UCI Lab.主催セミナー第一弾「生活者に共感するためのインタビュー方法とは?」開催レポート
2021年1月20日、UCI Lab.としては初の試みとなるオンラインでのセミナーを実施いたしました。
想定を超える数のお申し込みをいただき、急きょ定員枠を増やし、多くの方にご参加いただきました。ありがとうございました。
今回のテーマは「生活者に”正しく”共感するインタビューとは?」と題し、UCI Lab.所長の渡辺と実務でインタビューを行っている大石が講師を務めました。本記事では、その模様をレポートします。
セミナー概要
今回のセミナーの概要はこちらです
研修のゴール(達成目標)
今回のセミナーにご参加いただいた方は、実際の業務でインタビューをされている方や、お客様とのコミュニケーションにおける心構えにご興味のある方が多かったようです。
通常2時間の研修内容を、今回はぎゅっと1時間にまとめて内容を構成し、本研修のゴール(達成目標)を、以下のように掲げました。
インタビューの基本技法を学ぶ
インタビューの基本として、以下の4つのパートに分けてご説明しました。
(1)生活者に共感するための方法
(2)インタビュアーの心構え
(3)インタビュー調査設計の手順
(4)インタビュー時に便利なワークシートの紹介
(1)生活者に共感するための方法
はじめに、生活者に共感するには定性調査(インタビュー)が基本となり、調査の目的や内容によって、いくつかの手法があることをご紹介しました。
それぞれの手法にはメリット、デメリットがあり、用途によって最適な手法を選ぶことが大切になります。
(2)インタビュアーの心構え
インタビューをする、と言っても、ただ話を聞くだけでは本当に知りたいことは引き出せません。ここでは、生活者を深く知る・共感することで本当に知りたいことを引き出すコツについて、お話ししました。
この5つのコツを踏まえ、実際に用意した台本でインタビューのロールプレイングを行い、気づきや改善点など参加者にもチャットで発言していただきながら、解説をしていきました。ほかにも、相手とラポール(信頼関係)を形成するためのコツについてもご紹介しました。
(3)インタビュー調査設計の手順
インタビューにおいて、インタビュアーの姿勢と同じく大切になってくるのが、調査設計です。ここでは、設計におけるポイントについて、具体的な事例を挙げてご説明しました。
(4)インタビュー時に便利なワークシートの紹介
最後に、実際にインタビュー時に使ったスクリプト(台本)例やワークシートを紹介し、具体的な使い方とともにインタビューの進め方のポイントをご説明しました。
最後の質疑応答では「何人くらいにインタビューをしたらよいか?」「フォーカスグループの人数の上限は?」「オンラインインタビュー時の有用なツールは?」など、実際にインタビューをした上での疑問や課題が次々に挙げられました。
今回、オンラインでのセミナーとなりましたが、セミナー中も参加者からのコメントが活発に交わされ、充実した1時間となりました。今後も皆様のお役に立つセミナーを企画してまいりますので、ぜひご参加いただけると幸いです。
最後に、UCI Lab.デザイン・プランナー/田中が作成した、今回のセミナーのスケッチをご紹介します。