【読書メモ】『「うまく言葉にできない」がなくなる 言語化大全』山口 拓朗 (著)
▶今回の読書記録『「うまく言葉にできない」がなくなる 言語化大全』山口 拓朗 (著)
『「うまく言葉にできない」がなくなる 言語化大全』
山口 拓朗 (著)
ダイヤモンド社
▶感想
「言語化できない人は、何も考えていない人と同じ」という言葉、まさにそのとおりだと思います。本書は、(1)「語彙力」を伸ばし、(2)「具体化力」を鍛え、(3)「伝達力」を磨くことで「言語化」できるようになるための本です。本書のあちこちに色々なヒントが散りばめられていました。
▶読後メモ
0.概要・総論
「言語化力」=頭の中にある考えや思い、情報などを的確に言葉にし、相手にわかりやすく伝える力のこと。
言語化力のSTEPは
「語彙力」を伸ばす
「具体化力」を鍛える。→これが本丸
「伝達力」を磨く
語彙力をアップするためには
「出会う」:会話、体験、読書、アンテナを張る
「調べる」:Web検索、ChatGPT
「覚える」:アウトプットする、「使える」状態にする
脳機能の1つ「RAS(Reticular Activating System:脳幹網様体賦活系)は、自分の興味や関心のある情報とそれ以外の情報を取捨選択し、必要な情報のみを脳にインプットする「フィルター」のような働きをし、具体的には以下のような役割を果たす。
チャンスを見つけられる: RASを使いこなすことで、本来スルーしていた情報に気付けるようになる。例えば、人見知りの性格を持つ人がRASを活用することで、交流会などのチャンスに気付くきっかけとなることがある
集中力が増す: RASは情報のフィルタリングを行うため、シンプルな思考ができるようになり、集中力や生産性をアップさせることができる
アイデアが湧いてくる: RASを使いこなすことで、新しいアイデアが生まれやすくなる。興味・関心の中から知識を掛け合わせ、アイデアを育むことができる
「理解語彙(言葉を知っている)」を「使用語彙(ふだんから使っている言葉)」に変えていくためには、失敗を恐れずどんどん使ってアウトプットを続けるしかない
1.「語彙力」を伸ばすための型
リアルの場で会話する
体験を表現する、言い換える
「アクティブ・リーディング」をする
「自分がこの文章を読む目的」を考えながら読む
目次や小見出しに目を通して全体を把握する
「読み終えたらアウトプットする」と決めて読む
ツッコミを入れながら読む(なぜ?何が?どういう意味?)
記憶に残したいところや大事なポイントに線やマーカーを引く
読み終えたら実際にアウトプットする
集めたい情報について書き出す
「とは検索」
「類語」を調べる
「対義語・反対語」を調べる
覚えた言葉は「30分以内」に使う。さらに「2週間に3回以上」アウトプットすると、脳が重要な情報だと認識して長期保存される
2.「具体化力」を鍛えるための型
「事実」を具体化するとき
「5W3H」に当てはめる
3H:How, How many, How much
「意見・感想」を具体化するとき
「なぜ→たとえば」で思考を深く掘る
「思考のものさし」を使う
「メリット・デメリット」を考える
「ビフォー・アフター」を考える
「類似点・相違点」を考える
「誰におススメ?」でターゲットを明確にする
「どうやって?」で行動に移しやすくする
数字を使う
固有名詞を使う=具体化の最終形
抽象的な言葉を使うときは、言葉の意味や定義をすり合わせておく
例:真、善、美、真実、安全、常識、原理、原則、例外、信用、信頼、やる気、やりがい、気合、本気、勇気、努力、根性、絆、責任、失敗、リスク、期待、価値、貢献、有機的、機能的、挑戦、イノベーション、成長、成功、満足、適切、最適、夢、使命、ビジョン、リーダーシップ
3.「伝達力」を磨くための型
話しを分かりやすく組み立てる
ワンメッセージ=「結論優先型」:PREP
複数の情報整理=「列挙型」:SDS
読む人の感情・共感=「ストーリー型」
発端(マイナス状態)→転機→成長→未来
興味を惹くテクニック
比較する
落差を使う
オノマトペ
比喩とたとえ話
擬人法
魅力的な数字
自分の「思い」や商品・サービスの「価値」を、顧客にとっての「ベネフィット」に変換し、相手に自分事化してもらう
印象的なキーワード:掛け合わせや比喩
大事なことは「繰り返す」
「肯定的」に伝える
頑固 → 信念がある
おおざっぱ → おおらか
図々しい → 物おじしない
怒りっぽい → 熱い
無口 → 思慮深い
気弱 → 繊細
鈍感 → 打たれ強い
わがまま → 自分を大切にしている
おしゃべり → 明るい・盛り上げ役
落ち着きがない → 好奇心旺盛
飽きっぽい → 見切りが早い
古臭い → 年季の入った
老けている → 風格がある
忙しい → 充実している
疲れた → 頑張った
怒られた → 学んだ
退屈 → 平穏無事
往生際が悪い → ねばり強い
行き当たりばったり → 楽天的、行動力がある
おっちょこちょい → お茶目、憎めない
冷たい → クール
緊張感がない → 自然体、肩の力が抜けている
暇人 → 自由人
以上です。
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