人のことにマジになれば、やりたいことが実現できる
うちの会社はNPO法人なので、他に本業を持つ個人や法人の会員さんで運営しています。
2枚目の名刺とか、パラレルワーク、複業、週末起業、なんてワードにピンとくる人にはぴったりだと思います。
この組織運営において僕が最も頭を悩ませるのが、「人のことに関心を持つ」ことの大切さをどう伝えるかです。
人のことでも何でも、身近なチャンスを自分ごととして取り組めないと、結局自分のやりたいことを実現させることができないと考えているからです。
いきなり自分で始めるのは大変なので、誰のプロジェクトでもいいから、今あるプロジェクトに全力で取り組んで、実績を作ってシェアしていくことが、最短ルートなんです。
でもこれって、売る物・サービス・組織の仕組みが決まっている一般企業や行政で働く人にとっては、普段考えなくてもいいことですよね。
ルールの中で与えられた役割を果たせば、収入は確実に得られます。
一方僕らは、様々なルールや役割の中で働いている人達が集まり、新しいルールや役割を作りながら運営しています。
パラレルキャリアに慣れている人や、起業家や、フリーランスで生計を立てられるレベルの人にとっては造作もないことですが、ほとんどの人がここで大きなハードルにぶつかります。
「なぜその仕事をしているのか」
「一歩組織の外に出た時に通用するのか」
「誰の何のためになるのか」
といった「自分の価値」と向き合うことになります。
とくに無意識に肩書きや組織のもとで実績を積んできた人にとって、考え方を変えるのはとても難しい。
それでも「独立するぞー」「フリーでやるぞー」という人には、成功でも失敗でも、結果を出さなければ評価すら生まれません。
独立していくならいち個人での結果が必要です。
個人でっていうのは、本当に1人でじゃなくて、自分の計画のもとに人や物を手配して実現させることです。
「勢いよくチャンスだけもらおうとしてるけど、責任感なさそうだな」
「うちのメリットなんて考えてないんだろうな」
と思われたら、仕事は任せられません。
取っ掛かりとしてオススメなのは、やっぱり人の仕事のサポートをすることなんですが、サポートさせてもらう際にも、ちょっとした工夫が必要です。
自分の特技で喜んでもらうことです。
どんなことでもよくて、似顔絵を描いて名刺に使ってもらうとか、人を紹介してあげるとか。
単純に好物を差し入れするのもいいと思います。
心がけは行動に表れるもの。
クセづけのために、人が喜ぶ行動をすることから始めるといいです。
こうして人の満足と、自分の思い込みとのギャップを埋めていくことで、自分の間違いや足りない能力があらわになりますよ。
また、手伝ったことの報酬や成果によって、今の自分の価値もわかるはずです。
その脳で関わった人達との関係性は、メリットを提供しようと頑張った結果うまれたもの。
相手もきっと大切に思ってくれています。これが個人につく信頼ですね。
30代以降は、家庭を持ったりビジネス面で充実を図りたくなるものです。
若いうちは「なんか楽しそう」「あの人は落ち着く」くらいでチヤホヤされますが、人間力はライフスタイルによって変化するものなので、そこが伸びていかないとプライベートにも関係してくるんです。
「あの時出会ったあの人」「あの時は流れちゃった話」など、連想ゲームのように人の顔が浮かび上がってくると、頼るべき時に頼れたり、自分の勝負所が見えて、結果的に自分のやりたいことを実現する大きな力になります。
人のためにマジになることこそ、自分のために必要なことだと思います。
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