見出し画像

不登校を選んだ息子が言う「わがまま」を叶えようと思います

あけましておめでとうございます。ウチノコです。今年もよろしくお願いします。

発達凸凹&不登校選択&ホームスクーリング中の我が家の息子君が不登校を選んでから1年ちょっと経った。生活は随分と落ち着いて、息子がずっと家にいる暮らしにも違和感を感じないほどに慣れたように思う。もはや急に行くって言い出したら面倒だなと思うくらいには慣れた。1日を積み上げていけば慣れるもんだなーと思ったりする。

現在の息子の日々のスケジュールは、週に一度図書の時間に学校へ行き、あとは楽しそうな学活なんかにもたまに顔を出すようになった。
他には月に数回、児童デイに行き、週に1回くらいは友達と遊ぶ。月~金の午前中は1~2時間は学習時間。のこりは好きなことをして過ごしている。こういうスタイルはハイブリッドスクーリングと言うらしいと最近教えてもらった。

そんな息子に最近少し変化が現れた。以前より友達を求める気持ちが強くなったように感じるのだ。学校の友達を気にすることも時々あるので久々に
「学校に行きたい気持ちが出てきてるの?」
と聞いてみた。

息子は少し考えて自分の気持ちをぽつりぽつり話してくれた。

「学校へ行きたいときもあるよ。…うーん……いや、学校へ行きたいというよりオレは友達と遊びたいって方が大きいかな。まぁ学活とかの楽しそうな授業に出たいし、休憩時間は行ってみたい。3年生になったら始まる理科や社会も行ってみたい。実験や工場見学はしたいもん。

でも、学校に毎日行きたいとは思わない。時々でいいの。音楽なら寝てたらいいから行けるかなー。でも、学校で算数を勉強するのは絶対嫌だ。簡単すぎるのが嫌だ。家でやるみたいに自由に進めて難しいことやりたい。今学校はかけ算だけどオレは割り算や少数やる方がずっと楽しい。国語もたくさん書かされるから学校でやるのは嫌。あと、図工には行きたい!だけど図工は交流学級だからそこは嫌だ。交流はうるさいもん。支援級で図工できたらいいな、そしたら行きたいな~。
でも本当は学校って言うより不登校の友達が欲しい気がする。不登校の友達ができたら昼間に遊べるでしょ?そういう友達が欲しい。」

気持ちを沢山教えてくれて、へぇー、そんなことを思っていたんだと驚く。随分と気持ちを言葉にすることが上手になってる。息子はさらに続ける。

「でもさ。こんなことを思うオレは、わがままなんだと思う。わがままばかり言ってるからダメだと思う。」

これにはとっても驚いた。息子が自分のことを【わがまま】なんて。そんなふうに思っていたなんて知らなかった。

少なくとも私には息子の言葉はとてもまっとうに感じた。
友達と触れ合いたい。新しい経験がしてみたい。興味のあることをやってみたい。子どもらしい願いじゃないか。

だけどそれができる場所が現状では学校しかない。だって多くの子どもが学校に集められているんだから。それならそのために自分が譲歩できる部分はどこだろうかと考えていて。

でも学校には自分には意味を感じられない時間が多くある。だから可能であれば別の場所で願いをかなえる方法も欲しい。

小学2年生にしては、よくよく考えられている。
うん、やっぱりまっとうだ。

なんて答えようかと考えて。
わがままじゃないよなんて否定しても意味がない気がして。

「いいんじゃない?わがままで。」
と肯定してみる。

不思議そうに息子は顔を上げる。

「ライト兄弟なんてさ、人間のくせに飛ぼうと思ったなんてわがままだよね。だけど飛んだよね。君の大好きなホーキング博士。病気でも研究続けたなんてわがままだとも言える。だけど立派な物理学者だ。人間は足があるくせに、早く進みたいって車や汽車を作った。命なんて必ず終わるくせに医療を発展させて。人間はみんなわがままだよ。人間がわがままだったから、今の世界があるんじゃないの?わがまま、いいじゃない。叶えればいいじゃない。君と同じ気持ちの子ども、いると思うよ。そういう子の道にもなるよ。」

息子はじっと私の話をきいて「そっか」と少し笑う。
顔が明るくなって、目がきらきらしてきて私はホッとした。

もっともっとやりたいこと見つけて欲しい。
もっともっとわがまま言って欲しい。
学校へ行かないくらいのことで、小さな胸の中で1人でこっそり願いを諦めたりしないで欲しい。
そんなことは本当に大したことではないのだと知ってほしい。

願いをかなえる方法はいつだって一つじゃなくて無数にあるし、何かを達するための道が一本しかないなんてことは絶対にない。ただ、視野の狭さで他の道に気が付けていないだけだ。

そしてね、お母さんの力をもってすれば、君のささやかな願いなんて簡単に叶えられるのだよ。それくらいの準備はしてきてるんだから見くびらないで欲しい。

今年、私は息子の「わがまま」を叶えてやろうと思う。
大人の本気をみせてやろうじゃないか。

というわけで、これが私の今年の抱負です!

ここまで読んでくださってありがとうございます。いただいたサポートは子どもたちとのおいしいおやつに使わせていただきます♪