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ITを「量の世界」ではなく「質の世界」に使うことを意識する

ある会議で、(円安もあったりで)日本の衰退みたいな話題が出ました。

その時に、昔見た『ゴジラ対キングギドラ』(1991年作:バブル最後の年、私は10歳)のことを思い出してしまいました。

20世紀後半、日本はすごかった

この作品の出だしは、23世紀には日本が経済的に世界を支配しており、それを良しとしない未来人が過去(1991年)にタイムトラベルしてきて、ゴジラとキングギドラを復活させて、日本を再起不能なように壊滅させてしまおうというものでした。
 
1991年当時のいわゆる「Japan as No1」と言われた時代は、未来をそう予想させるほど日本には勢いがあったということです。

が、今はない。。。

16世紀、スペインはすごかった

こんなことに思いを馳せていると、デジャブ感が出てきて、そのデジャブ感を辿っていくと世界史に行き当たりまして、スペインもそうでした。

かつてスペインは「太陽の沈まぬ国」。今では欧州のお荷物。
 
没落した理由は、いくつもの側面があると思いますが、ある側面からのみ見ると、私見では、
 
スペインは、産業革命期以降、植民地から吸い上げて蓄積した「富」を、それまでと同じ「量」の次元で扱ったため、社会・産業構造に変化を起こせなかった。

一方で、プロテスタンティズム諸国は、その「富」を、産業の「質への転換」に投じ 工業化していった。

いまはIT革命の只中にいる。まだまだこれから

現代に戻って、「IT革命」は1995年(Windows95)に本格的に始まった言えそうですが、

以降、日本はそれまでに蓄積した「富」を、産業・社会構造の「質の転換」につながるITの使い方をせずに、「量(=業務量)」の世界で 終始しているように見えます。

「IT」は業務の「構造」そのものに影響を与え得るものなので、「質への転換」へつながる技術なはずですが、どうしてもそういう所までITソリューションが到達しない。

私は2004年に社会人になって ずっと IT 業界にいますが、全体として見るとそういう印象です。

※※※

もちろん昨今の日本のことは「IT化文脈だけ」ではないですが、

ひとまず私として「できること」「想い」としては、この業界・会社のなかで、「質への転換」に資するものへ、とにかくパワーを集中していきたいと思います。

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