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試合前日に気を付けるべき食事のポイント

皆さん、こんにちは。
スポーツ栄養を専門にアスリートの食事・栄養サポートをしている管理栄養士の吉村俊亮です。

前回の記事では、アスリートの日々の食事で意識をするポイントについて書いていきました。


今回は試合前日の食事で気を付けたいポイントについて書いていきます。

前回の記事でも書いたように、アスリートの日々の食事で大切なのは、日々のコンディションを維持・向上させることでした。
このように書くと、試合前でも日々の食事を継続することが大切なようにも感じますが、試合前日の食事には少し特別なポイントがあります。

最も大切なのは【安全性】

特別なポイントと言いながら、試合前日の食事で最も大切なことは安全性になります。
そんなことかと思われるかもしれませんが、実はこの安全性というのは食中毒を起こさないようにするということも当てはまりますが、消化管を良い状態に保つことも当てはまります。

下記がそのポイントになります。

➀脂質の少ない食べなれた食事を摂る
➁生ものを避ける
➂腸内でガスを発生させやすい食べ物を避ける
➃香辛料がたくさん使用された辛い物を避ける

この4つのポイントを守ることが大切になります。

脂質の少ない食べなれた食事を摂る

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一昔前は、試合前にゲンを担いで『とんかつ(勝つ)』を食べるなんてこともあったようですが、脂質を多く含む食事は消化・吸収に時間がかかるため、内臓に負担をかけることになります。皆さんも経験があるかもしれませんが、脂質を多く含むものを食べ過ぎれば翌日の胃腸の調子が悪くなることもあります。
このようなことを避けるために、脂質の少ない食べ慣れた食事をすることが大切です。

生ものを避ける

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これは、食中毒にならないために大切なことになります。
刺し身やレアの肉などは試合前日は控えるようにしたいところです。また、生ではなくてもカキなどの二枚貝も注意が必要です。

腸内でガスを発生させやすい食べ物を避ける

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これは腸内環境を良くしておくことに繋がります。
ガスを発生させやすい食品の例として、野菜類や乳製品などが該当します。
実際に、僕が選手に提供するときは、前日から乳製品の使用を控え、野菜類も全く出さないというわけにはいきませんが、緑黄色野菜を中心に小鉢程度で出すぐらいにしています。

香辛料がたくさん使用された辛い物を避ける

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皆さんも経験があるかもしれませんが、香辛料がたくさん使用された辛い食べ物を食べた翌日にお腹の調子が優れないということはありませんでしたか?
香辛料は刺激物なので、必要以上に摂ると消化管がダメージを受けてしまいます。

このような理由から、上記4つのポイントを守った上で、試合前の選手への食事に応用しています。

是非、皆さんも上記4つのポイントを意識して、ご自身やご家族のために試合前日の食事を作られてみて下さい。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。