いつの間に、カムアウト

インスタストーリーをザッと見ていて、数あるクィアの記事のなか、『スーパーガール』でアレックス・ダンバース役を演じているカイラー・リーがカムアウトの見出しを見て思わず読みに戻りました。(筆者は番組を見ていませんが、レズビアンとしてカムアウトの場面ほか、だけは一応試聴済み。)

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彼女の「アレックスのカムアウトシーン(シーズン2、6話)に共感するものがあった。テイクを重ねる度、ただの台詞ではなく自分のものになっていった。私の人生とは異なるけれど、気持ちは通じていて、あの台詞は私自身についてもいくらかは通じるところがある。」といった説明には、自身のセクシャリティが何かとは言明していませんが、LGBTQコミュニティの一員であるということは間違いないようですね。おめでたい!!!

なぜこの記事を書いているかというと、このニュースのリアクションに「キャット・バレルにドミニクPCにカイラーもカムアウト……(感激)」というコメントを見かけたから。

え?キャットも?私が日本国内のクィアコンテンツに忙しくしている間に、いつの間に(笑)『ワイノナ・アープ』ウェイバリー役のドミニクがクィアとしてカムアウトしたのは知っていました。バイセクシャルのウェイバリーを演じるドムがクィアだなんて最高なニュースでしたよ。その前にニコール・ホット役のキャット・バレルまで、インタビューの中でバイとカムアウトしてたなんて(Autostraddleの記事によると、2019年8月号のDivaマガジンのインタビューのようです)。

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「男女共に惹かれます。愛しているパートナーは男性です。恋愛において注目されるのが相手のジェンダーではなく、相手の人柄だけならいいのに、と思います。だからこそ、幅広いセクシャリティの中で誰もが平等に受け入れられるよう、広めていくことに熱心なんです。好きな人を好きになったことを受け止めて、お互いそれでいいじゃないですか。世界にはもっと大きな問題があるんですから。」

夫のレイさんと結婚しているから、大々的には言わなかったのかな、という点はAutostraddleのライターさんに同意します。この抜粋も、「フィクションと現実を分けて考えられない人たちから自身の結婚についてネットで叩かれることについてのインタビューの一部分(段落の一部)」だそうで。LGBTQ+の中でも、コミュニティのなかですらバイセクシャルへの偏見はかなりあります。バイは男女両方が恋愛対象で、死ぬまでバイです。

ドミニクのカムアウトは、今年の3月のこと。彼女が環境保護活動を広めているStart the Waveのページ、こちらで全文が読めます。

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それじゃいくわよ…
私はクィア。
私はすべての人間が好き。
ただ愛することがとっても好きなのかも?
どうでしょうね。
でもとにかく、
これが、本当の私。I am OUT.

「人類のために私たちのいまを築いてくれた人々に感謝するとともに、私もバトンを受けとって、恐れることなく前を見て走ります。私は誰もが自由に、素直に、区別することなく愛せるようになってほしい。多種多様な私たちを受け止めてくれる世界で。」(1枚目画像抜粋)と言うドミニクのすごく優しい、天使な人柄が現れています。

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カイラーもドミニクも、役を通じて自身を見つめ、受けとめられるようになったようです。3人ともおめでとうございます!

嬉しいです。ありがとうございます