び回っている状況なんです。
(当たり前だけど遊び回ってるわけではないですよ!!)

仕事をしていく中でここ(今)がポイント!って思う時があるんですけど、それがまさに今は地方というところで。
今、押さえておく必要がある状況だということは認識しておいてほしいし、改めて理解を持っておいてほしいところですね。


4、残り時間

4-1.社長が最近思うこと

今の話もそうですが、流行りでというのではなく、ずっと同じことを追いかけて同じことを言い続けて来たから、当たっていると言われたり、それなりにうちの会社の方向性を注目してもらったりしていますが、一方で、特にこの数年、正直それでよかったんかなと思ったりするケースが多々あって。
それは自分の年齢ということにも関わるんですけど。


残り時間。

今まで自分がずっと若いつもりでいたから、あんまりそういうことは考えてなかったのですが、残り時間を考えた時に、この行き方でよかったのかなって思うようになってきたんですね。

4-2. ITバブルを経験して

何かというと、ITバブルを僕らは経験しているんです。
いわゆるスタートアップ競争ね。
その頃も、大企業やベンチャーキャピタルがスタートアップにどんどん金出したりして、今、皆が知っているIT大手企業なんかはその時に残った一部で、殆どは跡形もなく消えたわけです。

僕が非常勤で関わっていた会社も、ITでの位置付けでいったら、はっきり言うと現在の超大手ネット企業と同じか、それ以上になっていてもおかしくない存在だったんですね。
役員二人でやっていて、一人は創業者でインターネットの黎明期にシリコンバレーにいた天才的な人。
それを手伝ってたもう一人は、アメリカで孫さんと起業した人。
そんな存在だったのですが、ITバブルで見事に跡形もなくなりました。

なので、展開の仕方によったら、我々だってそのどちらにも可能性あり得るわけですよ。
これまでウエダは細く長くやってきたけど、ITなんかはもう短期勝負でね。
タイムリミットまでに立ち上がらず跡形もなくなったIT企業もたくさんあるけど、能力がなかったわけじゃなくて本当に紙一重のことをやっていてね、
IT業界での上場というのは紙一重のことなんでね、博打みたいなもん。
要はギリギリのところで立ち上がるかどうか。
資金が尽きて潰れるっていう時までになんとか資本をつなげて浮上できるか、時間足らずにはじけてしまうか、これだけのこと。単純に言うとね。


成功と失敗は紙一重


4-3. 今までの20年とこれからの20年

結局何を思ってるのかというと、ウエダって時間をたっぷり使ってその中で価値を作ることだけやってきたんですよね。
こっちの手法(短期間で価値を見出し生き残っていく手法)っていうのは全然やらなかったんです。

我々は30人規模でやっている会社、みたいな話をよくしてますけど、30人の会社で今まで通りのペースでやっていくのか?ということを皆にも考えてほしいと思うんです。
ただ現状維持といっても、そのままで良いということはあり得ないです。

僕らでも20年間たっぷり時間をかけてやってきたと思うけど、その間ですら相当変えていっていますよね。
でもこれまでよりもっともっと激変していくわけですよ。
で、そうすると10年後・20年後でも残っていこうと思うなら相当なピッチで変わっていかないとダメじゃないですか。

今日本はインバウンドで、海外観光客の方達が安くモノを買えて、最高やとかって言ってるけど当たり前で、アジアの人からしても、日本の物価は安くてしょうがない!という状況なんだから、日本は買い占められるよっていう状況。

そしたら、この世界のインフレ状況に合わせていくには値段も上げていかないと自分たちの給料も出ないという状況になってくるんです。
多分当たり前で、10年後も今と同じ年収でいいですかって言っても誰も許してくれないでしょ?でも同じ年収を出すのでさえ、これからの状況で言えば相当な収益アップをしていかないと実現はできません。
ましてや、30人の会社が、現状維持でいいなんて考えるだけで、相当落ちてしまうという状況になると思うんです。

そういう意味でも、中身は変わって来たけど、規模も変わらず、ちんたらやって来たのが良かったのか?って、最近自分の残り時間が少なくなっていく中でよく考えるんです。


4-4. 採用について思うこと

で、そうなるとウエダのやり方も変えていかなあかんし。
色んなことを生み出していくってなると、人もどんどん入れていかないといけないんですね。

こういう点もスタートアップ企業ってすごいですよね。
小さな会社でも新卒採用で50人雇用したなんてことがあったり。

ウエダも目先のお金のことを考えたらね、もちろん人も取らず、余分な経費を使わず、開発費も使わずに残したら、還元される分が多くなります。
でも今の世の中の状況を考えていった時に、10年後20年後に向けて10人とっていこうとしたら、例え年収500万でも10人雇うと5000万必要になる。
5000万円の利益は本当であれば皆のボーナス分配されるのに10人雇ったらボーナスなし。どっちを取るのか?そんなことも皆が経営者目線になって考えていってほしいと思います。

サラリーマンはただ一所懸命やってたら給料が自動的に振り込まれ、ボーナスが払われて、退職金が積み立てられてとか、そんな時代は終わってしまっているので、自分たちが稼いでいって、自分たちがこの状況の中でどうしていくかとかを考えて、そういう中で新たなビジネスを生み出す。
そういう状況なんです。


5、今やっていることを成功にするために

5-1. 何が成功の近道?

そういう中でね。
事業で成功するには、衰退する産業ではなく成長している産業でやらないと!ということもよく言われて、勿論正論ではあると思うんですけど。

ただ100パーセント正しいかというとそうとは思わなくて、当然、そんな業界には競合なんていっぱい来ますし、大企業も入ってくるしってなりますよね。
4-2 .ITバブルを経験して のネットバブルの時でも、成功して大企業になったところもある一方で数年の間に跡形も無くなったところが殆どなわけですよ。
だからこれが成功・正解かっていうと、そうではないんですよね。
(まあ、確かに衰退産業から大企業なんてそうそう出ないけど)
今だったらそれこそAIが言われてるけど、我々がAIでってなかなか難しい
じゃないですか?

何を言いたいかというとですね、3-1.中小企業庁、厚真町来訪 で言ったような働き方改革とか人的資本経営とかゼブラ企業とか、我々が今までずっとやってきてて、国が最近声を上げ始めたもの。
パーパス経営にしろ、人的資本にしろ、今大企業も国も含め、みんながこれを言っているんですよ。
うちらがずっとやってきたことに世間が目を向けて来ているんです。

今やってることを成功体験にするために、皆意識改革して、改めてウエダでの出来事を何でも自分ごとにしてほしいんです。


5-2. 成功するために

なので冒頭の話。

地域で色んなことがある中で、僕もしんどいところあるし、お金はかかるけど、地域には参加すべき!という状況で動いてます。

で、今皆でオペレーションしてもらってるところが、世間からのニーズであり、それを早くからずっとやって来たからこそ、前半も話したようにオカムラさんの専務から、ウエダの方が進んでる面があるという認識をしてもらえてるんです。

大企業では出来ないところだとか、何をウエダとして進めていくのか?というところを、今期ドメインでそれぞれ考えてもらっていますよね。
(まだまだドメイン間で共有できてない部分が多いけど)

例えば、社内でやっていることのビジネス化とか全員営業とか、普段していることをビジネス化していくのは結構ポイントなんです。
何か会社でしてくれてみんなが嬉しくなることがある、それはホスピタリティですね。素晴らしいことなんですけど、これだけではもったいないです。
そのホスピタリティ精神を、もっとその人たちのためになること、もっと経営的に言うと、その人たちの利益になるためのことをしていくことです。
利益ってお金だけじゃないんですよ。
楽になることも利益だし、助かったと思われることも利益。

これをビジネスで堂々とやるために、例えば100万円払ったとしてもそれ以上の価値があると思ってもらう必要がある。
100万円払ったけど200万円分の価値があった!というのがビジネス。

そこにどう落としていくかっていうことなわけで。
単にIT技術で勝負。って言ったらうちらは負けるけど、他とは何か違うよねっていうウエダの強みをお客さんに提供していくことで、イコール我々が目指す良い会社に繋がるわけです。

他とは何か違う、ということをみんなには考えてもらいたい。
流れが本当にすぐそこまで来ているので、ここでのんびりしてたらせっかくのチャンスを掴めず終わってしまうんですよ。

今期、次のステップにいってもらうためのドメインであり全員営業であるのだから、自分が今やっていることをどうビジネス化するかということを改めて考えていってください。

よろしくお願いします。

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