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1型糖尿病㉑~まわりの声~

この記事はわたくしうえこの、1型糖尿病発症前からのレポートです。
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1型糖尿病⑳~のみもの〜

マガジンにもまとめたよ!
うえこの1型糖尿病(IDDM)レポート

病気になると少なかれ、まわりからの声が増える。

まわりの優しい声

親しくさせていただいている方々に、病気のことを告げた時、
と言っても、Facebookで「入院することになった!」と投稿しただけなんだけど、
大多数の人はすごく心配してくれて、お見舞いにきてくれたり、親切だった。

糖尿病には1型と2型というのがあって、うえこは、1型なんですわーというと、なるほどなるほどと聞いてくれた。
一緒に食事に行って、目の前で血糖値の測定やインスリン注射をしても、
ほうほう、という感じで優しく見守ってくれる

保護猫カフェの掃除ボランティア仲間たちも、すんなりと受け入れてくれて、掃除後のお昼を店内で食べるのだけど、その時も過度に騒がず、ふむふむと見守ってくれた。

なんと言っても、ありがたいほどに理想的な対応をしてくれて、穏やかな時間を過ごせるのはこの人達のおかげだなとしみじみ思う。

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まわりのうるさい声

「お菓子食べてばっかりいるからじゃないの」

糖尿病という響きだけで、こういう事を言う人がいる。
私は言いたい。

『あなたほど食べてませんよ』

お菓子は好きだしアイスもチョコも大好きだけど、
わたしは自宅にお菓子を常備したりはしない。
あ、ごめん、冷凍庫にアイスが入ってることは多い。

ともあれ、おしゃれなカフェにかわいいスイーツを食べに行くのは月に一度あるかないかだし、
保護猫カフェでお菓子を頂いたら、その場でコーヒーとともにいただくが(断らない)、
でもその程度だ。
会社でだって小腹がすいても口にするのは高カカオのチョコレート一粒二粒。
更には11時から15時の間は間食をしないマイルールもある。
食べたくなった時に延々と食べ続けてるわけじゃない。

なんだったら2型の糖尿病の人だって、遺伝でなってしまう痩せ型の人もいる。
だから
「暴飲暴食」
「甘いものばかり食べてる」
「不摂生」
が原因なんじゃないの?
自業自得なんじゃないの?
と、大した知識もなくその病気の字面だけで決めつけてくるこういったたぐいの声は、
ほんとうに

うるさい。

言えるなら言いたい。
「明日は我が身ですよ」
お前もいつ難病にかかるかわからんぞ

まわりの鬱陶しい声

わたしは他のSNSでも、病気を公表している。
毎晩寝る前に、リブレの一日のグラフの画面をTwitterに載せてるくらいだ。
これは自身が発症してリブレをつけるようになってから、
色々検索したけど、あまり他にリブレのグラフを載せている人がいなくて、
他の人の血糖値(グルコース値)のグラフってどうなってんの??
という、当時の自分と同じような気持ちで検索した人がいた時に、ちょっとでも参考になればいいな、というただの自己満足の気持ちで載せてるだけなんだけど。
当時はほぼいなかった。
リブレが出回り始めてまだ2年とそんな感じだったからだと思う。

それとは関係ないけど、
難病をSNSで公表してる人には、経験あると思う。

この水を飲めば治りますよ!
この食べ物で改善しますよ!
○○寺で△△な集まりが!
祈りましょう!
前世がアレだから!

う る せ え な !!!!!

全部無視でいい。
SNSにしろリアルにしろ、こういう声は全部無視でいい。

病気になってね、なんで自分が…って悲観してる人の、弱った心につけ込んでくる、
闇ですよあれは。
そんなものよりね、好きなマンガ読んだほうがよっぽど心が潤う。

私は幸いにも、というか、病気が判明したときから今に至るまでずっとなんだけど、
「あ、そうなんだ」
という気持ちしかなくて、まあ色々めんどくさいけど、なっちゃったもんは仕方ないしね、と、
割とすんなり受け入れることが出来たので
(独り身ゆえかも)
これっぽちも奴らの声は響かないんですけども、
(うっせんだよばーか!!と心のなかで思うくらい)

本当に、病気のことで傷ついて、しんどい人は、わらにもすがる思いでその手を掴んでしまうかもしれない。
それで効果がなくて、またがっかりしちゃう。
そんな悔しい思い、誰にもしてほしくない。

だからね、そんな言葉を投げかけられたら、
即ブロックすべし。
ひたすらブロック!
それであなたのTLは平和になるのです。

私はこんなの、SNSの中でだけだと思ってたんだけど、
直接顔を合わせた人から言われたことが一度あった。
着物を着る機会があり、自宅に着付けの人に来てもらい、着せてもらったことがあるんだけど、
私は何もむずかしいことも考えずに、雑談のなかで病気の話をした。
その日は何もなかった。
着物を着て予定通り外出し、有意義な時間を過ごした。

その、数日後、着付けをしてくれた人から着信があった。
代金はその場で払ったし、
着せてもらった着物は自分の持ち物だし、
何の要件なのかさっぱりわからなかっのだけど、

「お寺に一緒に行きませんか?」

はあ?

「独身で、こんな大変な病気になられて、ひとりで、かわいそう」

はあ???

「過去や前世が影響してるかもしれないから、知ってるお寺のえらいお坊さんのお話を一緒に聞きに行きませんか」

はあ???????

何を言ってんだこの人は。
勝手に人を「かわいそう」にしてんじゃないよ。
ほんと意味分かんない、数日後に連絡してくるなんて。
めんどくさすぎて電話を即切ろうかとも思ったけど、家も知られているので、
努めて明るく、私は返した。

あー、大丈夫です大丈夫です。
わたし別に病気になったからってそんなに不便してないですし。
全然不幸でもないですし。
毎日楽しく元気に生きてますし。
そういうの全く必要に感じないので。
ええ、まったく、いらないですね。
わざわざ気にかけていただいて恐縮ですけど、
必要ないので、ええ!
じゃあ無いと思いますけどまた機会がありましたら。
さようなら!

早口でまくしたてるように言って、相手の次の声を聞く前に電話を切った。
それからはなんの音沙汰もない。

同情みたいなものなのかな。
よくわからないけど、そういうのは必要ないんですわ。
欲しいのはお金です(笑)

ちなみに着付けのその人は、
知り合いからもらった着付けの協会みたいな団体のちらしに電話して、
受けた人が行ける人を見繕って手配する〜
的なやつだったので、
直接的な関係がなくてよかったなーと思う。

甘い蜜はない

そんなうまい話は、ほぼないのだ。
水飲んだだけで治ってたまるか。

自分や、身内や、近しい人が、
難病になったときに、
必ず奴らは現れる。
甘い蜜をちらつかせて、何も与えてはくれない。
気休めにもならないから、

即ブロックしよう!

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