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4月社長朝礼後半 ーローカルスタートアップ協会ー



3、ローカルスタートアップ協会について

3-1. ローカルスタートアップ協会の仕組みについて

この話の流れで、前回も話したローカルスタートアップ協会(以下LS協会)について改めてお話しようと思います。

LS協会の狙いについてですが、農、林、水産の第一次産業をシーズにした骨太のスタートアップを輩出していこうとするものです。
で、スタートアップと行政とCVC※を繋ぐプラットフォームの役割です。

※CVC企業
事業会社が自己資金でファンドを組成し、主にベンチャー企業に出資や支援を行う活動組織のこと

野村證券 証券用語解説集 より


大企業が、数あるベンチャー企業の中でどこに投資すればいいかわからない。そこにLS協会が入って、地域の良いベンチャー企業をつなぐハブにしていくことを想定しています。

国の方でも、10000プロジェクトというのが総務省で出てたりしてて、今週東京にイベントに行くけど、その前に総務省のこの部署へも行く予定です。


3-2. ローカルスタートアップ協会の背景について

ボードメンバーは会長理事が僕、代表理事が最近、よく話に出している斎藤潤一さんです。
彼は宮崎県の新富町で「こゆ財団」という地域商社を作ってて、地域展開をしている中では有名な存在なんですが、同時にAGRISTという農業の人手不足を補う収穫ロボを開発するベンチャーの共同代表も兼ねていて、正に、これがLS協会のモデルというべき存在で、第一次産業・農林水産をベースにした 
 農林水産×〇〇
を生み出し、世界にも通用する骨太ベンチャーを作っていくことが、LS協会の一番の目的なんです。

第一次産業、農林水産のベンチャーって言ってると、生産者の目線みたいなイメージがあるけども、そうではなくって、AGRISTも別に第一次産業じゃなくて、やってること自体はロボット製造なんですよ。

なぜこういうことをしていこうかと言うと、
北海道厚真町に行っても直面したことですが、結局今まで、日本の農林水産業を支えて来た仕組みが制度疲労を起こしていて、新しい芽が出にくい構造になっているんです。
農業なんかでも、こだわりあるものを作っても、結局素材として何のこだわりもないものと一緒にされたり。
そんなことされたら誰も努力しなくなるじゃないですか。
その仕組みって、あくまで国内に向けた話なので、当たり前だけど、人口減少に伴ってどんどん衰退していく。

でも一方で日本の農林水産、特に食について日本が劣ってるのかというと、絶対そうじゃなくて圧倒的な強さがあるはずなんですね。
世界では、まだまだ人口が増えていく中で、日本の食って全世界の人が欲しがるくらい、価値の高いものだと思うんです。

地方に移住して、農林水産に関わるスタートアップを興す人も多いですが、そっちに行く人って優しい人が多いんです。
優しいのが悪いわけじゃないけど、優しいだけじゃさっきも言ってた第一次産業がもつドメスティックな厚い壁はそうそう崩せないんですよね。

なので、第一次産業をシーズにしながらも、グローバルに展開する骨太のベンチャーの数を作っていかないといけなくて、それぞれが「個」で戦ってても駄目なので、そういう人を支援して数を増やしていこうというのが最大の目的です。


3-3. ローカルスタートアップ協会がやっていくこと

で、LS協会では会員を設けていますが、正会員は、第一次産業のシーズがあるものに限っていて、その会費は年間33000円と、大変リーズナブルです。

それ以外のスタートアップとか、あるいは我々のような地域企業や、大企業のCVCなど、これらを応援しよう、或いは結びつきたいという所は、賛助会員になってもらいます。
この中で、僕が個人的に想いを持っているのが、地域の企業とスタートアップが結び付いてもらう事で、地域の良い中小企業には賛助会員になってもらいたいと思ってます。
いくらスタートアップ企業が地方から生れても、出資するのが大企業だと結局大企業に利益が入るから結局は東京の話になって、地域が豊かにならないんですね。それでは地域活性にならないので、各地の良い地域企業が入ってきてほしいと思っています。

2月末に登記したばかりですが、既に正会員で言うと、GOOD GOOD
ここは「厚真町で100年先の日本の畜産を変える」という骨太ベンチャーであり、僕がLS協会の1番のロールモデルだなと思ったので、是非とも会員第1号になって欲しいと頼んでなってもらったり、賛助会員の地域企業では、沖縄のうむさんラボとか、北海道のサツドラホールディングスとか、桑原さんのところの&PUBLICにもなってもらっています。

LS協会がこれからやっていくこととしては
1、ネットワーキング
2、行政に対しての政策提言

などでイベントを絡めていきますが、

京都で5/11、12にボード及びアドバイザリーボード会議っていうのをやろうとしてたり、8/19、20には宮崎県で300名規模のカンファレンスをやろうとしているところです。

この300名〜500名規模のカンファレンスは、毎年2月に京都でも開催しようとしていたりもするので、その時は皆にも協力してもらうことになると思います。

3-4. なぜ上川町なのか

LS協会をなぜ北海道の上川町に置いたのかというと、ローカルスタートアップスクールを予定してくれていていたり、NewsPicksさんが上川町に広報や街づくり文脈で関わっているので、そことタイアップしていく事NewsPicksで発信されるので、その効果も狙っています。

NewsPicksの記事はこちらから ※参考画像 NewsPicksより


3-5. ローカルスタートアップ協会におけるウエダ本社の価値

最後に、そしたらなぜウエダ本社が絡んでいるのかということを話すると、
前々から何人か厚真町に行ったりしてもらってますが、厚真町という4300人の決して人口は多くない町だからこそ、変えていける可能性があるし、ウエダ本社としても役割を担う事だってできるんです。

今ウエダ本社がやってるutenaworksも、実は全国に向けて展開できる話なんです。
女性の働き方について考えられる機会をutenaworksから地域に対して提供できる。
大都会と比べるとなかなかそういった機会が得られない地方にとって、そんな場があるってすごいじゃないですか。
あるいは、大企業でも重宝されるような高い能力を持っている方が地域に埋もれているケースもよくあるのですが、その方に対して仕事を提供していけるなんてこともできるわけで、そうすると、そんなスキルを持った方も地方にいても仕事があるとなると、移住含めて、地方の様子も変えていく事もできるんです。

なので、ウエダ本社が今まで散々やってきた「人を生かしてどうするか」というノウハウを、地域にアウトプットしていけるんです。
それだけじゃなくて、ウエダ本社って、マインドなどのソフト面と共に、工事や設計などが分かって創れるという事が強味なんです。

ソフト面の想いを理解して、それを形に起こせて、地域の施工業社さんにそれを伝えて工事までできる。
このようなウエダ本社のはたらきが、地域の圧倒的な支えになれると思っています。
そうするとめちゃくちゃ喜んでもらえますよね。
なので、ウエダ本社はここを根幹にやっていきます。


3-6. ローカルスタートアップ協会とウエダ本社が連携することで

ただ、これらのことをやっていくにあたって、京都以外でウエダ本社の価値を伝えに出ても、ウエダ本社の見えない価値的な部分をお客様に分かっていただくのって難しいですよね。
それじゃせっかく良いことをやろうとしても伝われないし、伝えるにしても時間がめっちゃかかるじゃないですか?

そんな中、協会として齋藤さんなどと一緒に動いていくと、いきなり行政のトップとミーティングしてたり、全国展開でやっていくので、ウエダ本社では作れないパイプもできるわけです。

そんな構図がウエダ本社として、僕を野放しにして動かすメリットです(笑)


4、まとめ

これが僕の考えている人、企業、地域の繋がり、そして展開なので、皆も自分なりにこの考えをインプットしてください。
ウエダ本社として、同じ方向を向いた上で、価値を集結させて動いていければと思います。

ちょっと長くなりしたけど、今日はこの辺りにしたいと思います。
はい、よろしくお願いします。


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