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全力リーマンさん 紙一重の激闘

『Mr.逆神』『インビジブル・ヘアー』『ナチュラルボーンルーザー』の異名を持つ著名投資家岐阜暴威さん。

年明け早々よりナスダック・日経・スイス円トリプルショートで口座を丸焦げにさせていた岐阜さんに珍妙なトレード勝負を挑んだ一人の男。

その名は「1000万大爆損 投資全力リーマン」さんです。
人呼んで『ジムクレキラー』。


第1代(初代でいいやん)逆神王などというインディーズプロレスでも作らない謎ベルトをかけて戦う事になった両者。
この場合、全力リーマンさんが日経先物ロングで勝負してくれた方が数字が分かりやすくてよかったのですが今更言っても仕方がありません。

戦いは比較的早い段階で岐阜暴威さんのフェイクが発動。
正攻法で挑む全力リーマンさんに対してなりふり構わないダーティファイトを展開。経験値で全力リーマンさんを圧倒していきます。


混迷を極めるこの世紀の対決。

一体どうなっていくのかと思っていると・・・・なんと思わぬ形で勝敗がついてしまいました。


2月5日に全力リーマンさんは買いポジションを利確。自ら仕掛けて自らの手で幕引きをしたのです。自作自演か?
やるならケツの毛全部むしり取るまで戦わんかい!!


都内で降雪が確認されるなど、非常に冷え込んだ日でした。
こうして第1代逆神王の栄光は岐阜さんに輝いたのです。トロフィーとかはもちろんありません。

その全力リーマンさん、なぜ早期にロングポジションを利確をしたかというと暴落の予兆を感じ取ったからだというのです。


相場は過熱気味。いつか大きい下落が来る。
それは分かっています。
しかしいつ起こるのか、この点は誰にも分かりません。
そしてショートしていったトレーダーは理由のよく分からない株価高騰に口座を焼かれていきました。

日経は37000円、SP500は5000ポイントを試す状況で全力リーマンさんと岐阜さんが売りポジションを持ったらどうなるか。

ショーター達の「大人しくしてくれ」という儚い願いを一蹴するかのように、全力リーマンさんは渾身のナスダックショート!


最近のヨミは全て当たっていると力説してるだけあり、指数は下落していきます。
まさか岐阜さんの救出に向かう戦友タッグシナリオ開始か?


下落に安堵するのはショートが大変なことになっている岐阜暴威さん。

高鳴る胸の鼓動を抑えるように敢えて汚い卵かけご飯と虫歯画像を投下。
囃し立てる暴威軍のテンションを強制的に氷河期レベルまで下げていきます。




しかし、逆神王を争ったこの二人がショートをしてるのだから下落はそう長く続きません。

2月7日、日経は35000円台に突入。

ここで岐阜さんがイキリが頂点に達します。


この最強サインに相場が反応しないわけがありません。
さっきまでの弱さどこいった?と言いたくなるほどのV字リバウンドを開始します。



急転換に皆が啞然とする中、夜には日経がプラテンします。
上昇理由が「岐阜さんがイキったから」「岐阜とリーマンが下目線で下がるわけがないから」くらいしか思いつきません。



この日、岐阜さんはトリプルショートの一角「スイス円」を損切り。
ようやくポジション整理に着手します。


2月7日のナイトセッションでナスダックは上昇。
全力リーマンさんのTQQQ、岐阜さんのナスダックショートはあっという間に火だるまになってしまいました。
国内最強の逆神コンビは、手をひねられる赤子のように相場に弄ばれてしまったのです。


岐阜さんのポエムは鋭さを増していきます。


ポエムや弱音を吐く前に損切りをする、と各メディアで語っていた岐阜さん。

岐阜ウォッチャー伊予介さん曰く「鬱状態と躁状態の岐阜さんは別人だと思った方がいい」とのこと。メディアに出ている岐阜さんが躁ならこの岐阜さんは間違いなく鬱。
言ってる事が百八十度違ってしまうのも仕方がないのかもしれません。

そしてついに岐阜さんはガチの限界を迎えました。


2月8日 岐阜さん撃沈

それでもすぐには信じてもらえないのがオオカミ中年GIFが持つ業の深さ。
行動を通して暴威軍にファクトチェックの大切さを教えているのかもしれません。


すぐに損切の証拠を出せば怪しまれないのになかなか出さない岐阜さん。
時間を空けてようやく証拠をアップ。
岐阜さんのインプレッションは大体10万前後ですが、このポストは18万インプを記録していました。


その後は反省会を開始。

皆の想像通り「損切りして辛いので皆からの愛(投げ銭)待ってます」というウンコ内容となり、株クラから非難の声が飛びました。


岐阜さんが反省のない反省会をしている裏で日経先物は遂に37000円オーバー。

岐阜さんの損切が天井でなく、むしろナイス損切りになってしまうくらい今年の日経は強いです。恐ろしや。


岐阜さんと全力リーマンさんが下目線で揃ったからこそ生まれた快挙でしょう。

残るは全力リーマンさんのみですが彼は粘ります。
傍から見たら今にもメンタルが崩れそうですがそれでも気迫で耐えます。
これがジムクレイマーとの1VS1を制した男のスピリットです。


ここで超大物2人がまさかの日経ショートで加勢します。

1人は暴威軍が誇る破壊兄弟の兄「スズカ暴威(サイレンスズカ)」さんです。 ※弟はシストレ暴威 


岐阜さんが切ったのを見計らってのショートはかなりの確信犯。
儲かったら嬉しいし、損しても岐阜さんに飯奢らずに済むというどう転んでもおいしい条件下で参戦です。

それに同調したのが米株の収益を為替で打ち消すSDGsトレーダー「オレ的JIN」さん。


スズカさん、というよりこのJINさんショートがとんでもない事を起こします。

3連休明け、日経はオープンして30分足らずでいきなり37000円後半までライジングドラゴン。
史上最高値に行くためにお前は邪魔だといわんばかりの蹴散らされようです。


JINさんのショートのとばっちりをモロに喰らってしまったのがスズカ暴威さん。
岐阜さんの心意気と魂を信じて乗り込んできた相場師スズカさんですら理解不能の上昇っぷりに降参するしかありませんでした。


今月中に38000円タッチあるかもなあ、と空気が漂い始めた投資界隈。

しかし現実は想像を遥かに超えていました。



午後になっても勢いが加速し続ける日経。
クローズ前になってギアが1段階上がります。
1000円超えの上昇に日経ダブルインバース組(通称 印旛民)からは悲鳴さえ聞こえなくなりました。

そしてついに・・・・・


日経、とうとう38000円に到達。
30000超えを見た日も「ここまで上がる仕様になってたんだ」と感嘆しましたが、神話の中でしか語られなかったあの38000円台にとうとう突入してしまったのです。

無論、バブル期の38000円とは意味が大きく異なる事は言わずもがなですが・・・。


しかし日経はここから更に動きます。

現物引け後の隙をついて上に渾身のオーバーシュート!!!


史上最高値38915円にうっかり600円差まで迫るアッパーカットをショーターに喰らわします。
一体なにが起こっているのか。

暴騰を真正面から受けてしまったオレ的JINさん。
言わずもがな意気消沈で言葉数少なです。


しかし、この状況で1人だけ果敢にショートをねじ込みにきた男がいました。
その勇者の名は岐阜暴威さん!!!
不屈のスピリットを持つ相場の虎がこの局面で動かないわけがない。


するとJINさんが損切りしたからなのか、それとも岐阜さんが稀に見せる神トレードが炸裂したのか日経は天井をつけたかのように下落。

13日夜に発表されたCPIの結果を受けてアメリカ相場も総崩れ。
38000突破のお祭りムードは一気にしぼんでしまいました。



岐阜さん、損切り分をショートで取り返したか!?

ところが彼は遥か手前で利確をしていたのです。


一方、全力リーマンさんはどうでしょうか。
なんとこちらは鬼の精神力と握力で奇跡のプラテンを達成したのです!
すげえ!!


おそらくもう1日上げ続けていたら全力リーマンさんはロスカットに動いていたでしょう。
本当に紙一重のタイミングで命を救われたのです。
豪運力、これはトレーダーをやるにあたっての超重要要素です。


勢いに乗る新興曲がり屋かと思いきや人を惹きつけるド根性トレードとアグレッシブさ、そして絶妙に強気の発言で人気をどんどん集めている全力リーマンさん。

岐阜さんとの戦いの遺物であるナスダックショートを片付けた彼は平穏無事な日常に戻る・・・・・わけではありませんでした。


世界恐慌並の下落が来ると踏んだ全力リーマンさんは再びナスダックショートで勝負。
そして世紀の空売り師として勇名を馳せたマイケル・バーリ氏がロングポジションを積み上げていると知るやこれを宣戦布告と捉えたようです。
戦国時代の武将でもここまで血の気が多くなかったと思います。



ジムクレイマー、岐阜暴威、そしてマイケルバーリ。
現代を代表する著名投資家相手にバトルしまくる全力リーマンさんのエンタメ性はウォッチするに値する(良い意味でも悪い意味でも)面白さがあります。

アメリカのプロレス団体WWEにランディ・オートンというレスラー(スーパースター)がいます。
親子三代レスラーの彼は自らの血筋を誇り、レジェンドレスラー達を必殺RKOで葬り去る『レジェンド・キラー』ギミックで頭角を現しました。


素行不良やヒール転向などもあったものの、戦いっぷりでWWEの看板レスラーまで成長したのがランディ・オートン。

全力リーマンさんも今のままでは謎の好戦的トレーダーですが、将来的に株クラや日本相場界を背負うスーパースターになっていくのかもしれません。
もしならなかったら・・・・・ごめん。