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中山間地域における狩猟・有害鳥獣被害対策について①


〇大・中型の野生動物被害対策における三本柱とはなんぞや??


①加害動物に応じた電牧柵等で守りたい土地をガード!


 農地や家庭菜園を大・中型の野生動物から守るためには、

電牧柵など触れたら「ビリッ」とした痛みを伴う防獣柵で

「守るべき土地」を囲ってしまうことが、被害対策の

「はじめの一歩」になります。

これを始めないことには、被害が減少することはありません。
(加害対象の鳥獣によって「柵の高さ」や「ワイヤーの間隔」
などは変わるため、電牧柵等を購入する際は、商品の説明書きを
よく読んでから購入するようにしましょう)

対象の動物によって柵の高さやワイヤーの間隔が変わるので注意が必要です!


②守りたい土地の周辺の環境整備を行い、大型・中型の野生動物が居辛い地域にしよう!


 野生動物による被害が起きている地域で共通している例として、、、

  • 集落の山際や川際の藪が茂っていて、野生動物が生活をするエリアと人が住むエリアの境界(緩衝地帯)が曖昧な状態となっている。

  • 耕作放棄地放任果樹、傷などがついた商品にならない野菜や果樹が放置されている

といった例が挙げられます。

人目につかない場所に捨てられた果物や野菜の残渣

 
 山林に住む大半の野生動物は「人間との接触」を嫌がり、

可能であれば自分の姿を人間に見られないような場所で

暮らしていたい動物です。


 しかし栄養豊富な人間が作った食べ物が集落に用意され、

集落内に身を潜められる場所があれば、

食べ物の魅力に負け、野生動物は集落に入り込みます。

集落の山際、川際の整備がしっかりできている地域は獣害が少ないです。



③集落に入ってくる加害個体は捕獲・駆除しよう!


 集落内に侵入することや人間を恐れず

農作物などを食べることが当たり前になってしまった

個体に関しては、捕獲・駆除を行います。

 本来、電牧柵は24時間通電させておくべきものですが、、

電気を止めてしまったようなタイミングで
(あるいは本体の故障、もしくは漏電していた)

柵を通り抜け農地に入り込み、作物を食い荒らしてしまった個体は、

電気の通っている電牧柵すら恐れなくなる個体になる可能性があります。


 そのような「加害個体」は、被害が起きている農地近辺に対象動物に

応じた罠を設置し、捕獲する必要があります。

農作物などを目当てに集落に入ってくる加害個体は捕獲が必要です。


①については個の力で何とかなるかもしれませんが、

②・③については地域に居住する住民が意識を共有し、

徹底していかなければなりません。

👆の有害鳥獣被害対策の三本柱の詳細については、

別の記事で続きを書いていこうと思っています。

ご愛読ありがとうございましたm(_ _)m

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