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#2 フィルムカメラ欲しいけどどれがいいか分からない

私は、長期休みになる度に1つ「写ルンです」を買っている。

長期休みのお出かけの思い出を「写ルンです」にまとめ、休み明けに現像するのがとても楽しい。
ああこんなの撮ったなあ〜と思い出を振り返る写真とか、いつ撮ったか分からない写真とか、いい感じで撮れたと思ったのに全然ダメだった写真などなど。現像写真を開く時のドキドキは言葉では言い尽くせない良さがある。

ちなみに作品撮影や取材のために一眼レフカメラも持っているが、そちらにはそこまでハマれていない。フィルムカメラ大好きな人たちには及ばないかもしれないが、なぜフィルム撮影が好きなのか自分なりに少し考えてみた。

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私がフィルム撮影が好きな理由は、その不完全性と偶発性にあると思う。

だってこの時代に、撮った写真をその場ですぐ確認できないって逆に凄い。やり直しが効かないし、減っていく撮影可能枚数にシューティングゲームの残弾のような緊張感を感じる。そういうゲームあんまりやらないけど。
しかしその不完全性にゲームのような楽しみがあると私は思うのだ。

そして私はフィルムカメラで撮る、「偶然」が詰まったポートレートが好きだ。
友達をふいに撮影したとする。そうすると友達が目を閉じてしまっていたり、気の抜けた表情をしていたりするかも知れない。
決定的な瞬間を万全の準備のもと写真に収めるというよりは、
放っておけば当人たちの記憶にも残らないような「その瞬間」の人間のありのままの姿を当事者本人が撮影する、ということに意味を感じる。

また偶然画面にフレアができたり、ストロボの影響で目やモノが光っていたりもする。
そのような効果は基本的に狙って得られるものではない(と私は思っているが実際どうなんだろうか)。撮影者当人でも制御不能なそれらを現像写真の中で見つけると、駄菓子屋で買った当たり付き(表面からは黒で塗りつぶされている)小包装のヤツで当たりが出た時くらい嬉しい。


加えて、これは「写ルンです」に限ってかも知れないが、一眼と違って操作するボタンが圧倒的に少ない。

言い換えると、これは一眼にハマれない理由の一つだ。一眼には「良い写真、完璧な写真」を撮るために沢山の機能やカスタマイズの余地が用意されている。「良い写真」を撮るためには基礎知識が必要だ。

しかも、それらの「良い写真」は既にだれかが撮っていたりもする。
予め用意された機能は既に誰かが使いこなしている。私たちが今から学習をして撮影したところで代替のきく写真なのではないか。

だから不完全と偶然から生まれるフィルムカメラの写真が好きなのだろう。そして同時に、「旅先で撮影して、後日現像写真を見る」というようなフィルムカメラで得られる「体験」に私は魅力を感じているのだ。

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このようなことを考えながら、最近私はまた一つ「写ルンです」を買った。

このコロナ禍の中、希薄になってしまった人間との関わりを感じたいと思った。そこで、だれかと会う機会がある度にその一人一人の写真を撮ろうと考えたのである。

撮るときはちゃんと言うので、私と会った人はぜひ撮られてください。私があとで現像して個人的に楽しむ用ですが…


あ、あと「写ルンです」よりコスパ良いだろうからやっぱりずっと使える用のフィルムカメラ欲しい。おすすめあったら教えてください…📸


うちこ

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