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専属栄養士だからこそ見えたトップアスリートが食事に求めること

皆さん、こんにちは。
管理栄養士の吉村俊亮です。

今回の記事からアスリートサポートを通して感じたこと献立について書いていきたいと思います。

スポーツ栄養という仕事の中で王道なのは、スポーツチームの選手のサポートをする管理栄養士で、一般的に献立作成や栄養指導、身体調査などが主な業務となっており、日頃選手がどのような食事をしているのかを見たり聞いたりということをして把握をしていくことが一般的です(もちろん、上記以外の業務も数多くやっています)。
チーム全体の栄養マネジメントをすることが主な業務で、基本的に料理を作らないことが多いです。

しかし、チームサポートではなく個人サポートとなると、朝・昼・晩と献立作成から買いだし、調理、提供、片付けまでを一人でおこないます。

個人的には、有難いことに2018年1月からトップアスリートの栄養・食事サポートをさせていただいており、選手と生活を共にしながら、トレーナーとともに日々のコンディション管理をしています。

コンディションの維持には、日々のトレーニングや食事・栄養、メンタルなど様々な要因が関係しているので、どんなに万全の体制でサポートをしていてもパフォーマンスの良い時期もあれば、悪い時期もあります。

パフォーマンスの良い時期であれば、日々の生活にもあまりストレスを感じにくく過ごせますが、パフォーマンスがあまり良くない時期になるとどうしてもストレスが溜まりやすくなります。
また、パフォーマンスに限らず、新型コロナウイルス感染症の影響で練習や普段の生活に制限がかかってくると、これもストレスが溜まっていきます。

海外で活躍するスポーツ選手は、異国の地での生活になるので、日本で生活をするよりもストレスを溜めやすく、ストレス発散の場も少ないかもしれません。

日々の生活でこういったストレスを発散できる機会といえば、、、

それは日々の食事だったんです。

専属で栄養士をつける選手は、栄養バランスの良い食事を求めています。
もちろん、僕もサポートをする中で、選手からそういうものも感じていました。

しかし、それ以上に感じたのは、『食事を楽しみにしてくれている』ということでした。
選手によっては、練習が終わり自宅に帰ってくる道中、トレーナーと今日の食事当てを毎回の恒例にしていたり(笑)

皆さんも経験があるかと思いますが、美味しい食事を食べることは、ストレスの発散にもなりますし、何よりも日々の生活が少し楽しくなります。

専属栄養士として、1日のほとんどを一緒に過ごして、僕が学んだことの1つは、、、

時には栄養バランスを崩してでも、美味しさを追求したものを提供することも大切だということです。

それを強く感じたのが、トルコでのサポート時でした。

(写真はトルコの調味料のサルチャ。トマトペーストの調味料で辛くないものと少し辛いものがあります。)

僕も料理の腕はまだまだですが、管理栄養士である以上、提供する食事の栄養バランスが整っていることは当たり前のことで、その中でいかに美味しく楽しんでもらえる献立・料理を作るのかということ常に考えてサポートに当たっています。

今後も、より美味しい料理を目指して、しっかりと選手のサポートをしていきたいと思います。

次回、来週木曜日に簡単レシピのご紹介ができればと思います。
ご興味のある方は、来週も是非ご一読いただけると幸いです。