マラソンに向けたトレーニング計画の立て方
梅雨が明けて夏本番を迎えると、多くのランナーがマラソンシーズンに向けて、徐々に準備を始め出す!そんな時期ではないでしょうか。
各ランナーが毎年気持ちを新たに、目標に向けてトレーニングを進めていくはずです。
例えば、11月下旬にフルマラソンのAレース(プライオリティが最も高いレース)を入れるとなると、3ヶ月前のお盆明け辺りから本格的なトレーニングに入っていきます。
目標設定をする際に、例えばAレースで3時間半を切ることを目標にしたとしましょう。
一般的には、「3ヶ月後のフルマラソンで3時間半を切るためにはどんなトレーニングをすればいいのか?」を考えますよね。
もちろん、目標達成までのアプローチ方法は1つではありません。
例えばインターネットで検索をかけると「フルマラソンで3時間半を切るためのトレーニングプラン」が掲載されています。
そういった情報をベースに、トレーニングをしていくのも一つの手です。
ですが、より大事なのは、何らかの計画を実践した結果をもとに、何ができていなかったのか?何が足りていなかったのか?をしっかり分析し、次のトレーニング計画に反映させることです。
今シーズンのトレーニングを考えるのであれば、基本的には昨シーズンの結果やトレーニングを踏まえて、考えていくことになります。
仮に3年前の結果が最も良かったからといって、3年前をベースに考えてしまうと、「現在地」を過大評価してしまうことにも繋がりかねません。
もちろん、3年前を「参考」にはできますが、3年前の課題感と昨シーズンの課題感が同じとは限りませんよね。
昨シーズンをベースにトレーニングを考えるなら、例えば「昨シーズンの反省を踏まえて、今シーズン前半はLSDの比率を高めてみた!」とか「昨シーズンよりも高強度のトレーニングの割合を増やした!」などの取り組みは最低限できるはず。
実際はこんな単純にはいきませんが、昨シーズンのトレーニングを踏まえて、乗り越えていくためのトレーニングをやっていく必要があります。
ですが、1つ問題があってトレーニング内容について自分に足りていないもの、不足しているものを客観的に把握することはある程度の知識がなければ、非常に難しいということです。
GPSウォッチやパワーメーターを使えば自身が過去に実施してきたトレーニングヒストリーを数値(データ)として打ち出してくれます。
そこに何かしらのヒントが隠されているわけですが、データから自分の弱点や足りなかったものを把握することが難しかったり、データを評価するという行為が面倒臭かったりするんですよね。
難しかったり、面倒臭かったりするが故に、多くのランナーが自分の弱点や足りなかったものを客観的に把握することを諦めてしまう。
一方、これまでの経験などをベースにトレーニングをしたり、何となく新しいことに取り組んみたとしても、いまいち納得感が得られずに「本当にこのままやっていていいのだろうか・・・」という葛藤が常に付きまといます。
なので、いつになっても「どうやってトレーニングしていけばいいのか分からない・・・」といった類の悩みは解消されないわけです。
このような状況を、特にこの一年で目の当たりにしてきました。
解決方法は「評価をする人」がデータとランナーの間に入って、具体的なフィードバックしていくこと。
仮にデータを取っていたとしても、どのデータをどう見ていけばいいのか分からない・・・という人はとても多いはずです。
実際に、評価方法まで理解するのは難しいですよね?
なので、コーチなり、アナリストなり「評価できる人」が間に入って、各ランナーに分かりやすくフィードバックしていく。
あとは他のランナーの事例に数多く触れていくと、徐々にデータ評価の「勘どころ」が掴めてきます。
やはり、具体的事例は大きな参考材料になるわけです。
なので、単に「私はこれこれこういったトレーニングをしたら3時間半を切れました!」という情報だけではなく、その人の現状や課題感も合わせた事例を共有しながら考えていくのがポイントです。
とは言え、各人のバックグラウンドは、そういった目的の機会を作らない限りはなかなか把握できません。
なので、客観的なデータをもとに具体的なトレーニングの施策を考えていくワークショップを、本格的なマラソンシーズンの前に再度開催できればと思っています!
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