昔よく聴いていたバンドと大学時代の後輩が共演するようになった話

ドラムの坂です。
今日は少し語ります。


僕は大学時代で軽音系の部活に入っていて、今でもその仲間とは何かしら付き合いがある。
4年間過ごした部活で、色々あったけど当時出会った人たちは学生時代を過ごしたかけがえのない仲間だ。

一方で、当時の仲間はみんなもう30代。
何かしら結婚したり子供産まれたりして、楽器を今も続けている人は数えるほどしかいない。
オリジナルのバンドを組んで本格的に活動なんてやってるのは本当に一部だけだ。

その中で一つ、結成当初から割と応援していた後輩のバンドがある。

歌モノのバンドで、抜群に歌メロが良いバンドだった。
楽器の演奏も上手かったけど、伸びしろがある。
もっともっと上手くなるだろうなと思いながらよく見に行っていた。

そのバンドが数年前に大手レーベルに所属。
今度フルアルバムを出し、大規模なレコ初ツアーを行う。
そこでは僕が学生時代に聞いていた憧れのバンド達の名前が対バン(共演)相手に並んでいた。

それを見た時、本当に驚いた。

すごいと思った。
努力が実ったんだなと関心もした。
いよいよ後輩や知り合いと呼ぶのもおこがましいかも知れないとも思った。


ところで僕はよく後輩自慢とか知り合い自慢とかをしてしまう。
自慢話をすると、当然相手はつまらなさそうな顔をする。
そう言う時「申し訳ないな」と思いながらも自慢を続けてしまう。

そんなことをしてしまうのは、多分病気だ。
人の成果や実力を、さも自分のことのように語ることで自分を高めようとしているのだ。
本当の自分は何者でもない。
わかっているのに「知り合いがすごい人で~」とか、聞かれてもいないつまらない話をくどくどとしてしまう。


そんな下らない先輩をヨソに。
後輩たちは順調にバンドマンとして有名になっていたわけだ。
そして僕は、不意に気付かされてしまったのだ。


「どこでこれだけ差がついたんだろう」と。


彼や彼女たちはきっと色々悩みや迷いを抱えながら音楽を続けてきた。
その間、僕は彼らの活躍を自分の蜜にして意味不明のマウントを人様に取っていたわけだ。
その結果がただ現実的に目の前に突きつけられたような気がして。
勝手にものすごい敗北感や絶望感を味わっていた。

同世代の人たちが子供を育てている中。
自分は今も好きなように生きて夢追い人を続けている。
なのに自分では成果を出せず、人様の活躍を蜜にして生きている。
そう気付かされたから、僕は絶望感と敗北感を味わったのだ。

人生を懸けて努力と挑戦を、頭も使って常にフルで考えながらし続けて。
ようやくその中の一部の人間だけが結果を勝ち取る。
自分は積み重ねてきた努力も挑戦もあまりに少なすぎた。

一体何が正解だったのだろうと考えた時。
音楽において、バンドマンにとって、どの段階で出たものが『答え』なのだろうとふと思った。

バンドが大きなツアーをした時?
バンドが解散する時?
音楽が本気ではなく趣味として落ち着いた時?

その辺の答えを決めるのは、たぶん自分自身だ。
だから僕も彼や彼女も、まだ『答え』を出すタイミングではないのだろうな、となんとなく思う。
ここからどうするのかが、これからの自分のお話なのかもしれない。

そんな訳で企画ライブを行います!


2023.04.22(SAT) at 神楽音(神楽坂) 【onsa vol.1】
https://kagurane.com/schedules/view/1861

Open/Start: 17:45/18:15
Ticket: adv¥2000/door¥2500 + 1 drink(¥700)

w/
SCGT@scgt_music
Nur @nur_band
halfim @halfim_band
イェア’s @yeahs_band

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