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うちの場合は。 13、みんなやってたの?

コロナの到来とともに人生が大きく変わった。相手が出来て、結婚した。 役所に婚姻届を出して苗字が変わった後に、銀行やら証券やらクレジットカードやら保険やらの名義変更に、こんなにも時間が取られて(完了までに1ヶ月以上)さらにこのご時世でもハンコを押しまくらないといけないということを初めて知った。もっと世の中に知られていたり、さんざん吠えて文句を言い続けてもおかしくないくらいめんどくさいことだったのに、なんでみんな(だいたい女性)今まで何も言ってなかったの。 最初にまず住民票を

    • うちの場合は。 12、日曜のおやつの時間

       昔、車で10分ほどの所に住む祖父母の家に、2週に1度、日曜15時に家族4人で遊びに行く習慣があった。おやつの時間を祖父母と一緒に6人で過ごすのが決まっていたのだ。私達家族は当時はマンション暮らしだったので、ペットを買えない環境だった兄と私は祖父母が庭で飼っていたワンコに会いに行くのがとても楽しみだった。ワンコ側も普段の祖父母との生活は体力を使うことがないので、パワーが有り余っている私達を慕ってくれていて、祖父母の家についたらすぐ、2人と1匹でわちゃわちゃと走り回って遊んだ。

      • うちの場合は。 11、GWの過ごし方

        緊急事態宣言により、また家で過ごす時間が長くなりそうだ。もうすぐGW。さて何をすべきか。 ここのところの不景気により、自分には一体どんなスキルがあるのかといういことが気になっている。なかなか気合いが入らずにだらだらしてしまっているが、生涯役に立つこととして英語は習得したい。とりあえずDolingoを始めてみた。あとは1年前の緊急事態宣言でひっぱりだしてきたNintendo DSで「もっとえいご漬け」もまたやるか。 祖父は生涯、英語の勉強をかかさなかった。海外で買ってきた青

        • うちの場合は。 ⑩町家

          先日、「妙齢の独身女はマンションを買いたがる」というコラムを見つけて、言い当てられていると思った。仕事は安定した、この先何かにチャレンジする予定も特にない、親は年老いてきた。となると、若い頃には興味がなかった高貴な趣味(陶器やインテリア)にめんどくさいほどのこだわりを持ち始め、その先に高貴な趣味(というか人生最大の出費)の究極案件である自分だけの城を探し始めるのだ。 私は京都に住まいを構えているので、選択肢に自然と町家が入ってくる。リノベや管理や環境が大変なのはわかった上で

        うちの場合は。 13、みんなやってたの?

          うちの場合は。 ⑨神経衰弱

          大人数で集まる機会が去年から久しくないので、トランプをわいわいみんなでやることがなくなった。あれって誰かの家に集まって鍋するべ!となった時に、食べ終わってテレビを横目に見ながらこたつでみんながダラダラしだしたら、「大富豪でもする?」的なノリになって、トランプを戸棚から引っ張り出してきて(溜まり場になってる人の家には必ずある)、で結果めちゃくちゃ盛り上がる→大貧民がコンビニに買い出しに行かされる、という流れが決まりである。リモート飲みで人狼ゲームはできてもトランプでババ抜きする

          うちの場合は。 ⑨神経衰弱

          うちの場合は。 ⑧新幹線の食堂車

          こうも家に居ろ居ろ言われると、インドアでも外に出たくなるし、普段寄り付かない実家に帰りたくなるし、ネットショッピングばっかりしてたのに春物見に行きたい!となってしまう。実際は社会に従順なのでしてないですが。 新幹線が好きなので出張も苦じゃないほう。でもその出張も禁止中。久しく乗っていないと恋しくなってくる。 出張に行き始めるずいぶん前に新幹線の食堂車がなくなってしまった。子供の頃はあの車両に乗るのが楽しみだった。母の実家がある広島に帰省するのが春休みと夏休みのわくわくイベ

          うちの場合は。 ⑧新幹線の食堂車

          うちの場合は。 ⑦十姉妹

          最近もっぱら菊菜にハマっている。ほろ苦くてシャキシャキとした食感が好みだ。いろんな具と組み合わせて日替わりお味噌汁にすることが多い。 子供の頃は「今日の夕飯は水炊きよ」と言われれると「え〜(残念すぎ)」という感じだった。出汁の味の奥深さなどどうでもいい年齢であった。鍋の具材の中で、最もどうでもよかったのが菊菜だ。白菜がいるからいてもいなくてもいい存在だと思っていた。なのに大人になった今となっては菊菜という遊び心がないと鍋が成立しないことがわかった。 先日行った美容院で、大

          うちの場合は。 ⑦十姉妹

          うちの場合は。 ⑥それ、2人とも無職。

          親族全体を見渡して、なんとなく自分のルーツを掴めないか考えたことはないだろうか? 私はわりとよく考える。どうして自分がこんなんになっちゃったのか理解したくて、ていうか自分のせいにしたくなくていろいろと考えてしまう。うちの親族は全員性格も顔も体格もあっさりしていてひとまとめにきゅっとしやすい感じ。だがファミリー単位で見ると異質を放っているのは間違いなくうちだ。まず父が変なので、そこから形成されていったから仕方ないのだけど。 そして父から形成されたうちの家族は、女性2名の母と

          うちの場合は。 ⑥それ、2人とも無職。

          うちの場合は。 ⑤3代つづく女の魂

          昔はこう思っていた。母と私は文化系と体育会系ぐらい違うと。 30代に突入してから嫌というほど感じることがある。母と私は似過ぎている。あまのじゃくで時に感情的、の割に落ち着いた大人の女性のつもりで恐れずにズケズケと偉そうに意見を言う。きれい好きで炊事掃除洗濯は問題なくこなし生活力はあるが、恋愛能力がないに等しい。 服装は私のほうがセンスがあると思っていたが、私が芸大に通い出したあたりから母の意識が変わって身なりが追いついてきて、シンプル系の服を好むところまで似てきた。家族全

          うちの場合は。 ⑤3代つづく女の魂

          うちの場合は。 ④お守り

          先日、久しぶりに石清水八幡宮に行ってきた。そこは男山というかっこいい名前のお山のすぐそばにあり、男山レクリエーションセンターで昔よく大学の仲間たちとBBQをやった帰りにみんなで寄ってお参りして帰った青春の地である。 そんな石清水八幡宮になぜ久しぶりに行ったかと言うと、溜まったお守りやら厄除け札をお世話になったものだからちゃんと返納しようとふと思い立ち、2月3日以降の吉日の吉方を狙ったら石清水八幡宮がちょうど良かった、という理由。 せっかく足を伸ばして八幡さん(親しみをこめ

          うちの場合は。 ④お守り

          うちの場合は。 ③祖父とラグビー

          ラグビーのW杯が日本で開催中だ。 テレビでラグビーの試合をぼんやり眺めていると、ゆったりと椅子に座った祖父の背中を思い出す。ラグビーが好きだった。プレーをしたことがあるのかは知らないが、観戦するのがとても好きな人だった。 祖父の家に隔週日曜にお茶をしに行くのが家族の習慣だった。おやつをみんなで食べた後が祖父のラグビータイムで、満腹になったあとのテレビ観戦だったから祖父は最初は真剣に観戦していても後半はよくウトウトとなっていた。耳が遠かったからテレビの音量はとても大きかった

          うちの場合は。 ③祖父とラグビー

          うちの場合は。 ②家族と宗教

          タイトルが一瞬やばそうではあるが、うちの家族はそれぞれの宗教をライトにライクな人達である。 まず母。小さな頃からキリスト教系列の女学校で育ち、大学も京都のキリスト教系に進学、キリスト教系の幼稚園で定年過ぎた今もボランティア価格のお給料で先生としてバリバリ働いている。結婚する前もした後も、家族は浄土真宗だが、ずーっと側におられた西洋の神に母は心から親しみがあるようだ。私が家を出てからだが、近くの教会に日曜礼拝に行くようになったらしい。世界平和と、息子と娘の幸せな結婚を願う母の

          うちの場合は。 ②家族と宗教

          うちの場合は。 ①フジ三太郎と父

          父は一般的に見てかなり変わっている性格だと思う。 友達と呼べる人も少ないと思う。と言うかいないかもしれない。たぶん本人は意識していないが確立されたマイワールドがあって、そこは不可侵で自己愛の世界。他を寄せ付けないとかそういうかっこよさではなくて、社会の一般的な感覚の人から見ると「あ、この人とは話が噛み合わない」とすぐに一歩引かれてしまうタイプの人間である。なんというか、ナチュラルに自分を肯定する力を持っており、それが現代においてはとてもややこしい感じがするのだ。でもブレるこ

          うちの場合は。 ①フジ三太郎と父