通勤時間にやらないでくれ

寝坊をした。
スマホのアラームはしっかりかけていたのに、全く気が付かなかった。
妻に起こされると6時50分。いつもよりも20分ほど遅い。
肝心のスマホは、なぜか床に落ちていた。
仕事の休みをとっていた妻が水筒やらなんやらの準備を手伝ってくれて
ことなきを得た。
普段は朝に弱い妻だが、こういう時はどんと構えていてとても頼もしい。

引っ越しをして通勤には電車を使うようになった。
ありがたいことに朝は数分おきに電車が出ていて、一本逃したとしても致命的な遅れにはならない。
朝の通勤電車で大切なことはただ一つ。
「座れるかどうか。」
引っ越しをしてからまだ日が浅いのでリサーチ中だが、
「この車両のこの位置に座れば座れる」をいうのを見極めていきたい。

寝坊をしてしまったので、いつもより少し遅い電車に乗る。
今日は座れなかった。
座っている人の間隔が絶妙で、体を捩じ込んで嫌な顔をされるのではという不安の方が大きかった。気まずくなるくらいなら、立っていた方が全然よい。
高校生がでかい荷物を席に置いていて、
「こういうやついるよね やだよね」と思っていると、彼女らしき人がきて荷物を避けた。
自分の乗った駅から、彼女の座席をそのでかい荷物で取ってあげていたのだろう。

尊… くは全然ない!!
一緒に座りたいのはわかるが、通勤時間にやらないでくれ。
君たちのイチャイチャの影には、通勤中も座りたい私のような人間がいることを忘れないでくれ。
通勤ラッシュのイチャイチャは全然尊くない。

あと、普通に怒られてくれ。

もういい加減いい大人なのだから、こんなことで腹を立てたくないし、
若さゆえの過ちをうんうん頷けるような余裕がほしいところだけど、
いくつになっても許せる気がしない。

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