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うなぎが食べたくなるドラマといえば? 『孤独のグルメ 大晦日スペシャル 京都・名古屋出張編』

 『孤独のグルメ』は私にとって、「Amazon prime video」で全シーズンを一気見してしまったほど、大好きなドラマである。原作のマンガも大好きであり、私自身たまに主人公である五郎の真似をし、馴染みのない場所で1人飯をしてしまうことすらある。それぐらい本シリーズにハマってしまったということだ。今回は、『孤独のグルメ』の魅力を大晦日スペシャル (2018年の作品。Amazon prime videoで観れるよ。) を観た感想と共に綴らせてもらう。Season9の感想ではなくてごめんなさいね。

 うなぎを食べたくなるドラマランキング堂々1位の作品といえば?と友人に尋ねられたら、みんなで次のように答えよう。もちろん『孤独のグルメ』一択でしょ!これから紹介する作品を観たあなたは、きっと空腹感以上にうなぎが食べたくなるに違いない。

『孤独のグルメ 大晦日スペシャル 京都・名古屋出張編 生放送でいただきます!』(2018)

                     脚本 : 田口佳宏

                 「うな重をください」

物語の概要

 五郎(松重豊)は、今年も大晦日に仕事が入った。30日は京都へ出張。そして、31日は名古屋へ出張の仕事があり、それが終わると最後は東京での仕事が待っている。大晦日まで仕事ばかりの自分にご褒美をあげたい。五郎はそのご褒美として「うなぎ」を食べることを固く決意する。しかし、このとき彼は知らなかった。「うなぎまでの道のり」が想像以上に険しいものになってしまうなんて。彼は年越しまでに「うなぎ」を食べることができるのか。大晦日に最大級の飯テロドラマが今年も始まる。

本作の魅力

 相変わらず、見ている人のお腹を減らしてくるドラマだ。五郎の美味しそうに食べる顔を見ていると、本当にお腹が減ってきてしまう。五郎の食べっぷりがとても清々しいのだ。本作でも、五郎の注文する品数の多さには驚いた。あのボリュームの料理たちをきれいにぺろりと平らげるなんて、一体どんな胃袋をしているのか。この五郎の観ていて気持ちがいいほどの食べっぷりは間違いなく『孤独のグルメ』の見所である。個人的には、五郎と取引先との何気ない会話劇や店を見つけるまでの五郎ウォークもお気に入りだ。

 本作は最初から最後まで「うなぎ」が中心の回であった。五郎が何度も「うなぎ」と言うので、私もつられてうなぎを食べたくなってしまうじゃないか。名古屋へ行ったときに、絶対ひつまぶしを食べることにしようと心に決めた。

 また、京都・名古屋出張編は関西圏に住んでいる私にも行きやすいところであったため、かなり嬉しい『孤独のグルメ』であった。五郎の訪れたお店に機会を見つけて、実際に訪れてみたいという思いは募る。五郎の食べていた料理はどれも美味しく見えるので、実際に訪れたときにどの料理を食べようか迷ってしまう。五郎のように食べたい料理を食べたいだけ注文すると、お腹的にも金銭的にも大変なので、見ていて1番心が惹かれた料理を食すことにするつもりだ。京都の「京銀閣寺 梨門邸」では、「ぐじの土鍋ごはん」、名古屋の「台湾ラーメン 光陽」では、「台湾ラーメン(中辛)」を食べることに決めた。

好きな場面〜テレ東を五郎がイジる!?〜

 大晦日の生放送は昨年から毎年五郎の恒例イベントとなってくるのだろうか。もしそうであるなら、『孤独のグルメ』ファンとしてはとっても嬉しいことである。松重さんには胃が重いかもしれないが、ぜひとも毎年大晦日に五郎をたっぷりと演じ切ってもらいたい。生放送でおっさんがただご飯を食べている映像を大晦日の23時20分頃にテレ東が流している。このことを五郎が自嘲気味にイジる場面に大笑いした。『孤独のグルメ』の画は本当に地味だよなあと改めて思ったものだ。この地味な飯テロドラマを紅白やガキ使の裏番組で放送しているテレ東の潔さは天下一品である。

おわりに

 生放送は昨年から製作されているが、演じるのが大変そうだ。一発撮りであるので、失敗は許されない。とてつもないプレッシャーがのしかかる中で、いつものように豪快に、かつ、きれいに飯を喰らい続けないといけないのである。だが、こういった難易度の高い演技を松重さんは難なくこなすから素晴らしい。生放送であそこまできれいに食べる演技をすることができるなんて尊敬してしまう。これだから『孤独のグルメ』を観るのはやめられないのだ。そして、文章を書き終えたころに私は気づく。「腹が減った…」ということを。

予告編

(出典 : 【YouTube】テレビ東京公式 TV TOKYO 孤独のグルメ大晦日スペシャル 京都・名古屋出張編 生放送でいただきます!2018年12月31日 (月)夜10時放送! | テレビ東京)

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