ほとんどの人が間違ってるAT車の操作方法
【はじめに】
AT車のレンジ選択は、ボタンとレバーの組み合わせで行うものが多くを占めています。
(タイトル画のような形のもの)
そのレバー式の操作方法ですが、本来の使い方としては適切ではない方法が一般的に使われています。
正しい方法と間違った方法を紹介したいと思います。
【ATセレクトレバーの構成】
レンジは上からP、R、N、D、Lのようになっています。
(L以下の位置に任意で3、2等がある)
そして多くの場合にボタンを押した状態でなければ動かないようになっています。
【本来の操作方法】
以下のようにボタンと組み合わせて動くパターンとレバー操作だけで動くパターンがあります。
・ボタン+ブレーキの必要がある操作
P→R
・ボタンを押す必要がある操作
D→L
N→R
R→P
・レバーのみでできる操作
R→N
N→D
L→D
D→N
車の説明書を読むと、
ボタンを押す必要がない操作ではボタンを押さずに操作する習慣をつけて下さい。
と書いてあります。
自動車教習所でも習うはずです。
これは間違ってP、R、Lに入らないために設けられた仕組みです。
意図せず強いエンジンブレーキがかかったり、前進中にPやRに入ってしまってトランスミッションが故障してしまうことを防ぎます。
【よくある誤った使い方】
レバーをどの位置からどの位置に動かすにも全てボタンを押して操作するという方法です。
しかし、致し方ない面もあります。
ユーザーが普段の操作で使うのは下記の操作です。
→ボタン操作が不要なレバー操作
▶️ボタン操作が必要なレバー操作
〈発進〉
P▶️R→N→D
P▶️R
〈方向転換〉
D→N▶️R
R→N→D
〈駐車〉
D→N▶️R▶️P
R▶️P
ほとんどのケースでボタンを押す必要があります。
これではユーザーがいつもボタンを押して操作するのも無理ありません。
【あとがき】
よくあるほとんどのユースケースでボタンを押す必要があるため、いつもボタンを押す人が大半だと思います。
しかし、いつもボタンを押していると誤操作のもとになります。
個人的には、このボタン操作の有無に頼った誤操作防止効果には無理があると思います。
AT車を開発する際に操作を簡単にしたかったが、ユーザーの誤操作による故障があったために慌てて機構を追加したような感じがします。
もっとよく考えて設計すれば故障の抑制のみならず、レンジ選択ミスも防げる形に出来たと思います。
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