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罪と治療の間で 追加

先ほどの投稿で書ききれなかったことを追補します。

まず。警察が加害者に治療を働きかけたときに、行きたがらない加害者の方が多数であるという問題。警察官の方々が色々工夫して働きかけをしていらっしゃるのかもしれませんが、そもそもの立場的に加害者が素直に従いにくいことは容易に想像できます。もしこの働きかけをしかるべき訓練を受けたカウンセラーが行ったら、治療を受けたいと思う加害者は増えると思うのです。

実際に私のケースでは拙著にも書きましたが勾留中の加害者に小早川生が公判前に二十分だけ面談してくださった時には治療を受ける気になっていました。服役中に翻意されてしまいますが。やはりプロはすごいなと思わされました。

というわけで、各県警にカウンセラーが配置されれば、被害者ケアも可能になるのではなどと考えたりします。そんな動きは全くないですけど。ただ各県警に心理職採用の警察官はいるようですので期待したいところです。

もう一点。

逗子ストーカー事件で、警察が逮捕状を読み上げるときに被害者の婚姻後の苗字と住所が加害者に知れてしまった件について。それがなかったとしてもいずれは被害者の住所を探偵が突き止めただろうと芝多氏は書いていらっしゃいますが、
この事件があって、被害者情報は加害者に知られることがないよう配慮されるようになって、私自身もその恩恵にあずかりました。尊い犠牲があって、逮捕から公判までの手続きで守ってもらえたことはずっと忘れられません。
だからこそ、犠牲者が出る前に法律や制度を変えていきたいと、いつも思っています。


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