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自殺と犯罪は、世界に負けることだから
タイトルにあるのは、僕の好きな中村文則さんの「何もかも憂鬱な夜に」にでてくる一節です。
たしかに、自殺と犯罪に手を出すのは、世界に負けることかも知れません。人間関係がうまくいかなったり、悪いことをしなければ生きていけなかったりすることもあるでしょう。
実際に、自殺や犯罪に手を出さなくても、手を出してもおかしくない状況を体験した人は少なくないはずです。
僕は、自殺をしようと思ったことがあります。少し大げさかも知れませんが、10歳までの人生が最悪でした。
ただ、小学生3年4年ぐらいのときに、死んでやると思い、都営団地の4階から飛び降りようとしただけです。飛ぶ勇気はありませんでした。
犯罪に関しては、万引すらしたことないです。前科もありません。
でも、もしかしたら、学生時代に自分の自尊心を保てなかったりしたら、悪いことに手を出していた可能性もあると思うのです。
僕はたまたま、脚が速いという才能を持っていて、陸上部で活躍していたので、不貞腐れる時間がありませんでした。
精神を病むという経験も大人になって運動をしなくなってから、初めて体験しました。学生時代は運動ばかりしなかったので病まなかったです。ちなみ病むといっても、1ヶ月仕事ができなくなった程度です。
犯罪に関しては、全くズルをしようと思わない性格なので、これからも変なやつに巻き込まれない限りは大丈夫だと思います。
しかし、自殺に関しては、微妙な時期もありました。
1ヶ月仕事ができなくなったとき、たしかに「死んだ方がましじゃないか」と思うこともあったからです。
でも僕は、中村文則さんの「何もかも憂鬱な夜に」を読んで、「自殺と犯罪は、世界に負けることだから」という一文を読んでいて、どうにか踏ん張って生きてこれました。
だって負けたくないじゃないですか、世の中に。生きるか死ぬかの2択で、生きるを選択するなら、どうせ現実と向き合って戦わなきゃいけないです。
いきなり勝つことはできなくても、負けないようにはやり過ごす必要があります。
たぶん、どんな人にでも、ギリギリのラインがあって、そのライン際で負けられない戦いをしているのだろうと思います。
僕だったら、たまに全ての仕事を投げ出したくなる時があります。でもそれは20代で何度も実際にやってしまったことがあります。完全に仕事を投げ出してしまった後の地獄を理解できるから、投げ出さずにいれるのです。
納期ギリギリでしか、仕事に着手できなくても、間に合わなかったときの最悪な状況を知っているので、なんとか気合で仕事をやりきることができます。
人生が転落してしまう人というのは、このギリギリのラインを乗り越えられないのかも知れません。
みんな、それぞれ、ライン際の攻防を繰り広げているのでしょう。
ワールドカップのスペイン戦で、三苫選手がゴールライン際でクロスを上げて世界の強豪(スペイン)を倒したように、僕もライン際、数ミリのところで世界(世間、社会)に負けないようにしたいです。
今日はこれから、ワールドカップで日本代表がベスト8をかけて、クロアチアと試合をします。
こんなことを書いてしまったので、この試合はライン際ばかりに注目してしまいそうです。
試合が始まるので、終わります。
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