見出し画像

トップアスリートに学ぶ食管理のメリハリ

皆さん、こんにちは。
スポーツ栄養専門の管理栄養士として活動している吉村俊亮です。

緊急事態宣言が明けて、まだまだ気は抜けませんが、日常が少しずつ戻りつつありますね。
あともうひと踏ん張り頑張りましょう!!

さて、最近はレシピの紹介記事が続いていましたが、今回はレシピではなくトップアスリート自身の食事管理について書いていきたいと思います。

世界で活躍する選手たちは、食事やトレーニングなどにストイックに取り組んで、自己管理も徹底していると思われている方も多いと思います。
スポーツで世界の選手たちと対等に戦える技術や身体を手に入れるために、日々のコンディション管理をしっかりおこなって、本来大好きな食べ物や飲み物も口にすることを我慢していたりもします。

ただ、そんな選手たちも1週間に1度のオフの日は好きな食べ物や飲み物を少しだけ口にします。
僕自身も選手がオフの時には好きなものを食べてもらいたいという気持ちもあります。
それを踏まえて、1週間、1ヶ月単位で栄養バランスが整うように調整していくことがアスリートをサポートしていく管理栄養士の仕事でもあります。

食事を管理する上で、食事自体がストレスの対象にならないように、1週間に1度、自身が好きな食べ物や飲み物を口にすることは長いシーズンの中で競技に集中するために大切なことになります。

もちろん、ジュニアの選手においても、同じことが言えます。
子供たちが食事自体にストレスを感じないように、ジュニアの時期では「補食」と「おやつ」の明確な区別をしておく必要があります。

補食とは

「補食」とは、「食事からでは摂りきれない栄養素を補うための間食」を指します。
なので、補食は身体づくりのための食事になります。

では、「おやつ」とはどのようなものでしょうか?

おやつとは

「おやつ」とは、「体作りのためには必要ないけど、心を満たすための間食」です。
つまり、心の栄養です。

ジュニアの時期は、

・基礎代謝(寝ているだけでも必ず必要になるエネルギー)
・活動時代謝(動くために必要なエネルギー(日常動作やスポーツ動作など))
・発育発達

この3つの項目においてエネルギーや栄養素が必要になります。
成人の場合は、発育発達の項目はありません。

食事と補食は上記3点のために必ず必要になります。
しかし、おやつは上記3点のためには必ずしも必要にはなりません。

ただ、食べたい物、飲みたい物を口にできないストレスは、特にジュニアの時期ではとても大きいです。
こういったストレスによってスポーツが嫌いになる子もたまにいます。

ジュニア期の選手たちが食事にストレスを感じないように、定期的に「おやつ」を取り入れることで、長期で見たときに子供たちの心身の成長がスムーズになります。

是非、上手におやつも取り入れながらスポーツに取り組んでみてください。