見出し画像

1型糖尿病㉒~からだの変化〜

この記事はわたくしうえこの、1型糖尿病発症前からのレポートです。
前の記事はこちらからどうぞ
1型糖尿病㉑~まわりの声〜

マガジンにもまとめたよ!
うえこの1型糖尿病(IDDM)レポート

病気発症前に比べて、発症して入院を経て、退院後の身体の状態の事を書こうと思います。

体力

もともと、体力はない方で、
『体力づくりをしよう!』と思ってもそのための運動をする体力がない。
という、体力ない人あるあるが当てはまる、アレだ。
これほんとに、体幹を鍛えるとか筋力をつけるとか色々あるけど、
そもそものベースがね、無いというか。

食事の量を減らしていくと胃が縮む。

みたいな、長い年月を経て失われた体力は、ちょっとやそっとじゃ戻らない。

それでも、1年くらいジョギングを頑張ってた時期があって、
その頃は多少筋力がついたような気もしないでもない。
でも辞めちゃった。
マラソン大会に出てみたんだけどそれで達成感のようなものが出来て、もういいかなってなっちゃった。

職場には自転車で通勤していた時期があり、
片道40分の自転車はなかなかの運動量だったと思う。
あの頃はまだ元気だった。
ところが会社が移転してしまい、今は通勤時間の30分は地下鉄だもんだから、
そういう小さい積み重ねで体力の貯蔵庫が小さくなっていったのではないかと思う。

3週間の入院で、さらに小さくなったんだろう。
とてつもなく疲れやすくなった。
入院の直前、すなわち発症した頃に比べるとマシにはなったが…
あの頃のことは病気レポートの最初の方を読んでもらえたらと思うけど、
朝起きて「疲れた」と口に出るほど、寝ても疲れが取れないし、
そもそもトイレに目が覚めるせいで全然寝れてなかったし、
地下鉄の駅の階段を上るだけで、全身に鉛をつけたくらい身体は重く、
会社についてから、仕事をする前に10分15分の仮眠を取らないとまともに働けなかったのを考えると…

マシではあるが。

とにかく、身体に必要な設備が足りてない状態が改善されない。
足りてない設備、それは肉だ。
何ていうか、痩せすぎ。
下半身は普通だと思っている。
太ももやふくらはぎはそれなりに。
「フトモモふといな」
と自分でも思うくらいには。
ところが上半身がやばい。
もはややばい。
病気前の話だけど、Tシャツ姿のときに知人から、
「身体うっすいな!」
と言われたことがあるくらいには、やばい。
胸もないが骨と皮の間に本来あるはずの脂肪がない。
筋肉もない。
全部下半身に流れてったのか?と思うくらいない。
ガリガリがすぎる。

その割には重たい荷物を運ぶことは嫌ではなかったりもする。
実際運ぶ。
不思議だ。

とりあえずアバラ付近に体力を保つ筋肉をつけたい…
どうすればつくのだろうか。

髪の毛

退院から少しして、髪がすごい抜ける時期があった。
平常時の3倍は抜けた。
お風呂で髪を洗い、コンデショナーをなじませるときに丸型の櫛を使うんだけど、ごっそりと抜けた。

こわい!

もともと髪は細くて量も少なめなので、ハゲる、ハゲてしまう…
と恐ろしかった。
病気自体はなんとも思わなかったけれど、髪が抜けてハゲると思ったら軽く恐怖だった。

通院時にかかりつけ医にその報告をすると、説明してくれた。

膵臓からインスリンの分泌がなくなり、
糖がエネルギーに変換されないため、
生命活動維持に必要なエネルギーとして脂肪や筋肉を消費していった。
生きるためのエネルギーが最優先事項だったから、髪の毛や爪などの末端へ栄養が行き渡らず、
爪がガタガタになったり、
肌がガサガサになったり、
髪が抜けやすくなったり、
したんだよ。

そう、身体が頑張ってくれた証だ。
続けて先生は、
インスリン投与も始めたから、3ヶ月もすれば抜け毛の量も減ってくるでしょう。
と言った。

私は安心したよ…
髪の毛はやっぱりねえ、あってほしいよ。

関係ないけど私は白髪が多いので、目立ってきたら自分で染めている。
めんどうくさい。

とりあえずあの恐ろしいほどの抜け毛は、身体が頑張ってくれた結果なんだよね、生きててよかった。

肌の乾燥

糖尿病だとなぜか肌が乾燥しやすいと聞いたことがある。
やはり血中の糖が多いからだろうか?
血糖値が高いと、血が固まりにくくて、ケガをすると出血が止まりにくいらしい。
そういうのも関係してるのだろうか?

ともあれ、乾燥しやすいと、かゆい。
肌が過敏で、ちょっとした刺激でも気になる。
冬は特にセーターとかニットとか、インナーは着るけど手首とか直接触れるとチクチクしてしまう。
保湿が欠かせない。

日焼けにも気をつけないといけない季節が来る…

感覚過敏

目が疲れやすい
音が大きく聞こえる
においがきつい

この辺も病気の影響なんだろう。
目に関しては一年に一度、眼科で定期検査をする必要がある。
デスクワークだからってのもあるし、齢40手前ともなると色々身体能力も落ちてきてるんだろう。

しかし聴覚過敏はちょっと困っている。
職場で誰かが、プリンタの用紙残量を確認するのにガチャガチャとトレイを開け閉めしてる音とか、
うるさくてかなわない。
トレイ開けなくても操作パネルから見られるというのにガッチャガッチャと。
印刷のたびに開け閉めしてるのとかもう、イライラしてしょうがない。

うるさすぎて注意したくらいだ。
今でもうるさいけど。

机の、引き出しをしめる音とか、
プリンタの用紙トレイを開け閉めする音とか、
キーボードを強めに打つ音とか、
とにかく頭に響くというか。
そこそこ離れた場所からもよく聞こえてしまう。

耳栓をして仕事をしたい(笑)

あとにおい。
においは、最近は香害なんて言われたりもするね。
香りたっぷりの柔軟剤とかもともと苦手なんだけど、
病気になってから余計に気になるようになったような気がして。
これが、気にならない人はほんとに気にならないから、つらみが伝わらないんだよね。
匂いに限らずかな、音も。

しかし疲れやすいので、私自身もため息とか独り言とか、結構出てしまってるから、
お互い様なのかもしれない?

総括

疲れやすい
髪が抜ける
肌が乾燥しやすい
眼精疲労
聴覚過敏
嗅覚過敏

なるべく気にせず、日々を穏やかに生きたい!!!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?