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うちの場合は。 13、みんなやってたの?

コロナの到来とともに人生が大きく変わった。相手が出来て、結婚した。

役所に婚姻届を出して苗字が変わった後に、銀行やら証券やらクレジットカードやら保険やらの名義変更に、こんなにも時間が取られて(完了までに1ヶ月以上)さらにこのご時世でもハンコを押しまくらないといけないということを初めて知った。もっと世の中に知られていたり、さんざん吠えて文句を言い続けてもおかしくないくらいめんどくさいことだったのに、なんでみんな(だいたい女性)今まで何も言ってなかったの。


最初にまず住民票を取って、あらゆることに対して身分証明になる運転免許証を更新した。ちょうど更新時期だったので本籍も住所も写真も同時に刷新。慣れ親しんだ名前がさっそく跡形もなく消えた。

そして新しい苗字での実印を作成。ネットで注文すれば早ければ次の日には届く。これをもって役所に実印登録をしに行き、実印証明書を発行する。

実印登録したハンコと証明書を持って次に手続きしたのは銀行。私は緑の銀行と赤の銀行を使っている。眠っていた国の銀行は解約した。利率がぐっと下がっていたようで、数年前からスズメの涙ほどの利息もついていなかった。青の銀行は最近システム関連で大変なことが多いようだけど、なぜか昔から縁がなく使ったことがない。マルチベンダー方式を取ったことが尾を引いてしまっているという記事を読んで、統合したときの偉い人たちが集まって決めた事が未来を危ぶませることもあるんだなと思った。もし使っていたら名義変更のついでに解約して別の銀行に移るだろう。ネットバンキングもよく使うし、お金のシステム不具合は不安でしかない。とかなんとか考えながら、赤の銀行の窓口では相変わらず目視で旧ハンコの照合をしていて平成に舞い戻った気分。キャッシュカードとクレジットカードの一体化したカードを使っていたので、次の新しい名義のカードが自宅に届くまで両方使えないと言われてびっくりした。男性でこういう経験をしたことがある人がいたらぜひ聞いてみたい。緑の銀行では新しいハンコを小さなスキャナーみたいな機械に読みとらせていたが、デジタルでもやっぱりハンコは必須なのね、と思いつつ、ついでに通帳をネットに切り替えてペーパレス化した。

証券会社は2つ利用していた。アプリでできる最近話題のお手軽なやつと、超老舗の2つ。超老舗は変更届の書類をネットで取り寄せ、その書類にハンコを押しまくり、マイナンバーやら各種証明書を同封して発送。けれどハンコの押印が1つ足りず数日後に舞い戻り、再発送。アプリのほうの証券会社は証明書1枚アップロードしただけでたった2日ほどで名義変更の審査が下りた。やってる事業の内容はそんなに変わらないはずなのにここにもギャップを感じていた後日、超老舗から旧住所の旧姓宛に変更届の書類が再び届いていたのだ。いま審査中でしょ?と思って全く同じ書類を読んでいたら、なるほど、アプリのほうの証券会社の処理が早すぎて、証券保管振替機構という顧客の情報を共有しているところから、あちらの証券会社の名義が変わったからこちらの証券会社も変えないとダメよと自動的に連絡がいき、書類を送ってくれたということだった。てこれ、今回もほぼ同タイミングで手続きを始めたけれどそれぞれの証券会社の処理スピードの違いによって必ず起こってしまうのでは。紙と郵送代の無駄だしなんとなく信用されていない感じもしてなんだかなぁ、と思っていた数日後、ようやく超老舗の審査が下りた。窓口に行けば即日だったのかもしれないけれど余計な勧誘があってもイヤだし、家にいて出来るのに越したことはない。

銀行の名義を早々に変更できていたので、超老舗に振り込もうとしたとき、超老舗はまだ旧名義だったことから名義が一致せず、振り込めないことがこの間にあった。機会を逃してしまうし、証券会社としてもロスにならないのかと思った。何度も聞くけど名義が一致しないという経験をした男性がいたら聞いてみたい。

その次に手続きしたクレジットカードの名義変更は、このネットショッピング全盛時代に、何よりもめんどくさい事柄だった。AmazonやZOZOTOWNや楽天などに登録していたクレジットカード情報を全て差し替えないといけない。なんならわたしの場合は一番使っていた赤の銀行のクレジットカードが1ヶ月弱使えなかったため、これを機に全然異なる会社で入会ポイントがいっぱい付く即日発行の新しいカードを作って、全ての支払いをそこに移動してやった。

また、JR系ファッションビルのクレジットカードには、新幹線のEXカードと交通ICカードも付随していたのでそれぞれの手続きをせねばならず、文通をしているのかと思うくらい×3倍の書簡のやりとりをした。交通ICカードはデポジットのやりとりもせねばならず、金銭が関わるのでまた証明書が必要だったりしてとにかくめんどくさかった。再度聞く、男性でこんな経験した人いますか。

最後に保険。何かあった時に「名前が違うのでお金おりません」なんてことになってはイヤなので、これもさぼらず手続きを急いだ。のだが、調べたところネットではまだ変更手続きができないとある。(開設中らしい)「よくあるお問い合わせ」のところに、電話せよ、と書いてある。この時代に。よくある問い合わせだけど、電話でしか名義変更を受け付けないと。しかも「改姓手続き」と書いている。姓を改める?旧姓は悪かったんですか?イライラがピークに達した案件だった。

ポイントカードの名義はお金が絡まないのでさくっと変更できた。ただマイルの名義はパスポートにひもづくので、これも電話せよ、とネットに書いてあった。あと5年くらい期限が残っているパスポートはいつ変更しに行くのだろう。もちろんハネムーンの予定などない。とりあえず毎日同じ文句を聞き続けてくれた配偶者には感謝。ちなみに選択的夫婦別姓が採用されたら、手続き関係が今回のようにめんどくさくない限り、苗字を旧姓に戻すと宣言している。

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