UCHIWAGOCCO
これまで投稿した短歌を一か月ごとにまとめたものを収蔵している「短歌蔵」です
なにぬねのねこ短歌について 「折句(おりく)」は、和歌や俳句などで各句のうえに一文字ずつおいてよむものだそうです。 これを「なにぬねの」でやってみようと思ったところ、最初に浮かんだのが 鍋の中 二匹の猫は ぬくぬくと ねじれの位置で のんびり昼寝 でした。やってみるとな行の言葉は、「にゃー」「にくきゅう」「ぬくぬく」「寝る」「伸び」「のらねこ」など、なぜか猫に関する言葉が多い。 それならば…と、「なにぬねの」で「ねこ」に関係のある短歌を、と、自分に対するハードルを上げ
夜行性じゃなく薄明薄暮性ねこにはいつも驚かされる 薄明薄暮性という言葉を始めて知りました。 夜行性の動物は夜間に活発に活動し、 朝と昼、昼と夜の間あたりの薄暗い時間帯に エサをとるなどする動物は薄明薄暮性だそうです。 猫は真夜中に集会をするものだと思っていたので てっきり夜行性だと思っていましたが、薄明薄暮性だそうです。 ただ、同じネコ科の動物でも夜に狩りをする夜行性の動物もいるようです。 ちなみにウサギも夜行性だと思っていましたが 薄明薄暮性らしいです。 なんとなく、
長旅の疲れを癒やすぬか風呂に筍たちよ肩まで浸かれ 毎年この時期に筍を送ってくれる知人がいて 有難い限りです。 我が家で一番大きな鍋を出して、 皮をむいてタケノコを茹でる。 嬉しいなあ。 美味しさも、送ってくれるその気持ちも。
美しくされど哀しき踊り子の群れて背伸びすヒメオドリコソウ 「踊り子」という言葉はなんとなく哀しいイメージがある。 「ダンサー」だと、さほど哀しくはないのだけれど それでもやっぱり「踊る」という行為には 華やかさとは裏腹の、 おそらくは本能的な何かが潜んでいるような気がする。 だから、ドラクエの職業で「踊り子」が登場したときは衝撃だった。 それまでの自分の「踊り子」感が一気に覆されたのである。 なんてことを、 ものすごい数のヒメオドリコソウ軍団を野原で見かけて思い出しまし
瑠璃珠よ栄華の夢を見ているか空き家の庭にムスカリの咲く ムスカリがあちらこちらで咲いています。 「ムスカリ」という名前を知ったときは、 なぜか「マハラジャ」を連想して エキゾチックな王様が浮かびました。 調べると、 わりと強い植物で球根のまま野外で冬越しさせても良いらしく、 植えっぱなしでも何年も咲くとのこと。 そのせいか、空き地などにも咲いているのを見かけます。 今は誰も住んでいないらしいお家の庭にいっぱいに咲いていると 綺麗だけど、なんだかせつない気持ちになります
ユキヤナギ白き枝先しならせて踊っているか三日月の夜 ユキヤナギは、 あまり剪定されていなくて 枝が伸び放題になったものが好きです。 真っ白な花がびっしりついた枝が 風に吹かれている姿はまるで踊っているよう。 月明かりの少ない夜に 白い花がぼうっと浮かび上がるようにして 揺れている姿は、 昼間とはまた違った美しさを感じます。
あまりにも下手になってた縁石の上だけ踏んで桜見ること 公園の桜を見に行って、 誰もいなかったので、子どもの頃のように 「花壇の縁石の上だけ歩きながら桜を見ること!落ちたらアウト!」 というルールを勝手に決めてやってみたのですが… まあ下手なことよ。 子どものころから、 どちらかというと、いやどちらかというまてでもなく、 どんくさいタイプではあったのですが、 それでも今よりはずっとましだった。 歩きながら桜を見るのはどうにも無理なので、 せめて縁石から落ちないように 桜を
AIが読むニュースでも鯉のぼり「匹」で数えて「泳いで」と言う こどもの日が近くなり、 鯉のぼりのニュースを何度か見ました。 「○○河川敷では約100ぴきのこいのぼりが泳いでいます」 そうか、鯉のぼりの単位は「一匹、二匹」なのか。 たとえAIがニュースを読む時代であっても。 Photo byhiroshi1031616 トミーズひろし様 お写真使わせていただきました。 どうもありがとうございました。
奥多摩のイワウチワもう咲いたかな薄紅色の山の思い出 少し前につくった短歌なので、 実際にはもうだいぶ前に咲いてしまったと思います。 ピンクというより薄紅色と呼びたいイワウチワの花。 どこかでまた見たいなあ。
あのひとが愛した味とサラメシでエアロプレスで淹れたコーヒー NHK「サラメシ」で、 坂本龍一さんが通われていたお店が紹介されていました。 そこで登場したのが、エアロプレスで淹れたコーヒー。 わたしはいつもペーパードリップなので エアロプレスは使ったことがないのですが なんだかとても美味しそうで、興味をひかれました。
「うちのコ」が生まれ「よそのコ」見えてくる そちこちの庭あかしろきいろ 昨年、チューリップの球根をいただいて初めて植えました。 冬の間は、こんなに寒いのに大丈夫なのかなーと思っていましたが、 春になったら毎日、ほんとうに「すくすく」と音がするんじゃないかと思うくらい伸びてきて、無事に花が咲きました。 不思議なもので、これまで気がつかなかったのに あの庭にも、こちらの庭にも…チューリップがある! なんでも「自分ごと」にならないと気付かないことって多いですね。 いや、私がぼ
原っぱに葉っぱが伸びて喇叭咲くアッパッパ着る春の真夏日 春は「あたたかい」季節から「暑い」季節に変わってしまったようで、 桜の花見が真夏日とは、もう、季語とかどうしたら良いのでしょうか。 近所の空き地の水仙が満開で、撮った写真です。 「ラッパスイセン」は英語でTrumpet Daffodilだそうで、 トランペットなんですね。 ラッパは漢字で「喇叭」だそうで 「喇叭水仙」は春の季語。 しかし「水仙」は冬の季語だそうで、難しいですね。 ちなみに「黄水仙」も春の季語だそうで
トビウオは流線型の型紙で空を切り取り海へと運ぶ
太陽とキクザキイチゲ相似形やっぱりいいね日なたはいいね 春になると一斉に花を咲かせるスプリング・エフェメラル。 今日はイチゲが咲いているのを見つけました。 お天気が良かったので植物も本当に気持ちが良さそうでした。 わたしも、お日さまを浴びて気持ち良かった。 「ああ、日なたっていいなあ」と花に気づかせてもらいました。
浅煎りの珈琲みたいな色をした柴の仔犬が雀を見てる
鶴田町はげます会のメンバーが頭差し出すけがないように 青森県鶴田町の「ツル多はげます会」のみなさんが、 小学校の前で児童たちに頭を触ってもらったそうです。 「けがないように」 とのことです。 いろんなこと考えるものですね~。 テレビ番組「月曜から夜ふかし」でおなじみの方もいました。 子どもたちの触り方がそれぞれで、 みんな可愛かったです。 どうぞみんなけがのないように。