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ミスコンに出る奴は悪か?

これは僕自身の体験談でもある。そして体験を通していつも悩んでいたことを打ち明けて楽になるために、書こうと思う。
まず、僕は青学のミスターコンファイナリストの称号を持っている。訳あって正確には青学公認ではないが、青学生が運営するミスコンに出場した。
そして、何故こんなタイトルかというと、当時の交際相手から出場することを反対されたからだ。交際期間は大学1年から大学4年の夏頃までである。そしてミスターコンの期間は大学3年の夏から秋にかけて3~4ヶ月間である。
ミスコン期間中も交際はしていて、忙しい中時間を作り、会っていた。申し訳なかったが、SNSに投稿する写真が不足するので、会った時に写真をお願いしたこともあった。
ミスコン出場前に反対された経緯について。
自分で言うのは良くないと分かっているが、僕は容姿が他の人よりは良く、他人にもよく容姿を褒められる。自他ともに認められてきた。もちろん、大学に入ってから、友人や先輩にミスコン、ミスターコンに出ないの?と言われることは何度もあった。しかし、その時は自分はもちろん容姿はいいが、性格面なども含めると自分よりかっこいい人はいくらでもいると思い、出場を渋った。友達にもミスコンはいいよ、俺が出る必要ない、と返した。彼女もいたので、心配をかけることもそうだが、彼女との時間を優先したかったため、他の新しいことをする時間を断っていた。
大学2年の後期の頃、SNSで僕はサロンモデルなどの投稿を友人などに見せるように共有していたが、あるミスコン関係者?撮影カメラマン、ミスターコンを知るカメラマンからDMが来た。また、「ミスコンに出ないの?」と言われたので、彼女がいるので考えてないです、と答えた。しかし、前年度のミスターファイナリストは彼女がいた人もいるし、もともといなかった人、ミスコン出場を気に別れた人がいるということを聞かされた。
それだけ聞くと別れるくらいならミスコンには出ない、という結論か出るはずだったが、僕には少し別の考えが及び始めた。
それに至るまではまた、別の前年度のファイナリストと話したことをあげなければいけない。
僕には偶然大学のイベントで知り合った、前年度のミスターファイナリストがいたので、何故出場したのか聞いてみた。そしたら、色んな異性にモテたいからだとか、他のミスコンの女の子、綺麗な女の子と関わりたいからといった言葉が出てくるかと思いきや、「貴重な体験をしたいから」と答えた。大学にはおよそ2万人近く?いるはずで、その中から6人に選ばれて、6人しかできない経験があると聞かされると、とても価値のあるものだと感じた。それからミスコン出場を考えるようになった。そうすると、先程も言われたように、彼女と最悪別れて貴重な体験をするか、貴重な体験ができる素質があるのにそれを捨てて彼女と、大切な人と過ごすかのジレンマに襲われることになった。やはり、前年度のミスターやミスターコンを知るカメラマンに聞いても、「ミスターコンに出る」という彼氏とは付き合いたくない彼女が多く、出場前に別れてしまうのだという。
覚悟は必要だと言われ、とても悩んだ。
そして、大学2年のクリスマス。彼女と京都に旅行に行った際、日本酒飲み放題居酒屋で呑んでいる時、お酒も回って言いたいことを緊張せずに言えるだろうと思い、言ってみた。
「○○ちゃん、俺、ミスターコンに出ようと思ってるんだ。」
お酒は回っていたが、真剣に伝えた。
しかし、返ってきた言葉は
「そういう事言う人と付き合うべきじゃなかった。」
僕は真っ白になり全てが崩れ落ちた感覚になった。
気まずいままホテルに帰り、また少し話し合ったがお互い泣きながら心の傷を労わるように抱き合いながら寝た。

その時、僕はミスコンを通してどうなりたいかが分からず、とりあえず貴重な経験をしてみたいからということを伝えた。もしかしたら、その伝え方が、ミスコンにでるキレイな女の子とイチャイチャすることや、女の子のファンにキャーキャー言われることと変換されてしまったのかもしれない。自分でも、当時はミスコン後芸能界に行くことも考えていなかったし、大学生の思い出作りとして出ようかと思っていた。さらに、ミスターコンで女装したいということも考えていなかった。あとから女装したいということも伝えた気がするが、大学2年のクリスマス以降、「ミスコン」の話は気まずいため、あまりしないようにしていた。
今ではミスコンに出て良かったと思えるが、当時はミスコンに出ても良いと思えることはあるのだろうかと自分でも疑っていたくらいだ。
それこそ、ミスコンには悪いレッテルを貼る人は未だに居て、承認欲求の塊だとか、黒歴史だとかを言われる。彼女にもそう思われていたか、言われたか忘れたが、僕がミスターコンに出ることは強く反対した。応援してくれなかった。
それから、大学2年の春休み。
大学3年の4月から募集が始まるので3月までにはミスコンに出るか出ないかを決めたいということを話していた。彼女はずっと反対して、文字通り「ミスコンに出るなら別れる」ということを言われた。またお互いLINE上ではあったが泣きながら話し合っていた。僕はもうその頃には出る意志は硬かったので、出るよ、ということを言っていたのだが、彼女は「私が我慢するよ」といい関係は続くことに。我慢するということは結局は素直に応援はしてくれないということだった。ミスコンは悪。ミスターコンに出る彼氏は悪。でも彼氏の事は想っている。だから自分が我慢すればいい、と。
それからミスコン活動が始まった。彼女はLINE以外のSNSをやらない人だった。なのでミスコン前のアカウントもミスコンのアカウントも知らない。人の見たくないところを見てしまいたくないからだという。しかし、ミスコンのホームページなどは見れるらしいので、お披露目動画を見て、「見たよ!」と好意的に反応してくれた。しかし依然としてそれ以降ミスコン本番の日まで僕がどんな活動をして、どんなことを発信してるのか、まったく知らなかった。知ろうとしなかった。ミスコン本番の日も友人を呼べる席などがあったが、これも本当に申し訳ない気持ちで、「嫌だったら全然いいんだけど、ミスコン本番で俺が出るんだけど見に来てくれたりする?」と言った。彼女はどう思ってたのか分からないが、一応それも来てくれることにはなった。見終わったあと、「自分らしい姿が良かったよ!」と言ってくれたが、それが本心なのか建前上言っただけなのか分からなかった。なんせ、「ミスコンに出る人とは付き合うべきじゃなかった」と言われたからだ。
その後はミスコン活動はないものの、終わってから、応援してました!、見てました!などと学内で言われることもあった。
一応活動が落ち着き、また前のカップルのようなこと、旅行などに行った。しかし、以前と同じように、ミスコンがどうだったとか、どんな経験をしたのか、良かったのかなど、他の友人は興味津々で聞いてくるのに、一切そういうことはなかった。ミスコンのミの字も喋ってはいけないような感じで、まるでミスコンは悪。ミスコンは黒歴史と無言の圧で言われているような気がして、無意識に傷ついた。
そして、大学3年も終わり、大学4年で就活が始まるタイミングだったのだが、僕はミスコン活動で疲れてしまい、少し鬱っぽくなってしまった。そのせいで授業も行けず、デートも元気がない時がたまにあった。単位はもちろん多く落としてしまい、就活もだいぶ出遅れてしまった。
僕がダラダラしている間に彼女は就活を着々と始めていた。遅れながら僕も就活をしていると大学4年6~7月はとても忙しくなってしまった。それに加え僕は新しい環境を求めてサークルに入った。そして、自己分析をする中で、自分は何か障害傾向があるのではと思い精神科に行った。結果は思い当たる節があった。自信過剰、ナルシスト、ADHD、虚言など。他にもサイトで調べると、サイコパス傾向があったり、後回し癖があることに気づいた。
そして、ありがとうとごめんなさいが言えないこと。これが致命的だった。今は注意して改善されたと思いたい。
そして、就活と単位取得とサークルで忙しくなり、さらに余計な飲み会などにも、自分を必要としている人のために頑張って行ってしまい、自己犠牲をして、精神に限界が近ずいてしまった時、彼女からもSOSのサインがLINEで来た。
それに対して僕は「忙しいから明日聞くね」と答えた。
これ以降彼女からの返信が遅くなり、返信内容も素っ気なくなった。これは僕の最大のミスだと思った。
そして、就活が落ち着いて定期テストも終えて、また夏休みカップルらしくどこかへ行こうかと提案したところ、反応が悪く、不安になった僕は電話で本心を探ってしまった。
すると「嫌いではない」と言われた。
そして、友達として付き合いたいと言われた。
もう終わりのサインだったのかもしれない。
それから僕は自分のした愚かさに気づき、直そうと努力した。それを理解してくれようと彼女もしてくれて何とか関係が細い糸で繋がっていたような気がした。そして、友達でいたいと言われてから、もちろんスキンシップはしないということをルールとして、僕の9月の誕生日に2人で泊まることになった。まだ僕は彼女に未練があって、友達として過ごそうとする自分と、彼女の魅力に負けて、恋人のように接してしまいそうになる自分がいた。
そして、夜。当然そういった行為はしないのは分かっていたが、僕は想いを抑えられなくて、寂しかっただけだろうか。ただ横で寝たいと伝えた。当然の答えだと思うが、「一人で寝たい」と彼女はいい、イヤフォンをして自分の世界に入った。
2人が部屋に居て、他人のようだった。
分かっていたのに、僕は拒絶された。虚しくて、悲しくて、涙が止まらなくて、寝れなくて、自分を一生懸命慰めることしか出来なかった。今までで1番情けない瞬間だ。
それから僕の方でもその細い糸が遠くなってしまった感覚がした。
結果としては就活によるすれ違いからの別れになってしまったが、それまでの色々な積み重ね、彼女の方でも不満や我慢は沢山あっただろう。僕が誠実な態度や言葉に出さなかったこと。ありがとう、ごめんなさいが言えなかったこと。僕には色々原因があったようだ。他にも僕の良くなかったことはあるかな?教えてよ。僕はバカだから言ってくれないと分からないかもしれない。そして、僕もまた、ミスコンという、他の人にしたらしょうもないことでも1つの目標、叶えたい夢、実現したいことを応援してくれなかった、反対されたことが耐えられなかった。僕にとってはとても大切で貴重で価値のある経験、夢だったのに、ミスコンは悪なんだろうか。ミスターコンに出るやつは、承認欲求の塊で、かわいいミスの女の子とイチャイチャして、他の女の子からも黄色い声援を浴び、裏ではコソコソやる事やってるキモイ奴らだとハッキリ言えるのだろうか。僕はそいつらの1部として見なされているならとても悲しいことだ。具体的には言えないし、そういう「キモイ」と言われる生き方をする人も見てきたし別に僕はそういう生き方があってもいいと思っている。自分に自信を持つことはいい事だ。しかし、ミスコンに出ると言うだけで、少なくとも夢や目標、希望を持っている人がいる中で、ミスコンは悪だと決めつけられるのは、僕にとっては人格の否定に感じる。もちろん、彼氏彼女がミスコンに出るということに関して、嫌がる人がいることも調べた。しかし、将来の夢や目標がないと言う人が多い中、一人の人間がやりたいことや夢を大切な人に伝えたい、大切な人だからこそ自分の夢や目標を打ち明けたいと思う事は悪なのだろうか。僕は大切な人の悪者になりたかったのではない。大切な人に希望を与える人になりたかったんだ。
今でも元彼女の事は少し未練があったり?大切には思っている。自分の至らなさも実感できたし、大切なこと、ありがとうとごめんなさいを言うことなど、を教えてくれた。
しかし、どうしても、僕にとっては、僕の夢や目標、他の人がやらなさそうなこと、挑戦を応援してくれる人、認めてくれる人と一緒にいたい、ということは譲れない。
そして、僕は自分の自覚する範囲では他人の夢や目標をバカにしたり、反対したりしたことはない。
これからは自分の夢を語れてそれを否定しない人と出会いたい。友人、恋人どちらもである。

とても長くなってしまったが、今回はミスコン出場者の体験談として、大学生の恋愛談として2つ話が混ざってしまったが、「ミスコンは悪なのか」「ミスコン出場と交際」「応援するということ」のテーマで書いてみた。

今書き終えて、少し気持ちが楽になった気がする。
これを読んでくれたら、まず、この拙い文章を読んでくれてありがとうと言いたい。

ミスコンについては色々と問題が孕み、最悪の場合僕はミスコン関係者と縁が切れるかもしれない。しかし、ここに書いたことは事実であり、体験者として純粋に書いたつもりである。これを受け入れるか受け入れないかはあなた次第であり、僕のことを嫌いになろうがなかろうがどちらでも構わない。

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