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『劇場版 響け!ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部へようこそ』 ひたすら面白い映画に会いたくて 〜73本目〜

   「音」が素晴らしい。この一言に尽きる。
映画館で聴くにはもってこいの「音」が見事に奏でられているのだ。この音は是非とも映画館で聴きたい。本作はそれほど「音」に力を入れているのだ。これが本作の見所だと言えよう。

73本目 : 『劇場版 響け!ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部へようこそ』(2016)

『劇場版 響け!ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部へようこそ』(2016)

         脚本 : 花田十輝 / 監督 : 石原立也

                   「うまくなりたい」

物語の概要

   「けいおん」では描かれることがなかった、「スポ根青春ドラマ」を本作では物の見事に披露してくれている。

   昨年のコンクールで府大会銅賞の北宇治高校吹奏楽部。本作は、この吹奏楽部が、新しい顧問を迎え、全国大会を目標に奮闘する物語だ。
本作で描かれているのは、関西大会進出をかけたコンクールの出場校が決まるまで。

   本作は、1期全13話の内容を久美子と麗奈の2人に焦点を当てて、再編集し、一部オリジナル場面を追加した総集編なのである。

本作の魅力

   そして、本作は1期を全て観た人にとっても嬉しい作品であるのだ。なぜなら、本作では、TVシリーズにはない劇場版だけのオリジナル場面がいくつか追加されているからである。これを観るだけでも価値がある。

   なんと冒頭から、久美子と麗奈の中学校時代最後のコンクールでの「地獄のオルフェ」の演奏シーンというオリジナル場面で始まるのだ。OPから観る者を大いに盛り上げてくれる。

   その他、「サンフェス」での「ライディーン」、最後のコンクールでの自由曲「三日月の舞」に劇場版オリジナルシーンが追加されている。

   このように本作は、1期を観た人も楽しめる内容になっているのだ。

私の1番好きな場面

   私の1番好きな場面は、「サンフェス」での北宇治高校吹奏楽部による「ライディーン」の演奏場面。この曲と演奏するみんなの顔つきの相性が良い。素晴らしい選曲とパフォーマンスである。どちらも最高にカッコイイ。

   「ライディーン」はマーチングで演奏すると、こんなにもカッコいい曲に仕上がるのかと驚いたほどだ。見事に他校からの注目を集めたパフォーマンスであった。

   個人的に私が「ライディーン」を小さい頃から好きであることも、この場面が好きな理由の1つである。この曲が演奏されたとき、「え、ライディーンやってくれるの!?」と大いにびっくりしたものだ。まさか本作品で「ライディーン」を聴くことができるとは。私にとって素直に嬉しい場面であった。

   そして何よりも劇場版だけのオリジナルシーンも追加されており、私のテンションは上がりっぱなしで大変だった。この場面だけでも何度も観たいと思える場面であったのだ。

最後に

   「1期の内容を思い出したい」、「2期を観る前に北宇治高校吹奏楽部の演奏をもう一度聴き直しておきたい」と思う人には、どストライクな内容である。

予告編

↓映画『劇場版 響け!ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部へようこそ』の予告編です↓

(出典 : 【YouTube】KyoaniChannel 『劇場版 響け!ユーフォニアム〜北宇治高校吹奏楽部へようこそ〜』予告)

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