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トップ選手が食べている試合当日の食事とは??

皆さん、こんにちは。
スポーツ栄養を専門に活動している管理栄養士の吉村俊亮です。

今回はトップ選手が試合当日に食べている食事について書いていきたいと思います。

以前、試合前日の食事のポイントについて書いていきましたが、試合が始まる前までに食べる食事に関しては、試合前日の食事とポイントは同じになります。

簡単におさらいとして、前回記事のポイントだけ抜粋して載せておきます。

試合前日の食事で最も大切なことは安全性になります。
実はこの安全性というのは食中毒を起こさないようにするということも当てはまりますが、消化管の状態を良くすることも当てはまります。

下記がそのポイントになります。

➀脂質の少ない食べなれた食事を摂る
➁生ものを避ける
➂腸内でガスを発生させやすい食べ物を避ける
➃香辛料がたくさん使用された辛い物を避ける

このようなポイントでした。

では、試合後の食事はどのようなものを食べたら良いのでしょうか?

試合後の食事のポイント

試合後は激しい運動の後で、腸の消化吸収に大切な組織である絨毛が破壊されていたり、深部体温の上昇により、胃腸の機能が低下しています。

なので、消化に良い食事ということが大前提になります。

その中での食事のポイントは


・糖質とたんぱく質中心の食事
・ビタミン、ミネラルを含んだ食事
・ガスを発生させやすい食品を控えた食事


糖質とたんぱく質中心の食事

試合後の食事は、運動後1時間以内に食べられることが理想ですが、プロの選手でもなかなかそんな環境にいる人は少ないと思います。
そういったときは、運動直後の補食がリカバリーに効果を発揮します。今回は補食については割愛させていただきます。

試合後の食事は翌日以降に疲労を残さないためにもリカバリーを意識して、糖質とたんぱく質中心の食事にすることが大切です。
糖質だけでも、たんぱく質だけでも多少のリカバリーはできますが、糖質とたんぱく質を組み合わせたほうがインスリンの分泌も促され、エネルギーを体内に取り込みやすくなります。

ビタミン・ミネラルを含んだ食事

試合後の食事では、糖質やたんぱく質だけに偏っていてはリカバリーが上手くいきません。
ビタミンやミネラルは体内での様々な代謝を円滑に進めるために必要な栄養素になるので、リカバリーを考えたときには無くてはならない栄養素になります。
ビタミンやミネラルを豊富に含む食材はたんぱく源であることが多いですが、たんぱく源を多く摂取するとどうしても消化に時間がかかる脂質も多く摂りがちになってしまいます。また、野菜をしっかり摂ろうと思うと、腸でガスが発生しやすくなり、試合後疲労している腸のコンディションを落とす原因になりかねません。
なので、たんぱく質はある程度摂りつつ、フルーツを献立に入れることで、糖+ビタミン、ミネラルをプラスできるようにします。

ガスを発生させやすい食品を控えた食事

腸でガスが発生しやすくなると、試合後疲労している腸のコンディションを落とす原因になります。
ガスを発生させやすい食品の例として、野菜類や乳製品などが該当します。
実際に、僕が選手に提供するときは、前日から乳製品の使用を控え、野菜類も全く出さないというわけにはいきませんが、緑黄色野菜を中心に小鉢程度で出すぐらいにしています。

このようなポイントを踏まえた上で、試合後の食事を考えていくと選手のリカバリーにプラスになります。

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是非、皆さんも上記のポイントを意識して、試合後の食事を考えていただけると幸いです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。